ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(9)


投稿者名:リュート
投稿日時:(02/12/26)

さあ!今回はドクターカオス編、いってみよう!
それとマサさん、kitchensinkさん感想ありがとうございます。これからも頑張りますよ!
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「ふう……今日もコンビニの弁当か、そろそろ飽きてきたし明日は外食にするかな……」
 俺は夜の闇の中、片手にはコンビニ袋を持って一人歩いていた。
「……ん!あれは……マリアか……」
 俺は電柱に寄りかかっているマリアを見つけた。
 ……っということは、ドクターカオスが来ているのか……まあ俺には関係ないな……
 俺はマリアの前を通りすぎ家に向かおうとした。だが……
 ガシュ……ボー!!!ドコーーン!!!
「うおっと!!!」
 俺はマリアのジェットフィストを避けた……っていうかなんで襲ってくる?
「こらー!いきなり危ないじゃ……む!見える、そこだ!」
 俺は今度は後ろに回っていたドクターカオスの霊波攻撃をニュータイプの勘で回避する……嘘です本当はマリアの位置関係上、後ろからの奇襲が一番来ると読んだからです。
「この私の攻撃を回避するとは……さすが、六道冥子の助手だな……」
 ……なんか話しのあらすじが分かったような気が……まあ、とりあえず聞いてみるか。
「お前は、ドクターカオス!」
「ほう!私の名前を知っておるとは……私も有名になったものだな!」
 いや、漫画を読んで知ってるだけです……
「ドクターカオス、お前は何を企んでいるんだ!」
 多分こう言えば……
「あっはははは!!私が何を企んでおるじゃと、それは秘密なのじゃが、お前の体と交換して、六道冥子を油断させ…霊能力をいただく!私の秘術と霊能力が合体すれば、私は神に1歩近づくのだ!!なあ、マリア!」
「イエス・ドクターカオス!」
 ……はあ……秘密と言いながら話すか?まあいいけど……
「スキあり!スタン・グルネードM」
 俺は文殊「閃」を地面に思いっきりぶつける。そして……
「さよ〜〜なら〜〜〜」
 俺はくるりと背を向けダッシュー!
「ぬをわあああ〜〜目が見えんぞ〜〜!!ま、まてー小僧……ぐふぁー!」
 あ、カオスが顔を電柱に思いっきりぶつけてる……痛そうだな!マリアも今のでモニターが焼きついたのか辺りを見まわしてる。
 これで諦めてくれればいいけど……無理だよな……
 俺はカオスが見えなくなるまで走り、事務所に向かった。


 次の日、俺は昨日の夜、カオスに襲われた後、事情を話し事務所で泊めてもらった。冥子さんは朝には実家のお母さんに近況報告する為、出かけていった。
 そして、昼過ぎ………
 ピンポーン!
「ん?誰か来たのかな?」
「あ!私見てきますね!」
 おキヌちゃんは玄関に向かって飛んでいった。
 そしてしばらくして……
「きゃあああああ!!!」
 なに!これは、おキヌちゃんの悲鳴!
 俺は急いで玄関に行きそしてそこにいたのは、瓶に詰められたおキヌちゃんと……
「はっはっは!また会ったな小僧!今回は力押しだ、いけ!マリア!」
「イエス・ドクターカオス!」
 ……やっぱりこいつらか……ふっ、面白い!やってやろうじゃん!
 俺が気合を込めたその時、玄関から……
「あれ〜〜どちら様〜〜?」
 そこには首を傾げてる冥子さんがいた。
「むっ!あれは六道冥子、捕まえろマリア!」
「イエス・ドクターカオス!……ドクターカオスの命によりあなたを捕まえます!」 
 そう言ってマリアは冥子さんに襲いかかる!
「まずい!やめろー!!…って言うか死ぬぞ!!」
 俺の静止も聞かず、マリアは冥子さんに突貫!!終わったな……
「……きゃああああああ!!!!」
 ドコオオオオオオオオンンンンンンーー!!!
 この頃、暴走が頻繁に起こるな……
 俺は文殊「護」「守」「結界」を使いなんとか無傷、だけど文殊二つほど一気に抜かれたときは焦ったぞ……
 そしてカオスは余波によってボロボロ、マリアもバサラにのしかかられ……
「私は・ドクターカオスに作られたアンドロイ…ド…マ……リ……ア……」
 機能を停止した………
 俺はドクターカオスの手から瓶を取って蓋を取る。
「助かりました、ありがとうございます!」
 おキヌちゃんは俺に礼を言う。
 ……それにしても、カオス達どうしようかな……そうだ!


