ザ・グレート・展開予測ショー

将来………(4)


投稿者名:トキ
投稿日時:(03/ 1/20)

皆さん色々な感想ありがとうございます。これからもがんばって書いていこうと思います。
ちなみになぜか最初の自分の考えと微妙にずれてきてしまっているのはなぜ?

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横「は?」

いきなりの小竜姫の提案に脳がついてこなかったのである。

小「ですから横島さんの身柄を一時的と言うか、準備が整うまで妙神山で預かろうという提案なんですが」

小竜姫は改めて説明した。

横「いや、それは理解したんですが確か神族と魔族ってデタント状態にあるんですよね?それならなおさら俺なんか匿っていたらまずいことになりません?」

横島はある程度状況を把握し始めたのかそんな疑問にたどり着いた。

小「ええ、実際はそうなるはずで神族のほうで匿うという案は無くなる筈だったんですよ。けれどもある方からの提案によってそうならなくなりそうなんですよ。」

小竜姫もこの意見に少し疑問なのか曖昧なことを言ってきた。

横「それがさっき言っていた「準備」というわけですか。」

小「ええ、先ほどはしっかりと話さなかったんですけどこの準備が整えばデタント状態もよくなり、よって神族と魔族との関係もある程度改善されるのではないか、というものなんですよ。神族は元より魔族側もこの提案にはそれなりに賛成なんですよ。」

ただ私としてはこの話はどうかと思うんですが、と呟いてきた。

横「で、俺の立場はどうなるんですか?」

高度な政治的な話は置いておいてまずは自分がどうなるかが先決である。

小「ああ、それなんですが。先ほども言ったように準備の間は私たちの神族側、つまり妙神山の方で匿うという方針で。準備が整った後はそちらの都合の良い方にして頂いて構わないという事です。」

横「ちなみに準備期間というのはどれ位?」

小「そうですね。あちら側、つまり魔族側次第というところが大きいですがジークさんやワルキューレさんたちがよく動いてくれるので大体、そうですね、2,3ヶ月ぐらいという所ですか。」

ある程度考えての発言だろう。

横「げっ、それってその間中、妙神山に居ろって事ですか?」

卒業がかかっているのかかなり焦りながら聞いてきた。なんと言っても今までの学校生活だ。卒業できるというのもかなりの温情がかかっているようなものである。なんといっても横島が卒業できると知ったとたん学校中がパニックになった。その中では、宗教に走る者、電波を受信できるようになる者、此の世の終末を語りだす者と大あわてになったものだ。しかしこれはあくまでも卒業まで学校に来る、というのが前提になっていたものだ。

(ちなみにこの時期、普通は来ないものだが出席上の関係から辻褄合わせのため来るようになった、ということだ。さらに言うならば、この時期来るのは遊びに来たものや友人との待ち合わせ、もしくは部活の後輩の指導などである。ちなみにタイガーやピートがいるのは、タイガーは横島と同じくそれほど酷いものではないが出席の関係上来た方が良いというものである。ピートは完全に付き合いである。あしからず。)

小「?何か不都合でも?」

これまた横島の生活を知らない小竜姫は疑問に思った。

横「いやこっちの都合なんですけども…」
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横「といったわけでどうしてもこの一ヶ月は学校に行かなきゃいけないんでよ。」

自分のあまりにも理不尽な環境を呪いつつそう言った。

小「そうですか。確かに横島さんにとっては死活問題でしょう。けれどもそうなると…」

何かを考えつつそう思いふけった。

横「でもそんなほいほい魔族が襲ってくるわけでもないし、今回は突然のことで訳分からなかっただけですし。いざとなれば『煙』の文殊使って撒きゃあいいでしょう。そんなに深刻にならなくても。」

小「そうだといいんですが、今回は内容が内容だけにあまり事を大きくしたくないんですよ。下手をすれば反デタント派にチャンスを与えるようなのですし。なるべく慎重に行きたいんですよ。」

今回のことに神経を使っているのかあまり穏やかな方には話が向かわないでいた。

横「それに2〜3ヶ月も美神さんの所に顔出さなかったり仕事に出なかったりしたら本当に給料が二桁になってもおかしくないんですよ〜(涙)」

実は卒業よりもこちらの方が怖そうだというのは公然の事実であった。

小「あっ、それなら大丈夫ですよ♪」

横「?」

何のことが、といった感じであった。

小「横島さん一応バイトなんでしょう。それなら社員と違ってそんなにいつもでなくとも。それに時給なんですから、出ない=給料は払わない、ということで給料が無いことはあっても減らされるというのはそんなにないはずでしょう。」

なぜか横島よりも仕事について現状を把握していた。

横「いやそうかもしれませんがでもその間は一体どうすれば…。」

小「その点に関しても大丈夫ですよ。その間の生活関係はこちらが負担しますしある程度の額ならば上からも出ますよ。」

なにか横島が妙神山に行くという方針で話が進んでいるがどうなのであろう?

横「確かにそれはいい、ってどうしてそこまで話が進んでくるんですか?」

ようやく修正軌道に乗り出した。

小「やはり無理ですか?」

なにやら少し残念そうに言ってきた小竜姫であるが。

横「ええ、やっぱりこちらの方が色々と都合がいいですし。色々とすみませが。」

小「そうですか。仕方がありません。でも卒業したらしっかりと考えて置いてくださいね。残念ながらこれは横島さんだけの問題ではないのですから。神族、魔族間の問題の解決策の一つでもあるんですし。」

横「ええ、分かっています。それとこのことは…。」

小「分かっています。特に美神さんには知られたくないと。」

横「そういうことです。それじゃあ」

小「ええ、それではまた」

そういうと小竜姫はさっと去っていった。


横「は〜、なんか今日だけでえらいことになったな〜。まあ早々起きるものでないし心配するほどのものでもないだろう。さっさと寝よ、明日も学校行かなあかんしな。」


  〜ちなみに小竜姫との会話は横島の部屋で行われていました〜


こうして横島は一息をついていた。しかし彼は知らない。いったいどんな「提案」がされていたのか。そして自分がどれほどの立場にいるかを自覚していなかった。


 〜翌日〜


横「ちわ〜っす」

ガタッ!

ピ「よ、横島さん無事だったんですか?!」

そこには昨日の逃亡者ピートがいた。

横「ほー、すでに俺は鬼籍入りだったということか?ああ〜」

ちょっぴり殺気を滲ませながら笑顔で答えた。

ピ「はは、よ、横島さん。帰りに何かおごりますよ。一緒に食べに行きません?」

横「よし行こう(キッパリ!)」

食い物に釣られる横島であった。

タ「横島シャ〜ン」

愛「青春ね!」

何が青春か小一時間問い詰めてみたい所だがまあ置いておこう。

ピ「で、ちなみに給料の方はどうなったんですか?」

横「ふっ、なぜか上がった、」

み「「「うそ!?!?」」」

横「と思ったら美神さんの策略によって元より下がった(滝涙)」

ピ「そ、それはなんと言うか」

タ「美神さんらしいんジャノー」

横「ということでピート、しっかり奢って貰うからな!」

ピ「はは、お手柔らかに」

財布の中がかなり心配なピートであった。


このように昨日までのことはなかったかのように明るい雰囲気であった。そう、このときまでは、だ。


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最後がなぜか暗い雰囲気ですが結局はそこまで行きません。何と無くノリですので。
小竜姫の時給についての解説はあくまで彼女の予想というか一般社会において割りと普通の考えなんで美神さんに当てはまらなくとも気にしないでください。すみません。

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