ザ・グレート・展開予測ショー

パラレル大作戦!! こんな出会いだっていいじゃない!3


投稿者名:★
投稿日時:(02/12/23)


 後に、『横島の告白成功事件』として後世に長く残ることになったこの一連の事態は、瞬く間に学校全体に広まり、休み時間になるとその件の少女を見てみようと、大量の生徒が押しかけてきた。

「あの美人が横島のッ!?嘘だーー!!」

 グハッ!(←誰かが血を吐いた音)

「奇跡はおきないから奇跡って言うんですよー!?」

 バタッ!(←誰かが倒れる音)

「うふふ、これは夢だっ!そうっ、夢に決まっているぅーー!!」

 ドダダダダッ!(←誰かが走り去る音)

「こ、こんなものが真実だと言うのですかッ!?否ッ、否ッ!私はこんな答えがYESだとは認めないィーー!!」

 ちゅどーん!!(←謎の爆発音)

 男子生徒は絶叫と共に泣き叫び、女生徒には失神するものが大量に発生し、時をおかず保健室は満室状態になった。

『えーーー、生徒諸君、校長の菊池だ。本日は非常に残念な一日になったと思う。と言う訳(?)で本日は休校とする。……わたしも帰って寝る。以上だ……』

 という放送が流れるにいたり、ほとんどの教師、生徒共に失意状態で帰路につくことになった。




「へぇー、ヨコシマってGSのアルバイトやってるんだ?すごいじゃない。」

「いやー、そうはいってもただの荷物運び出しなー。」

 休校となり、さっそく一緒に帰ろうとした蛍だったが、横島が直接バイトに向かうと言うので、早速そのバイト先に挨拶しようと(何故?)一緒に事務所に向かうことにした。

「でも、何でGSのアルバイトなんてすることにしたの?ちょっと気になるわ?私の知ってる人にはそういう人いなかったし。」

「えっ?あーと、その……なんていうか(汗)」

 さすがに横島にも、ここで雇い主のチチとフトモモに目がくらんだと言ったらどうなるかぐらいは、簡単に予想がつく。

「?」

 汗をダクダクとながし、蒼白な顔で黙り込んでしまった横島を、不思議そうな顔で見る蛍。

「ま、まぁ、なんちゅーか、家のじじょーみたいなもんで……(汗)」

「ふーん、ヨコシマも大変なのね。」

 と、横島は非常に苦しい言い訳を口にするが、蛍はそれをあっさり信じてしまう。なんとも心苦しい横島であった。

 と、そんなこんなのうちに二人は事務所の前までたどり着いていた。

「ちわーすっ」

「あ、おはようございます、横島さん。今日は早いんですね?」

「っ!ヨコシマっ!ゆ、ゆー、ゆーれーッ!!」

 横島が事務所に入ると、袴姿の『幽霊少女(実は300歳以上♪)』おキヌが玄関の電球を取り替えている最中だった。

 その様子を見た蛍は、驚いて横島の腕に抱きつく。

(!!む、ムネが、ムネが俺の腕に密着しているー!?)

 蛍に抱きつかれた横島は顎を外さんばかりの形相で固まりつつも、その全神経は自分の右腕に集中していた。

「それじゃあ、美神さんに言っておきますね(怒)」 

 そんな二人の様子を目の当たりにしたおキヌは、ニッコリと氷点下の笑みを浮かべ、ふよふよと二階へと消えていく。

「ハッ!!ちょっとまったおキヌちゃん!美神さんに何を言う気ですかーッ!?」

 おキヌの一言に我に返る横島。慌てて追いかけようとするが、右腕には蛍が抱きついている。

「きゃッ!?」

 振り払うわけにもいかず、さりとてこのままでは身動きが取れない!追い詰められた横島は蛍を『お姫様抱っこ』で抱き上げると、

「俺はまだ何もしとらーんッ!!」

 必死の形相で叫びながら、階段を駆け上がった。

 横島が決死の覚悟で階段を駆け上がる中、突然抱き上げられた蛍は、

「えっ?ヨコシマ、そんなまだ早いわ!(何が?)私たち、まだ高校生なのよ!(だから何が?)いやだ、もうっ!!(真っ赤)」

 と、脳内ピンク色に混乱して、顔を真っ赤に染めながらイヤンイヤンと嬉しそうに妄想していた。




【あとがき】

 だんだん更新が遅れている★です。

 第3話、美神事務所編(前)をお届けいたしました。

 途中、何故か二人の会話が長くなってしまい、このままでは事務所にたどり着けずに終ってしまいそうになったので、いくつか話を削って強引に事務所に着かせました。

 そのため変な文章になってしまいましたが、とりあえずおキヌちゃん(幽霊バージョン)登場です。

 次回、美神登場!お楽しみに。

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