ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(10)


投稿者名:リュート
投稿日時:(02/12/28)

世界はいつも流れて……もついに10話の大台になりました。おめでと〜俺!
今回はブラドー編、今回は何話に分けるかわかりません。 
それとkitchensinkさん感想ありがとうございます♪これからも頑張ります!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 俺達GS冥子除霊事務所は順風満帆!
 ゲームに取りついた悪霊を退治したり……(これは簡単で、さっさとプログラムを変えてボスの所に乗りこみ、ビカラで押さえつけ破魔札で除霊した)
 幽霊列車を除霊したりした。(これは、成仏しようとした新幹線に一緒に成仏しようと悪霊が乗りこみ新幹線の成仏の邪魔になっていた。そこで俺達は新幹線の先頭車両から乗りこみ、次車両に取りついた親玉を退治して新幹線を成仏させた。成仏させた後、新幹線の早さを実感した…明かり一つない所まで行ってるし……まあその後インダラに乗って時速300キロメートルを出し戻ったが……風がビュービューで寒かったぞ……)
 他にもクリスマスの日など……(クリスマスプレゼントの為に厄珍の店に行っておつかいを頼まれ織姫の所に行き服を貰い、ついでに厄珍に頼まれていた「織姫の顔を見てくれ」と言われていたのでドアをぶち開け織姫の顔を見た……そこには漫画で見た通りの老婆が…何故か見た後に身の危険を感じて俺は逃げ出した。……で帰ってきて俺はおキヌちゃんにエクプラズマの服、冥子さんには中心に文殊「幸運」が入った腕輪をプレゼントした。二人ともとても喜んでくれたので苦労は報われたと思う。)
 


 そして……今日は……雨なので、お休みです……
「はい。冥子さんは今日は霊的によくない日だから、予定を変更したいとおっしゃいまして………どうもあいすいません」
 おキヌちゃんは電話で依頼人に予定変更を伝えていた。
「まあ、こんな日に出かけても……寒いし、雨だし……なにより冥子さんが耐えられなくなって暴走しやすくなるだけだしね……」
 ピンポーン!
 それに……ピートが来るからね……
 俺達は玄関に向かった。
 扉を開けると金髪で黒いコートをまとった男がいた。顔はかなり整っていてカッコイイ……っていうかピートです。
「六道冥子さん……ですね?唐巣先生の使いで来ました」
 ピカッ……ゴロゴロゴロ……
 暗い夜の闇の中に閃光が走り、ピートの顔を照らす……カッコつけすぎですよ……



「僕はピエトロ。今、先生の弟子をしています。ピートと呼んでください」
「は〜〜い、ピートさんですね〜〜私は六道冥子です〜〜」
「その助手の横島忠夫だ……」
「私は冥子さんに雇われた幽霊のキヌと申します……」
 俺達が紹介し合うとピートはコートから手紙を出し。
「先生からあなたあてにメッセージをあずかってます」
 手紙内容『冥子君へ、少しやっかいなことになった。人手が必要なので、ぜひ来て欲しい。くわしいことはこちらで話します。 唐巣』
「これだけ……ですか?どこで何をするか、分かりませんが……」
 おキヌちゃんが質問する。
「場所は地中海の小さな島です。ブラドー島といいます」
「「「地中海!」」」
 そういや俺って外国行くの始めてなんだよな……パスポート大丈夫なのかな?
「僕からはこれ以上お話しできないのです。あとは直接先生からうかがってください」
「報酬の方はどうなってますか?」
 俺はピートに聞く……お金の認識の甘い冥子さんの代わりに俺が事務所の財政を管理している……っていうか俺しかいないじゃん!最初の頃は慣れなかったぞ。今じゃ、書類書きや納税金払ったり……プロになってます。
「ええ、2億でどうですか?」
「どうします?冥子さん……受けますか?」
 金額的にはOKなので後は冥子さんの判断にまかされる。
「いいですよ〜〜面白そうなので〜〜受けます〜〜」
 冥子さん……面白そうは無いんじゃ……ピート、少し引きつってるぞ……
「……そ、それじゃ僕はこれで。他にもスイーパーにあたらなければならないので……」
「その唐巣さんって人や冥子さんでもまだ足りないんですか?」
 ピートはおキヌちゃんの言葉を聞きながら帽子をかぶり……
「ええ、とても手強い相手です。あなた達も充分気をつけてください」
 そしてピートは去っていった。
 さて、とりあえずパスポート用意しないと、ついでに除霊道具に防水加工しとくかな…



