ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(5)


投稿者名:リュート
投稿日時:(02/12/23)

やっと今回で人骨温泉編が終わります。……ううう……やっぱり未熟だな……こんな俺の作品でもよかったら、ぜひ見ていってください。
それでは世界はいつも流れて……(5)始まります!

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「なんなんだこいつは……」
 俺は疑問に思ったことを言ってみるが、答えが返ってくるわけ……
「この人は〜〜今から50年まえに〜〜鉱山を掘ってて〜温泉を見つけたのはいいけど〜足を滑らして〜〜転んで溺れて〜〜3分18秒後に死んだ悪霊です〜〜」
 ……答え返ってきました……
「なんで分かるんですか?冥子さん……」
「だって〜〜この人の〜〜持ってる〜〜看板に書いてあるもの〜〜」
 冥子さんが指す方向には……看板持ったワンダーホッゲルがいた。
「お前なにやってるんだよ……」
「実は、この幽霊の先輩に脅されていたんであります。自分は嫌なのに……助けて欲しいであります!!」
 ワンダーホッゲルは泣きながら俺にすがりついてくる。
「分かったよ……そのかわり後で頼みたい事があるが……」
「いいっス!なんでもやるっスよ!」
「よし!それじゃさっさと片付けるか……いくぞ!アジラ、アンチラ!」
 俺の声と同時にアジラが俺の肩から炎を出し、アンチラが何時の間に移動してたのか悪霊の後ろから電撃を浴びせる。
「ぐぎゃああ!!……この程度で……お前達の霊能力を奪いこの温泉を誰も取られないようにする私の目的を果たす為お前達に死んでもらう!!」
 なんか無茶苦茶スケールの小さい事を言って、悪霊は霊破を放ち上から岩を落としてくる。しかも落ちる場所は冥子さんの上!!
「メキラちゃん〜〜お願い〜〜」
 その声とともに冥子さんとおキヌちゃんは悪霊の後ろにテレポートする。そして悪霊が冥子さんがテレポートした後ろを向いた為、俺に背中を見せることになる。
「スキあり!一刀両断!!」
 俺は草薙の剣で悪霊を真っ二つに切り裂く!
「がああああ!!!!!……あ……あ…………」
「温泉は皆で入るものだ……独り占めなんて俺が許さん……」 
 シュウウウウ……
 俺の台詞とともに悪霊は消滅し除霊完了!冥子さんを狙った時は焦ったが、なんとかなったな……
「やりましたね〜〜カッコ良かったですよ〜〜横島さん〜〜」
「すごいっス、最高っスよ!横島さん」
「本当にすごいですね……びっくりしました……」
 皆が誉めてくれた。少し照れるな……
「あはは……それじゃホテルに帰りますか」
 その後、ビカラで塞がれた入り口を掘り返し、ホテルに帰った。



「それで、おキヌちゃんの問題なんだけど……ワンダーホッゲルに頼みがある!お前、成仏やめて山の神にならないか?」
「や…山の神様!?やるっス!!やらせて欲しいっス!!俺たちゃ街には住めないっす!遠き山に陽は落ちるっス!!」
「ワンダーホッゲルはOKと……おキヌちゃんもこれでいい?」
「はいっ!!」
 おキヌちゃんは嬉しそうにうなずく。
「それでは……っとその前に二人とも目を瞑って……え〜と……この者をとらえる地の力よ!!その流れを変え、この者を解き放ちたまえ……!!」
 俺はこの瞬間に文殊「地脈」を大地に「解」をおキヌちゃんに「縛」をワンダーホッゲルに投げる。
 バシュ〜〜!!っと音を立てワンダーホッゲルの姿が変わり山の神の姿となる。
「これで自分は山の神様っスねーっ!!」
「とりあえずな、だが力をつけるには永い時間と修行が必要だから、頑張れよ!」
「おおっ、はるか神々に住む巨峰に雪崩れの音がこだまするっスよー!!」
 俺の言葉を聞いてるのかいないのかワンダーホッゲルは空に消えた。
「終わりました〜〜?」
 その直後、ホテルから冥子さんが出てくる。寒いから温泉に入っていたそうだ。
「ええ、ちょうど今終わりました」
 そしておキヌちゃんが……
「ありがとうございました。これで私も成仏できます。横島さんも冥子さんも絶対に忘れません。私、あなた達のようないい人に最後に会えて嬉しかったです!」
 ……成仏が失敗することは分かっているが……万が一もあるし……よし!
「それでは、さよ『ちょっと待った!』……はい?」
 成仏しようとするおキヌちゃんを俺は止める。
「成仏なら何時でも出来るんだし、もう少しこの世界を楽しんでみない?」
「え?でも……」
 俺の言葉に困惑するおキヌちゃん。
「私も〜〜おキヌちゃんが〜〜いなくなるのは〜〜寂しいな〜〜」
 冥子さんも俺の言葉に賛同する。
「俺達と一緒に働いてみない?危険はあるけどいろいろ面白いこともあるよ!それにこの場所に縛られていたんだから街とかに行った事ないだろ?なっ!一緒に行こうぜ!」
「そうよ〜〜時給600円出すから〜〜一緒に行きましょう〜〜」
「………わかりました!やります!いっしょーけんめー働きます!これから、よろしくお願いしますね、冥子さん、横島さん」
「ああ!!よろしく!」
「よろしくね〜〜おキヌちゃん〜〜」
「はい!よろしくお願いします」
 ここにGS冥子除霊事務所チームが誕生した。さて、これからどうなることやら……
「それじゃ、ここ寒いし温泉でも入りますか!」
「は〜〜い、私も寒くなったから〜〜また入ろう〜〜」
「私、幽霊だから入れないけど……気分を味わいますね。」
 そして、俺達はホテルに入っていった……

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