ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(16)


投稿者名:リュート
投稿日時:(03/ 1/ 1)

 成田空港……
「オカルトGメン、イギリス支部の西条さんですね!お待ちしておりました……」
 大勢の警官の中の一人が言う。
「ご苦労、とりあえず現場に案内してくれないか?」
「はい!了解しました!」
 そして西条は空を見る……
「さてと、日本の危機を救い、僕の名前を知らしめる為に……やるか!」



 そして、それから3時間後……
 都庁の一番下の階に飛んでくる飛行物体があった。そしてその飛行物体はガラスの窓を破り大ホールに着地する。
「どうやらワシらが一番乗りのようじゃな!」
「イエス、ドクター・カオス」
「いくぞ!マリア、ノスフェラトウとやらを倒して賞金を手にいれ……溜まりに溜まった家賃を一気に払うのじゃ!」
「イエス、ドクター・カオス!」
 ……ドクターカオス……本当にお金無いんだな……
「何者だ!悪霊払いか?」
 その声とともの蘭丸が現れる。
「ふん!浅ましい魔物の分際ではこのワシを知らんのも無理はない!なぁ、マリア!」
「イエス、ドクター・カオス!」
「我こそは神秘を知り奇跡をおこなう偉大なる錬金術師!不老にして不死の術を手に入れヨーロッパの魔王と呼ばれた男ドクターカオスよ!であ〜はははははは…………はは……ブエハ……ゴホゴホゴホ……」
「むせま・したか?ドクター・カオス……」
 老いたな……ドクターカオス……蘭丸が呆れてるぞ……
「あ、怪しすぎる奴め!」
 蘭丸は刀を抜く。
「おもくろい!」
 カオスもレイピアを抜く。
「おぬし……出来るな……」
「おぬしもな……」
 そして二人が交差する。
「ふふっ!」
 カオスが不敵な笑いをし……ズボンが落ちてパンツ丸見え(笑)
「あら!?だあー!もう西洋紳士はやめじゃ!いけマリア!ロケットアームじゃ!」
「イエス、ドクターカオス!ロケット・アーム!」
 マリアはロケットアームを蘭丸目掛けて撃つ!
「バテレンのカラクリ人形か!」
 蘭丸はロケットアームを上にジャンプしてかわしてカオスの後ろに着地、そしてカオスの首に刀を突きつける。
「ドクター・カオス!」
 マリアは蘭丸にロケットアームの照準を合わせようとするがカオスが楯になって撃てない。
「バ、バカ!マリア!止めろ止めるんじゃ!当たったら痛いじゃろうが!」
 その時、ブーメランが飛んできて蘭丸の刀を弾く、そしてブーメランは投げた人の元に戻る。
「何奴!」
「あんた!ノスフェラトウの手下ね!」
「おぬしは!」
 吹き抜けの二階にはエミさんがいた。
「日本最強のGS小笠原エミ!」
「GS?悪霊払いだな!わざわざ出向いてくるとは揃いも揃ってバカな奴等だ!」
 蘭丸は笑う。
「5000万ドルはあたしが頂くワケ!それに令子の血で蘇ったノスフェラトウを倒せば令子にとっては大打撃……こんな美味しいチャンスはなかなか無いワケ!だから……死んでもらうワケ!!」
 そう言ってエミさんはブーメランを投げる!
 だが蘭丸は爪先から蜘蛛の糸を出して、落ちた刀を取りブーメランを真っ二つにする。
「はあ!!」
 エミさんは一階に着地してムチを蘭丸を攻撃するが、ムチの上に乗られてそのままエミさんに詰め寄る。
「ああ!しまっ……」
「もらった!」
 蘭丸の刀がエミさんのムチを切り裂いて刀を首に突きつけようとするが……そこに剣が割り込んだ。
「なにっ!」
 蘭丸はいったん引く。
 そしてエミの目の前に立っていたのは……
「オカルトGメンだ!貴様を倒させてもらう!」
 ………西条でした。
「また悪霊払いか……今日は大漁だな……」
「ふっ……僕の霊剣ジャスティスの錆びとなれ!」
 そういって蘭丸に斬りかかる。
「未熟な……」
 蘭丸は剣を避けて、相手の剣を叩き落とす。
「く……だがこれでどうだ!くらえっ!フルオート連射っ!!」
 西条は懐から銃を出し、撃ちまくる。
「そんな攻撃、遅いわ!!」
 そして蘭丸は一気に上に飛び、蜘蛛の糸を部屋中に放射する。 
「しまった!!」
「きゃああ!!」
「ほげーーー!!」
 蜘蛛の糸は全然取れなく、マリアの力でも引き千切れない。
「ふふふふふ……」
 ……以外と強いぞ蘭丸……そして、全員捕まえられた。


 病院前……
「早くお家に帰りましょう……」 
 インダラに乗った冥子さん……そこに……
「GS六道冥子様でございますね!」
「はい〜〜あなたは〜〜?何所かでお会いした事があったような〜〜?」
 冥子さん、そいつ蘭丸ですよ……気づかないのか?また天然ボケなのか??
 俺は玄関近くに身を隠し、蘭丸を見た。
「我が王の命令でお迎えに参りました……姫……」
「ああん〜〜!!姫だなんて〜〜うふん〜〜」
 なにやら身悶えてる冥子さん。
「王が城で待ちわびております」
「ええ〜〜!お城で〜〜!!」
 そして何やら妄想する冥子さん。
「とうとう〜〜白馬に乗った王子様が〜〜私の前に現れたのね〜〜さあ、いきましょう〜〜!」
 そう言って蘭丸について行こうとする冥子さん。
「ちょっと待てー!そいつ蘭丸だぞ!王ってノスフェラトウのことだぞ!!」
 俺は冥子さんの前に回り込む。
「ちっ!ばれたか……私もこんな作戦で上手くいくはずが無いと思っていたが……」
「ならやるなよ……でも冥子さんは引っ掛かりかけたけど……」
「蘭丸さんって〜〜影が薄かったから〜〜わかんなかった〜〜」
 その言葉に蘭丸はグサッと傷つく。
「…………ば、ばれたのなら仕方ない……さらばだ!」
 精神的ショックと作戦が失敗したので蘭丸は去っていった……
 何しに来たんだ?あいつ……



 安土城の最上階では……
「がはははは!!ムギャムギャ……どえりゃうまいで……たっぷり効いたニンニクの香ばしい香りが堪えられんで……」
 ノスフェラトウは銀の弾丸のネックレスを身に纏いニンニクの効いた肉を食べていた。
「ングング!それにしても悪霊払い師の血がこんなに美味いとは知らんかったな、まったりとしてこくがあり舌に絡み付く……それに凄いパワーを秘めとる……お〜い、蘭丸!お替りちょ!」
 そして城の地下では……
「ムガムガ……止めろ〜〜!もう腹いっぱいじゃ〜〜!!」
「死ぬよりマシっと思って食べ続ける自分が悲しい……でもちょっと可愛い……」
「ムグムグ……僕は特別ゲストなんだぞ〜〜!!こんな扱いあるか〜〜!!」
 皆、血を抜かれてます。しかも血を作る為に食べさせられてます。
「こら〜!!蘭丸!!これ以上作るの止めろ!!」
 蘭丸は料理の鉄人みたいに料理を作っていた。蘭丸……君主はもう少し選んだ方が……
「僕の出番はこれで終わりじゃないだろうねーー!!」
 多分、終わりです(笑)

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