「唐巣さんって……冥子さん知り合いなんですか?」
 俺達は今、飛行機に乗っている。暇なので横に座っている冥子さんに疑問に思ったことを聞いてみた。
「ええ〜私のお母さんがやっている学校の〜〜特別講師をしたことがあるの〜〜その縁で知り合ったのよ〜〜私が一人で事務所をやることになった時も〜〜応援してくれたの〜」
 そうか!それで……ふっ……すべての元凶はあの冴えないメガネに………
 俺は飛行機が着くまでやり場の無い怒りでいっぱいでした。



 ローマ空港・イタリア
「いたりやって『空港』ってとこにそっくしですね」
「空港でんがな、おキヌちゃん」
 俺とおキヌちゃんの漫才をやっていると向こうからピートが来た。
「シニョリータ冥子!」
「こんにちは〜〜ピートさん。ところで〜〜他の人達は〜〜?」
「ええ、向こうのチャーター機に待機しています。そして、あなたで最後です。お疲れでしょうが時間がありませんのでまっすぐチャーター機へ……」



 俺達がチャーター機に乗り込むと、中では騒ぎになっていた。
「れ、令子!?なんでここに……」
「エミ!?まさかあんたも……!?」
 おお!二人とも戦闘態勢に入ってる!
「あれっ?お知り合いですか?」
 最初に入ったピートが二人に聞く。
「知り合いも何もこの女は……」
 美神さんが何か言おうとするとエミさんがいきなり美神さんに抱きつく。
「そーなのー!!あたしたちお友達なの。ピートお♪」
「なんのまねよこのクソ……あう……」
 エミさんぶっりこ状態に入るが美神さんにしっかり後ろでナイフを持って脅してるし…
「ね、美神さん」
「ま、とにかく少し待っててください。発進手続きを取ってきますので……」
「あ〜ん、もう行っちゃうのー!?エミさびしいっ!!」
 ピートが出ていって……
「言っとくけどピートに目つけたのはあたしが先なワケ!手ェ出したらブッ殺すわよ!」
「まー、さすがにおツムの足りない女はガキ好みねぇ♪」
「美形だからいーのよ!!あんたレズなんじゃないの!?」
「なんですって!!この色ボケ二重人格!!」 
 喧嘩再開してます……
「だいたいね、あんたはね………って横島君、それにおキヌちゃんも……」
 あ……美神さん俺達に気づいた……
「あなた達がいるって事はもしかして……」
 俺は体を横にずらす……俺の後ろには……
「令子ちゃ〜〜〜ん!!また一緒の仕事なのね〜〜!!冥子嬉しい〜〜♪」
 そう言って、冥子さんは美神さんに抱きつく。
「あああっこんなのばっかし……!!」
「うるさいぞ!!いーかげんにせんかっ!!」
 美神さんが嘆いているとトイレから声が聞こえた。ついでにトイレを流す音も……
「いったい何を騒いで……む!?」
 おお!カオスじゃん!生きていたのか(笑)
「うわーっ!!六道冥子!?」
「あなた〜〜誰〜〜?」
 うわ……冥子さんナイスボケ!カオス落ち込んでるぞ……
「どうか・なさい・ましたか・ドクター・カオス」
「……いーからお前は寝とれ……電池がもったいない……」
 元気無くなったなカオス……よっぽどショックだったか……
「発進準備が完了しました。出発しましょう!」
 ピートの声とともに飛行機が飛び立とうとする。
「ちょっと!!私は降りるっ!!こんな仕事おことわりよっ!!」
「ワガママ言うな小娘!!わしだって借金さえなけりゃなー!!」
「ピートお♪こっち座ってえ!!」
「令子ちゃん〜〜怒っちゃいや〜〜」
 はあ〜〜このメンバーで本当に大丈夫か?
 俺の一抹の不安を抱え飛行機はブラドー島に飛び立った……

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa