ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(12)


投稿者名:リュート
投稿日時:(02/12/30)

さて今回でブラドー編は最終話! 
kitchensinkさん感想ありがとう!これからも頑張ります♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 
 
 冥子さん達がいる家に入る前に、他にその家に近づくバンパイアの集団を発見!
「みんな!吸血鬼の団体さんが来たぞ!」
 俺が中に入るとみんなに警告する。
 そして俺の後に、ドクターカオスも現れ。
「気をつけろ、来よったぞ!」
 ………………
「あ……」「え!」「まあ〜〜……」「おい!」
 ドクターカオス……ズボンを上げろ、パンツ丸見えだぞ……
「ああっ〜〜……」
 あ……冥子さん気絶しちゃった……
「変態ーー!!」
 そう言ってカオスを蹴る殴る美神さん。
「であ〜〜いや、そうじゃなくてーーー!!」 
 そうこうしている内に吸血鬼がドアや窓を破り、突入してくる。
 敵の数が多すぎ……しかも噛まれたら吸血鬼になっちゃうからな……
 あ……マリアが噛まれてるけど……機械だから文字どうり歯が立たない(笑)
「さすが、魔法科学の粋を集めた高性能アンドロイドだ……」
「こ、ここは〜〜?」
 あ、冥子さんが気がついた。
「おお、気がついたかね?」
 冥子さんはカオスの顔を見て………
「はっ……変態〜……はうっ!」
 ……また気絶しちゃった……
「あああ……だからあれは……」
 カオスはいい訳してるが……あんた変態じゃん!
「敵の数が多すぎるわ!!脱出口は!?」
 美神さんは神通棍で吸血鬼を殴りながら言う。
「小娘!!こっちじゃ!!地下室に一時退避じゃ!!」
 そしてカオスと冥子さんとおキヌちゃんとマリアは地下室に入っていく。
「精霊石よ!!」
「こいつはオマケだ!散霊弾!!」
 美神さんと俺の攻撃で敵のバンパイア達が引いた所で地下室に入る。
「もって五分てとこかしら。次の手を考えないと……!!」
 バンパイア達が地下室のドアを壊しにかかっている。後五分持つかどうか……
 その時、地下室の壁の一つが動き、そこからピートとエミさんがでてくる。
「こっちです!!早く!!」
「早く来なさい!令子!」 
 俺達は隠し扉に入っていった。



「何なのこの通路は・・・・・・?」
「君たちが来る直前に偶然見つけてね。吸血鬼がすみつく以前に造られたものらしいよ」
 美神さんがピートに聞こうとするともう一つの通路から声がした。
「唐巣先生!?」
「や、しばらくだね」
 この人が唐巣神父、人が良さそうで騙されやすい顔だな……
「また一段と頭の方も進行したよーですわねー」
「ほっといてくれたまえ!もーちょっと愛情のこもったあいさつはないのかね!?」
 美神さんに、それを期待するだけ無駄でしょう(笑)
「先生!通路を塞ぎます」
 そう言って手前にある仕掛けを発動させ、通路を塞ぐ。
「それにしてもこんな通路が島のあちこちに通じてるなんて……700年この島で育ってきましたが、気づきませんでした」
「「700年!?」」
 美神さんとエミさんの声が重なる。
「………ええ。誤解のないように、先生に会うまでふせていましたが…………僕の名前はピエトロ=ド=ブラドー。ブラドー伯爵は……僕の父です」
「じゃ、ピートって吸血鬼なワケ?そのわりには昼間も平気だったじゃない」
 エミさんが驚く。
「そうか!おぬし、バンパイアハーフというやつじゃな!吸血鬼と人間のハーフか!」
「……そうです」
「実はこの島には島には純血の人間は一人もいないんだ。みんな吸血鬼かバンパイア・ハーフなんだよ。」
 唐巣神父が言い終わると同時に、広い空洞に出る。そこには、村の人たちがいた。
「ブラドーの魔力が島を人目から隠したおかげで、僕たちはこれまで人間と対立することなく生きてこれました。村人たちも僕も血を吸うことなく普通に暮らしてきたし、これからもそうしていきたいのですよ。」
 そしてピートは拳を握り締め……
「それをあのボケ親父のブラドーは……13世紀のノリで世界を支配する気でいるんです!!ああっ、もし人間が本気になったら……!!こんな島一瞬でニンニクまみれに……ああっ地獄だあっ!!」
 ……そりゃ地獄の臭さだろうな……
「吸血鬼といえどもみな平和を望む善良な人々なんだ。力をかしてくれるね?」
「お願いします!!」
 ピートの声と共に村人達が助けを求めている……拝んでる人もいるし……
「わかったから、拝むな拝むな!!ま、とにかく……ギャラさえもらえりゃー誰の依頼だろーが何が相手だろーがぶっ潰す!!」
 ……さすが美神さん……お金さえあれば怖いもの無しだな(笑)
 その後、冥子さんが気絶から覚め、作戦会議をした。