「お〜い!マリアここだ!助けてくれ!」
 だがカオスの声は橋の上のマリアに聞こえない。
「くそー!私をこんな目にあわせおって!覚えておれ、六道冥子とその助手の小僧!!」
 そう、俺はカオスを瓶に詰めて川に流したのだ。
 そしてカオスは流れていく……海までいくかも(笑)


 それから1週間後……
「……作業を完了しました。ドクター・カオス!」
「うむ!なかなかいい出来だぞ、マリア!すぐに包装して六道冥子の事務所へ届けたまえ!」
「イエス・ドクターカオス」
 そう言ってマリアは出ていく……だがカオスはそれに気づかずにさらに説明する。
「くっくっく。古代より伝わる暗殺用魔法薬『時空消滅内服液』。作るのに苦労したぞ!六道冥子め!!小娘の分際で、魔法科学をきわめ千年も生き続けているこのわしに恥をかかせおって……その罪、死をもってもまだつぐなえぬ!!完全にこの世から消えてもらうぞ!!過去からも未来からも……!!」
 ここでカオスは薬を取り出しカッコつける!
「それほどまでに恐ろしい『時空消滅内服液』!!飲んだらどーなるかというと、これがもースゴい!!時空から因果を……あれ?……マリア?」 



 ピンポーン!
「ん?依頼人かな?」
 俺は玄関の扉を開けるとマリアがいた。
「ドクターカオスからの贈り物です」
 そして俺はケーキが入っている箱を貰った………ってこれ時空消滅内服液入りのケーキじゃん!……いや、まてよ……ここをこうすれば……よし!いける!いける!
「ありがとう、マリア!……っとそうだ!俺もドクターカオスに届け物があるんだ、待っててくれない!」
「イエス・横島さん」
 俺はマリアの返答を聞くと部屋に入り文殊「変化」をカオスの持ってきたケーキに発動させる。するとチョコケーキに変わる。俺はマリアの所に戻り……
「これを届けてくれよ!」
 俺は変化したチョコケーキを渡す。
「さようなら・横島さん」
「ああ、バイバイ!」
 俺は満面の笑みで見送った。


「おお!マリア、どうじゃった、ちゃんと届けてきたか!」
「イエス・ドクターカオス!」
「ふっふっふ!これで奴らはこの世から消滅し生まれてこなくなる。六道冥子が生まれてこなかったとなれば、私があの女にひどい目にあうことはなくなるし、復讐を誓って安アパートで生活することもなくなる。歴史そのものが変わってしまうからな!従って家賃も払わんでもいいし、大家にしばかれんでもすむ。これで私も安泰だ、あっはっは!」
 カオスはしばらく笑うとマリアが持っているケーキの箱に気づく。
「マリア、それはなんだ?」
「イエス・横島さんからドクターカオスへのプレゼントです」
「ほう、チョコレートケーキか美味そうだな」
 パクリとカオスはケーキを食い………ごっくんと飲みこむ……
 ふっ、引っ掛かった……
「ぐをおおおお!!!ま、まさかこれは時空消滅内服液入りケーキ!!!ぐわーー中和剤をーーーー!!!」
 そして、カオスの姿はどんどん薄くなり……
「おのれ!!六道冥子、横島忠夫!!この恨み!忘れんぞーーー!!!」
 ヴュウウウウウウウウッ………フッ…… 
「マリア・ここでなにをしていたの?理解不能……」
 ドクターカオスがふたたび戻って来たかは……まだ誰も分からない……(笑)

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