ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(11)


投稿者名:リュート
投稿日時:(02/12/29)

さて、ブラドー編第二話!いってみようか!
kitchensinkさん、感想ありがとう!これからも頑張りますよ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 飛行機が飛び立ち、雲に突入した直後、飛行機が急に揺れ出した。
 窓の外を見ると……コウモリが襲ってきてる。
「!!コウモリか……!!しまった!!昼間と思って油断した!!」
 そしてコウモリ達の他にも脱出するパイロット達の姿が…………おい!
「パイロット、イッタリアーノ脱出シマース、チャーオ!」 
 ……あんたらパイロット失格!!
「パイロットが逃げた……!?」
 エミさんが驚く……っていうか誰だって驚くよ……
「みっ、皆さん落ち着いてくださいっ!!」
「「落ち着いてる場合かーーー!!!」」
 エミさん美神さん、こう言う時には意気が合うな……
 ガシャン!
 コウモリ達が窓を破って入ってきた。そして、コウモリ達が集まり、巨大なコウモリの化け物になる。
「気をつけて、みんな!」
 美神さんが注意を呼びかける。
「いけー、マリア!お前の力を奴に見せつけるのだ!」
「イエス、ドクター・カオス。ロケット・アーム!」
 マリアのロケットアームが飛び、コウモリの化け物にクリーンヒットする。
「もらったわ!」
 そして、美神さんの神通棍がコウモリの化け物を真っ二つにした。
 とりあえず化け物はいなくなったが、今度は飛行機が少しづつ落ち始めたぞ……
「諸君!ここは私にまかせたまえ……」
「助かる方法があるの!?」 
 俺以外のみんながカオスに注目する。
 俺はとりあえずパラシュートを捜した……お!全員分あるじゃん!
「こんなこともあろうかと、魔法科学の粋を集めた高性能アンドロイドマリアにジェットエンジンを組み込んでおいたのだ!!」
 さてと……これを冥子さん達に渡さないと……
「はい〜〜?なんですか〜〜?これを着てくれ〜〜??わかりました〜〜」
「これパラシュートじゃない、これなら脱出できそうね。」
「さあ、皆さん脱出しましょう!」
 俺達がパラシュートを装備した直後……
「行けマリア!天才の頭脳が燃えないゴミから造りあげた新兵器の威力を見せるのだ!」
「イエス、ドクター・カオス!」
 そう言ってマリアはカオスの服をガシッと持ち、ジェットエンジンを始動させる。
「え……ち、違うぞマリア!!ま、まてぇ……あ〜〜〜〜〜!!」
 カオス達は飛行機の壁を突き破り、外に飛んでいき……爆発した……
 ………………
「……さあ、皆さん脱出しましょう!」
 とりあえずみんなは今のは無かった事にしたようだ。
 そして、俺達は飛行機ドアから一斉に飛び出していった。



「ふ……太陽がいっぱいだ……」
 一人の一般市民が船の上で日光浴をしていた……そこに……
「あー死ぬかと思った!」
「近くに船があって助かったわ!!」
「……みなさんタフですね……」
 俺達がやってきた、そして一般市民は冥子さんのサンチラ怯えてるが……ま、いいか!
「お洋服が〜〜びしょびしょだわ〜〜〜〜〜」
「まずいなー道具がほとんど無くなっちゃったわ。散財よねー……」
 ちなみに俺達の道具は防水加工して持ってきたので無事だった。まあ、俺達はあまり使わないので美神さん達に渡すが……
「さて、ピート何か私たちに言うことはないの?あのコウモリ達は誰かに操られて、私達を襲ったのよ。敵は何なの!?それ位はもう教えてもいいんじゃなくて!?」
 美神さんの言葉にピートはしばらく黙ったあと……
「奴の名はブラドー伯爵。最も古く最も強力な吸血鬼の一人です」
「「「「吸血鬼……!?」」」」
 みんなが声を揃えて言う……まあ俺は漫画で知ってたけど……
「中世ヨーロッパでは何度かペストが流行り人口が激減したことがありました。……しかし、少なくともそのうち二回は病気ではなく奴が原因だったんです」
「ド、ドラキュラさんより〜〜怖いですね〜〜」
「ドラキュラはブラドーのいとこの奥さんの兄にあたります」
 なんか、ピートの家系図を見てみたい。 
「やがて人間の逆襲をうけて、ブラドーは領地に逃げ戻り、力が蘇るまで魔力で島を隠し今まで眠っていたのです」
 その人間の逆襲って「カオスフライヤー」に乗った、当時ヨーロッパの魔王と呼ばれたドクター・カオスなんだよな……今じゃ、もうろくジジイだけど……
「蘇った吸血鬼最強の一人かあ……確かに確かにやっかいな相手ね……」
「唐巣先生は奴が島から出られないよう結界で封じました。しかし、使い魔が襲ってきたということは……」
「もしかして、結界が弱まってるんですか?」
 おキヌちゃんが不安そうに質問する。
「ええ、先生の身に何かあったのかもしれません。急がないと……!!」
 その後、冥子さんの式神で一般市民を脅し、船を徴発し、ブラドー島へ向かった。
 ちなみにこれは海賊行為です。良い子のみんなは真似しないように(笑)


