そっくりドキドキDAYS
投稿者名:えび団子
投稿日時:(03/ 1/21)
おキヌちゃんが生き返ってから一週間後のこと・・・
美神除霊事務所は当然のことながら慌ただしさを見せていた。
「ちょっとぉ〜横島君!」
「何スかあー?美神さん!?
〜〜〜嫌な予感〜〜〜
「ちょっと悪いけどこの部屋片付けといてっ!」
〜〜〜やっぱり〜〜〜
「いやですよー!もう何回そう言われて整理したのかわかんないっスよ〜」
「私はこれから仕事なの!あんた来たって特に役にたたないんだから、それに今日は低級霊の除霊だから荷物持ちはいらないの!!分かった!?」
そう言うと美神さんはそそくさと愛車のコブラに乗り込み
高速道路並のスピードでどこかに行ってしまった。
「ったくこう言うことは全部俺に押しつけるんだもんなぁ〜」
この頃こんな日が続いている、俺はまだまだ未熟だと
言って仕事にはなぜか連れて行ってくれないしな。事務所に
依頼に来た人の用件をきちんと整理するのにも毎日、孤軍奮闘中だ。
「よくこんなのやってたよなあ〜おキヌちゃんは・・・」
「・・・・おキヌちゃん今頃なにしてんのかな?」
〜〜〜〜おキヌちゃんは生きてる〜〜〜〜〜
「・・・のに会えないんだもんなー!」
早く帰って来て欲しい、そうしなければ美神除霊事務所の
存続も危うい!となれば、俺の命も危うい!!(カップラーメンばっか・・)
「あああ、マジでやばいぞ!?こりゃあ・・・今の内に他のバイトでも探そうかな〜!?」
と、よからぬ考えを働かせていると・・・
ピンポ〜〜ン、ピンポ〜ン
「んっ?仕事かな・・・まいったなあ〜今、美神さんいないし。」
「すみませ〜ん、誰がいませんか!?」
「あ、はいはい。今行きます!」
慌ててドアノブに手をかけてドアを開けたので、勢いよく前につんのめてしまった。
「きゃっ・・・!」
「うわっああ・・」
俺はその人の前でこけてしまった、漫才じゃなくマジで。
「っ痛ええ〜〜!!」
「大丈夫ですか?横島さん!?」
えっ、この人俺の名前を・・・!?
俺は立ち上がりながら見てしまった、長い黒髪でどこか人を
癒すような優しい瞳を・・・見たことがある瞳だ!
「まさか・・・あんた?」
そう言うと彼女は少し笑ってこう言ったんだ。
「お久しぶりです、横島さん!ユリ子です♪」
あっ、確か16巻のリポート2に出てきた人か・・・おキヌちゃんそっくりの
「あれから、私の手術に美神さんが携わってくれたと知らされて」
あの、現代医学野郎の医者か・・・美神さんに白衣なんか着せやがって
ただのエロ爺じゃねーか!
「それで、あのお礼がしたくて・・・遅くなりましたけど。」
ほんとにそっくりさんだな〜
「はは・・・仕草や性格までそっくりだな〜!」
えっ、という風な感じのユリ子ちゃん。
「あっ、おキヌちゃんですね♪元気にしてますか!?」
「えっ?ああ、元気にしてるよ。」
その言葉を聞くと彼女は自分ことの様に喜んでいた。俺は決して嘘は
言ってない・・・よな。
「あ、あのこれつまらない物ですが・・・」
なんとなく自分のテンションが低いことに気づき無意識に
たすいギャグをしてしまった。
「つまらない物はいら〜ん!なんちゃって!」
一瞬間があったが彼女は笑ってくれた。このあたりなんて
ホントおキヌちゃんにそっくりでドキドキしていた。
「えっ・・・ドキドキ?」
なんでだろ・・・?
短編ですので♪次回に
今までの
コメント:
- 渋いキャラや。
そうか・・・あの娘もその後元気に暮らしているんですよねぇ・・・
そしてラヴコメ!・・・・・・になるのかな?なったらいいな〜(w) (KAZ23)
- どうやら特大空白問題も解決されたみたいですね(笑)。この展開予測でも希少存在なユリ子ちゃんでありますが、まさか「スリーピング・ビューティー!!」編の直後の時期の話に持ってこられるとは思いもよりませんでした。おキヌちゃんが居ないと全くもって事務所として機能できないあたりが「らしい」感じでした。さて、今後どのようにストーリーが展開されるのでしょうか? 次回も楽しみにしております♪ (kitchensink)
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