ザ・グレート・展開予測ショー

この子誰の子気になる子(すいません。長文になっちゃいました。)


投稿者名:山屋
投稿日時:(99/ 7/22)

 今日、横島は後始末を押しつけられて出張中で、学校にも事務所にも来ない。
そこへ学校からのお知らせを届けに横島を探して美神さんの事務所に、小鳩がやってきた。
珍しく1人である。貧ちゃんは福の神の研修に呼び出されている。
おキヌちゃんは美神さんに頼まれたお使いで厄珍堂に行っている。

 2人でお茶をしようとしていると、いきなり部屋の中に雷鳴とともに貧ちゃんと子供が
降ってわいてくる。
「貧ちゃん! どうしたの。」
「高校生の小鳩?? ・・・するとここは過去なんか。今は何年や。」
「過去? てことはあんたは未来の貧ちゃんだって言うの。そのガキはだれよ。」

そのガキは横島にそっくりだった。

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厄珍堂から戻ってきたおキヌちゃんはショックを受けていた。
・・・時間跳躍能力を持っていると言うことはやっぱり美神さんの子供・・・
でも貧ちゃんが一緒ということは、もしかして小鳩さんの子供かも・・
思わず涙ぐむおキヌちゃん。
「おねえちゃん、どうしたの?」
「ううん、何でもないの。・・・え!」
子供はおキヌちゃんを慰めてあげようとしてか、ネクロマンサーの笛を奏で始めた。

「すまん、小鳩。わいは何も話せんのや。話せば未来が変わってもうかもしれん。
そしたら、忠坊をおかんのところへ返せなくなってまう。」

 完全な膠着状態であった。時間跳躍能力もネクロマンサー能力も横島の子であれば
不思議はない。美神も横島も、いつ貧乏神にたたられても不思議はない程、悪行を
重ねている。つまり、ここにいる3人の誰が母親であってもおかしくはないのだ。

3人とも、母親の名前を聞き出したい。しかし、聞くのも怖い。そのうち忠坊は寝てし
まった。
「まあ、こうしていてもしょうがないはね。貧ちゃん、その子を寝室につれていってちょう
だい」
「ん?せやな、わかった」
貧ちゃんはそそくさと忠坊を寝室につれていく。

貧ちゃんの姿が見えなくなったのを確認して美神が、
「おキヌちゃん、厄珍堂から持ってきた品を出して」
「あ、はい。でも、何です?これ」
「血縁チェッカーよ、この眼鏡越しに見れば自分の血を引く人間は一目両全に判るの。
認知裁判の前に確認したいって客がいてね・・・・
 まさか自分で使うなんて夢にも思わなかったわ」

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次の日学校で横島は小鳩とばったり出会った。小鳩はたちまち真っ赤になって走り去る。「え? どうしたの小鳩ちゃん」訳が分からず追いかけようとした横島の肩をそれを見ていた教師がつかむ。
「え、どうしたんすか先生」
「横島。おまえ何をした。」
「何って、何もしてませんよ」
「嘘をつくな! どんな卑劣で破廉恥なまねをしたんだヨゴジマー!」
たちまち周囲の教師や男子生徒20数名にタコ殴りにされる横島であった。

杖にすがりながら美神さんの事務所に行く途中、今度はおキヌちゃんに出会う。
「あ、おキヌちゃん。良かった。これから美神さん・・・」
おキヌちゃんは微笑みながら泣いている。
「え・・・? お・・キヌちゃん?」
「横島さん・・・私、私、うれしいです!」
そういっておキヌちゃんは泣きながら走っていった。
「何、何だっていうんだ、一体何があったんだ?」
「それは儂らが聞きたいですのー」
振り返ると、ピートとタイガーと雪之丞と西条と弓がいた。

息も絶え絶えに、這うようにして事務所にたどり着く横島。今日は給料日だから
何が何でも給料をもらわなければならない。
「み・・・美神さん・・きゅうりょお・・・」
そこには冷ややかな目で横島を見つめる美神の姿があった。
・・・・あたしが横島君の子を?・・・・まだ素直になれない美神であった。



80年後
「ねえ貧ちゃん。どうして昨日のお姉さん達に本当のことを教えてあげなかったの?」
「あの人達はなあ、みんな忠坊の曾祖母さん達やねん。美神はんの子とおキヌはんの子が
結婚して生まれたんが忠坊のお父や、んでもって小鳩の孫がお母や、妙なこと言うて歴史が
変わったら帰ってこれへんかったんやで。これからは雷さん見ても時間越えたらあかん」



さて問題です。横島と結婚したのは誰でしょう。
1)美神さん
2)おキヌちゃん
3)小鳩
4)その他

                                   おわり








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