「ここがブラドー島……!」
 島の一番上にボロボロの城が見える。
「あの古城がブラドーの棲み家です。先生はふもとの村にいるはずです」
「これは……島中が強力で邪悪な波動につつまれてるわ」
「これじゃ、吸血鬼が隣にいても霊能力は働かないわね」
 確かにこれじゃ気配が掴みにくい……
「!!……誰か来る!!」
 おキヌちゃんが俺達の後ろを指す、そこには……
「遅かったな!」
「い、生きてたの!?なんで?どーやって?」
 美神さん、俺も同じ意見っス!どうやって生きてたんだドクターカオス!
「……なんだかものすごく不満そーじゃが、わしは不死身だ」
 いや、不死身って……もういいや。ようするに、ギャグキャラってことだね……
「そういえば、おまえさんの師匠とやらはどこにおるんじゃ?村を見つけたが人っ子ひとりおらんかったぞ!」
「なんですって!?村の人もですか!?一人も!?」
「ああ……だが食いもんだけはこんなにあったぞ!」
 そう言ってカオスはマントの中から食べ物を出す………
 あんたは、食いものドロボーか?
 とりあえず村に行ってみたがカオスの言った通り、人っ子一人いなかった。
 そして、地面に唐巣神父のメガネが落ちていた。
「ひと足遅かったようです。まだ先生がやられたと決まったわけではありませんが、僕らだけで戦うしかなさそうですね」
 


「あっ、こら小僧!!ソーセージは一人三本じゃと言っとろーが!!」
「おい!俺は二本しか食ってないぞ、ドクターカオス!」
 俺とカオスが食い物で争い……
「ワインは自家製ね!なかなかいけるじゃない!」 
「ピート、ちっとも食べてないじゃない、はいあーん♪」 
「いや僕は今食欲が……」 
 美神さんはワインを飲み、エミさんはピートに御飯を食べさせようとしている。
「キャンプみたい〜〜〜」 
 冥子さんはこの雰囲気を楽しみ、おキヌちゃんは食べ物を作っている。
「お〜いマリア、ちょっと肩を揉んでくれ」
「イエス、ドクター・カオス」
 マリアはカオスの肩を揉み始めるが………本当に気持ち良いのか?なんかボキボキ言ってるが……まあ本人が気持ち良いんならいいけど……
「令子ちゃ〜〜ん、カードゲームやりましょう〜〜?」
 そう言ってトランプを出す冥子さん。

「夜明けを待って攻撃するわけか……良い作戦だな」
「はい、奴らは今夜必ず攻めてくるはずです……下手に動くよりここで応戦した方がいいと思います」
 俺の言葉にうなずき自分の意見を言うピート、そして……
「おっしゃ!ブラックジャック!21だぜ!」
「あ〜〜わたしも〜〜21よ〜〜」
「はあ〜、私は20ね……」
「くう、令子に負けるなんて……19よ」
「僕は18ですね!」
「ぐふぁ〜〜オーバーじゃ!!」
 ブラックジャックしてました。
「俺と冥子さんの勝ちか……じゃあ、さっき俺が決めたから次は冥子さん決めてくれ」
「それじゃ〜〜次はババ抜きにしましょう〜〜」


 しばらくトランプ大会が白熱し……
「ちょっと失礼します……村の様子を見てきます」
 ピートは出ていった、そしてもちろんピートの後を追ってエミさんも出ていった。
「すみません、ちょっとトイレ!」
 俺は家を出てエミさんの後をつけた。
 そしてしばらくつけると、ピートに良く似たブラドー伯爵がエミさんの前に現れる。
 そして無防備に近づいたエミさんの肩に噛み付こうとしたので俺はサイキックソーサーを二人の間に投げつける。
 ドコオオオオオンン!!!!
「きゃー!」
「うお!」
 あ……少し力が強かったかも……
「あんた冥子の助手の横島!何するのよ!せっかく既成事実が出来そうだったのに……」
 うわ……助けたのに怒られたぞ……まあブラドーに噛まれてないからいいか……
「ブラドー!!貴様、そこで何をしている!!」
 お!ピート登場!
「ピ、ピート……!?ピートが二人……!?」
「そいつはブラドー伯爵です!エミさんは血を吸われそうになってたんですよ!」
 俺の説明に納得するエミさん。
「そういう事、よくも私を騙してくれたわね!この恨みは100万倍にして返してあげるワケ!」
 エミさんの恨み怖いからな……呪われるぞブラドー伯爵!
「く……ここは不利か……さらばだ我が息子よ!」
 ブラドー伯爵は飛んで逃げていった。
「俺は冥子さん達にこの事を伝えてきます。」
 俺は二人をそこに残し、冥子さん達がいる家に向かった!

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