「ひどいわ〜〜令子ちゃんたら〜〜私達だけで上からお城へ行けだなんて〜〜」
「まあ仕方ないですよ。俺達の仕事は陽動ですからね」
「おらたちもついてますだ。あとはピート様と唐巣のだんなに任せればいいだべ」 
 冥子さん、俺、おキヌちゃんの三人は陽動の方に回った。まあ冥子さんに隠密作戦なんて無理だし……妥当だと思うぞ。それに冥子さんが虫で暴走しないように文殊「虫除」を発動させている。これで大丈夫だとは思うが……
 俺はここいらに「罠縛」の文殊を仕掛ける。
「さて、いっちょ暴れますか!」
 俺はそう言うと文殊「爆」をそこいらに投げる。
 ドオオオオオンンンン!!
 まあこんなもので、しばらくすると……
「あそこだーー!!やっつけろーー!!」
 ……と吸血鬼の軍団が来るわけだ。まあ30人ぐらいだから楽勝だと思う!
「いきますよ冥子さん、村の人達!冥子さん、フォーメーションXでお願いします」
「は〜い!ビカラちゃん、アンチラちゃん、メキラちゃん、サンチラちゃん、アジラちゃん、ハイラちゃん出ておいで〜〜!!」
 バシュシューー!!
「ハイラとメキラは冥子さんの護衛をビカラとアンチラは村人の援護を、そしてアジラとサンチラは俺の援護を頼む!!それじゃ行くぞ!!」
「「「うをおおおおお!!!!」」」
 俺に続き村人達が突入する。
 その後、俺と式神達と村人の活躍と罠に仕掛けた「罠縛」の文殊のおかげで10分でけりがついた。でもこれじゃ……陽動作戦じゃなくて殲滅作戦になったが……まあいいか…



「それじゃ、ここをよろしくお願いします!」
「わかりました、ピート様を頼みます!」
 俺達はシンダラに乗り、城の一番上に降りる。
 そして下の階に行くと、ピートとブラドー伯爵が噛みついていた。
「冥子君!そちらは終わったのかね?」
「はい〜〜、村人達が〜〜操られた人達を〜〜みんな〜〜縛ってます〜〜」
「ところでこれは一体?」
 おキヌちゃんが質問する。
「吸血鬼は血を吸うことで相手を支配していく!かまれた者は噛んだ者に絶対服従するしかない……だが他の吸血鬼が大ボスを噛んでしまえば、秩序が崩壊し魔力が消滅する」
「早い話が、みんな元に戻れるってワケ!だから頑張ってピート♪」
 そう言ってエミさんは応援する。
「えーい相打ちかっ!!」
「次は僕が先に噛みつくっ!!」
 ピートはブラドー伯爵の足に噛みつき、ブラドー伯爵はピートの腕に噛みつく。
「これじゃ、手が出せないわね……」
「おお、神よ……!!」
 そして……
「うぎゃああああああっ!!」
 二人とも倒れ、そしてピートが立ち上がる。
「……勝ちました先生……!もーみんなも大丈夫ですよ」
 そう言って倒れるピート。



「これで人間とも共存していけるでしょう。先生と皆さんのおかげです……!」
「うむ。これも神様のおぼしめしだね」
 朝日を見ながら言う唐巣神父とピートだが……
「さっさと寝ましょう。徹夜で辛いわ!」
「私も眠い〜〜……令子ちゃ〜〜ん、一緒に寝ましょう〜〜」
「マリア、そこいらから布団を持ってきてくれ」
「イエス、ドクター・カオス」
「ピート!一緒に寝ましょう♪」
「私、幽霊だから眠れないんですよね……」
 この人達にラストの感動のシーンは無理ですって……
 さてと、俺も眠いし寝るか……

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