ザ・グレート・展開予測ショー

モンスタースイーパー (その4):前編


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(03/ 1/ 1)

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モンスタースイーパー (その4):前編


「え?結婚を前提としたお付き合い?マルクス様の息子さんが、私と?」
私は、呆気らかんとした返事をした。
「はっ、その通りであります。つきましては、今夜開催するパーティへ来てほしいのであります。では、今夜、マルクス邸で・・・・。」
「あ、ちょっと!」
私が止めるのを無視して、使者は、部屋から出て行った。
ここは、とある街の大きな宿屋。
そこの、特別いい部屋に私はいた。
で、突然使者がやって来て、この街の大富豪、J・マルクスの息子との結婚を前提としたお付き合いをしてほしいと言われたの。


街にある衣服屋。
防具屋は、ムサい男たちがいそうだから、パス。
今、私たちはここで、パーティ衣装を選んでいる。
結構、イイのが揃っていて、悩むのよね〜。
さてと、おキヌちゃんにはコレ。
シロにはコレ。
タマモにはコレ。
そして、私のはコレと。
・・・・・・うわ、金貨100万枚も使わなきゃいけないの?
・・・・・・シロとタマモは、安いヤツでいいか。
さ〜て、試着試着。
と、その前に、横島クンの試着が終わったようね。
「お待たせしました。」
そう言って、絹のタキシードを着た横島クンが姿を現した。
「せ、先生!!格好いいでござる!!」
「横島さん、素敵ですよ!」
「・・・・・へぇ、結構似合ってるじゃない。」
シロ、おキヌちゃん、タマモが、横島クンを褒める。
「そ、そうかな・・・?」
その気になる横島。
「へぇ・・・・。馬子にも衣装って言うけど、全っ然似てないわね。」
「えろうすんまへんなぁっ!!」
私の言葉で、怒る横島クン。
ま、似合ってるけどね・・・・・。


そして、夜・・・・・。
パーティ会場にやって来た私たち。
「いい?今回の作戦の目的は、この見合いをやんわりと断ること。」
「前にあった、金成木財閥主催のパーティと同じようなことっスね。」
「そういうコト。で、今回も、アンタが私との恋人役になってほしいの。」
「分かりました。」
「意義ありーーーーーー!!」
「うるさいわね〜。何よ。」
「なぜ、美神どのの恋人役が先生なのでござるかーーーーー!!」
「仕方ないでしょ!!使える男は、コイツしかいないんだし!!」
「それ以前に、なんで拙者がタキシード姿なんでござるかーーーー!!」
そう、シロの服装は、横島クンと同じようなタキシード姿なの。
ま、理由はあるけどね。
さて、中に入りましょう。


パーティ会場には、たくさんの男と女がいた。
私のところには、男たちの視線がきている。
その私の横には、タキシード姿の横島クンがいる。
横島クンは、別に緊張した様子もなく、リラックスしていた。
・・・・・いつもの横島クンじゃないわね・・・・。
そんな中、巨大な叫び声が上がる。
「うわーーーーーーー!!先生のバカーーーーーーー!!」
・・・・・・やっぱりシロだわ。
シロは、涙を流しながら、ローストビーフを大食いしていた。
これが、私がシロに、タキシードを着せた理由。
ドレス着せたら、ソースで汚れるだろうし、
男と見せておけば、こちらが冷たい目で見られるコトもないし。
ま、あっちは無視して・・・・。
「ミス・ミカミ!いらしてくださったんですか?」
来た来た。
白い歯を光らせながら、タキシード姿の男がやって来る。
「美神さん、コイツが?」
横島クンが、小声で聞いてくる。
「えぇ。J・マルクスの息子、ロバートよ。」
そう言ってる内に、ロバートが、すぐ近くにやって来た。
「このパーティに来てくれたということは、結婚してくれるということですね!!」
あのね・・・・・。
「さ、結婚しましょう!!今すぐに!!」
「ちょっと、お話の途中なんですが・・・・。」
そう言って、私は横島クンを前に出す。
「この人、私の恋人なんですの。」
「どうも・・・・。横島です。」
「・・・・・・。」
ロバートは、急に黙り込んだ。
・・・・・・・どうしたのかしら?


その後、パーティはにぎやかに続いた。
大半は、シロのせいだけど。
私は、ロバートとダンスを踊ったりした。
その後、私はお酒を飲んでいたけど・・・。
急に眠くなってきた・・・・・・。
ふぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・。
バタンッ!!
ス〜、ス〜・・・・


「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
何も無い庭。
そこに、二人の男がいた。
横島忠夫と、ロバートである。
「・・・・・・お前か。視線を送っていたのは。」
「そうだ・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「君は、ミス・ミカミの何だ?」
「いきなり、なんだ?」
「よく見てみると、君達は恋人なんかに見えなかった。」
「・・・・・・・。」
「しかし、彼女は、君に心を開いている。本当の恋人でもないのにだ。」
「・・・・・・・・お前見ると、ムカツクアイツを思い出すよ。」
そう言って、横島は苦笑した。
「・・・・・僕はねぇ。一度ほしいモノと決めたモノは、絶対に手に入れる性格なんだ。どんな手をつかってもね。」
「・・・・・・・・・・・・・女もか?」
「あぁ。」
「残念だが、美神さんは、お前みたいなタイプが好きじゃない。」
「その言葉、そっくりそのまま返すよ。君のことを調べると、煩悩のカタマリと言ったほうがいいくらいのスケベ男だ。」
「正確に、性格を調べてくれてどうも。」
「とにかく、君が死ななければ、彼女は、僕のものにはならない。」
「・・・・・・・。」
「残念だが、君には死んでもらうよ。」
そう言って、剣を抜くロバート。
「お前みたいなクズには、美神さんは渡さねぇ・・・・。」
霊波刀を出す横島。
「フッ。この霊剣ジャッジメントの餌食となるがいい!!」
「・・・・・美神さんは、俺が守る!!」

後編に続く・・・・。

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