ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(4)


投稿者名:リュート
投稿日時:(02/12/23)

すみません!すみません!(泣)2つに分けると言っておきながら字数の関係上3つに分けないといけなくなりました(泣)……削ろうと思ったのですがそれも無理そうで……私の腕が未熟な所為です……本当に迷惑をかけてすみません。
それと、 kitchensinkさん感想ありがとございます。迷惑をかけるかもしれませんがこれからもよろしくお願いします。
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「遭難ですか〜〜?」
「はい!そうなんであります……」
 ……なんか……今、無茶苦茶寒くなったぞ……
「自分は仲間とはぐれ、雪に埋もれて死んだのであります!!しかし、いまだ死体は発見してもらえず、放置されております!」
「まあ〜〜可愛そう〜〜横島さん〜〜なんとかなりません〜〜?」
 冥子さんが悲しそうな顔で俺を見る。
「う〜ん……それじゃ死体を発見して供養すれば成仏するのか?」
「はいっ!そのつもりであります!!」
 俺の言葉に涙を流しながらワンダーホッゲルは答える。
「それで、死体の場所は?ここから何時間ぐらいかかる?」
「ここから約3時間ぐらいの距離ですがだいたいの見当しかつかないのです!も、申し訳ありません!!」
 ……3時間か……それならなんとかなるか……
「わかった!捜しに行ってやるよ」
「本当でありますか!ありがとうっス!!」
 はあ〜〜、とりあえずホテルの人に雪山装備を借りないとな……
「それじゃ〜〜!行きましょうか〜〜」
「いや、冥子さんはここに残って休んでてください。これぐらいなら俺だけでも出来るんで……」
「そうですか〜〜?それじゃ〜〜よろしくお願いしますね〜〜」
「了解!まかせといてください!」




「むっすめさん よっくきーけよっ やっまおとこにゃ ほーおれーえるなよほうっ♪」
「短い髪なびかせて 純粋な瞳 この街を式神で飛びまわれば Big dream coming YEAH〜♪」
 山に響く歌声、俺とワンダーホッゲルは目的地に向かって歩いていた。
 吹雪が吹き荒れるこの場所で幽霊のワンダーホッゲルはいいとして何故俺が大丈夫かというと、それは文殊の「暖」を使っているからである。これで俺は暖かヌクヌクと言う訳で凍死したりはしない。だが、吹雪により視界が悪い、これで本当に見つかるのか?
「おい!そろそろ3時間たつぞ……もう目的地は近いんじゃないか?」
「もう少し先であります!でもこの天気じゃ視界は悪いっス!あの洞窟で休みませんか?」
 ワンダーホッゲルは先にある洞窟を指す。
 だがそこは……
 霊気……いや邪気が漂っている……
「さあいくっスよ!!さあ!!さあ!!」
 ワンダーホッゲルが俺の手を掴み洞窟の方へ強引に行かせようとする。
 俺はワンダーホッゲルの手を振りほどき、もと来た方向へ帰ろうとした。
「どこに行くのでありますか!早くこっちに来るっスよ!」
「なんか嫌な予感がするから帰る〜〜!!」
 俺はホテル方向へ向かってダッシュした!
「待つっス!戻ってくるっス!」
 ワンダーホッゲルがすぐさま追って来る。
 だが、しばらく走ると………
「えいっ!!実力行使!!」
 バキッ!
「がはっ!!」
「お願いします!!お願いします!!しかたないんです!私の為に死んでっ!!」
「いや、そいつもう前から死んでるぞ……」
「えっ!!何故あなたがそこに……ということはこれは……」
 俺の声に驚くおキヌちゃん……そう俺と思って岩で殴っていた物体、それはワンダーホッゲルだった。たぶん視界が悪かったから目標を誤ったのだろう。
「とりあえず事情を聞きたい、ホテルについてきてくれないか?」
「はい……わかりました……」
 おキヌちゃんは素直について来てくれた。


 
 俺とおキヌちゃんが行ってから……数分後……
「ワンダーホッゲル……」
 洞窟の奥から声が聞こえる……
「うっ!せ、先輩……」
「そこで何をしている!!……さっさと行って奴らを連れて来い……」 
 だがワンダーホッゲルは嫌そうな顔をする。
「ですが先輩、こんなことして……」
「うるさい!さっさと連れてこんか!」
「うぐぐ……わかりました……」
 そしてワンダーホッゲルは消えた。
「ひゃひゃひゃ〜〜!奴らの霊能力を吸い取って……そして私の目的を〜〜」



「それで〜〜?あなたは誰〜〜?」
 ホテルに着き冥子さんに今までの経過を伝えると冥子さんはおキヌちゃん尋ねる。
「私はキヌといって、300年ほど昔に死んだ娘です。山の噴火を鎮めるために人柱になったんですが……普通そういう霊は地方の神様になるんです。でも、あたし才能なくて、成仏できないし、神様にもなれないし……」
 おキヌちゃんは泣きながら言う。
「たしかに他人と入れ替われば地縛は解けるが……なんで俺なの?」
「それは、女性が好きそうな顔なので頼めば代わってくれそうだと思って……」
 おいおい……俺は別に横島みたいに無類の女性好きなわけじゃ……いや、もしかしたら顔が女性好きに見えるのかも、生活の仕方で顔が変わるって言うし……長い間横島が使っていた体だからな……それなら女好きに見えても仕方ないか……
「と、とりあえず、おキヌちゃんの問題は絶対に解決させます、ですが、今はこっちの問題が先です!」
「その〜〜洞窟の〜〜邪気〜?」
「ええ、その場所に何があるか、そして何故ワンダーホッゲルがその場所に連れていきたがったか……調べる価値はあります……」
 そう、この事は漫画に書いて無かった……だから調べてみたい。
「分かりました〜〜ちょうど〜吹雪も止んだので〜〜行きましょうか〜〜」
 その15分後……
「はい〜〜!着きました〜〜」
 俺達は洞窟の前まで来ていた。
「まさかシンダラに乗って空から行くとは……盲点だったな……」
 そう俺達はシンダラに乗り、一気に山を登ったのだ。
 最初からこれで行けば……いや、あの時は吹雪で視界が悪かったし危なかったのだろう……そう思うことにした。
「それじゃ、入りますか。フォーメーションはBでお願いします。」
「分かったわ〜〜メキラちゃん、アジラちゃん、アンチラちゃん、出番よ〜〜!」
 バシュ〜〜!!
「メキラちゃんは〜〜私と〜おキヌちゃんを守って〜〜アジラちゃんとアンチラちゃんは〜〜横島さんのサポートをよろしくね〜〜!」
 冥子さんが言うとアジラは俺の肩に乗りアンチラは俺の前を這う。
 そして洞窟の中に入ると……
 ガラガラ……ドカン……
 いきなり大きい氷柱が上から入り口あたりに降ってきた。俺達はもう入っていたため被害は無い。だが……
「入り口が塞がれましたね……」
 おキヌちゃんが心配そうに言う。
「そうね〜〜後でビカラちゃんに〜〜掘り起こしてもらいましょう〜〜」
 そして俺達は奥に向かって歩く……そして……
「ひゃひゃひゃ〜〜!ここは俺の温泉だ〜〜!誰にも渡さんぞ〜〜!!」
 そこには……なんか変な奴がいた。

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