ザ・グレート・展開予測ショー

甘いかなー?


投稿者名:RED KITTY
投稿日時:(99/ 7/22)

横島の高校卒業が近付いたある日、美神はいつになく真剣なおももちで横島とおキヌを
呼び寄せた。
「実は今日ね・・・、GS協会で、師匠として横島クンを正規のGSと認める手続きを
して来たわ・・・。」
突然のことに驚く2人を前に、美神は無表情に続けた。
「つまりこれから先、アンタは1人前のGSとして扱われるわ。これがライセンス・・
・。」
そこには、いつの間に撮ったのか横島の写真が貼付されたGS免許があった。
「まあ、この業界でアンタの名前を知らない人間はモグリだし、この後はどこか良い
条件を付けた事務所に移籍するもよし、それとも、自分で事務所を開きたいのならば、
これを・・・。」
そう言って差し出されたのは、『ガキに大金を持たせるとロクなことにならない』と
言う信念のもとに美神が積み立てて来た横島名義の預金通帳だった。
ゼロの数が多すぎて、横島には一体いくらなのかさえ咄嗟には判断できない。
「でもね・・・、」
美神は2人から目をそらして続けた。よほど恥ずかしいことを言う積もりなのか顔が
赤らんでいる。
「前から考えていたことなんだけれども、横島クン、出来るならば、ううん、是非、
ウチの共同経営者になってくれない?純益の3割を取り分として出すわ。『美神・横島
除霊事務所』ね。どう?それから、おキヌちゃん、アンタは卒業までにGS資格を取り
なさい。卒業と同時に横島クンと同じ待遇にしてあげる。『M・Y・H(美神・横島・
氷室)除霊事務所ってワケね・・・。フフフ。」
美神の虚勢の仮面は吹き飛んだ瞬間だった・・・。











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