ザ・グレート・展開予測ショー

楽しいすごろく?(3)


投稿者名:3A
投稿日時:(02/12/22)

「ここは…いったい…」
横島は目を覚まし辺りを見回す。
どこかの家の中らしい。
「あれ?ここって…」
見たことがある場所だった。当然である。なぜならば…
「美…美神さんの事務所の中…!?な…なんで…」
「よ〜こ〜し〜ま〜」
少なくとも無事に済まなそうな声が後ろから聞こえてきた。
「美…美神さん!?な…なんでここに…!?」
振り向くとこわいこわい顔をしている美神がいた。
「いい度胸ね…もう今日という今日は許さないわ…!」
「え!?え!?お…俺はなにもして…」
横島は汗だくだくだった。
「問答無用!!」
「ぎゃあああああああ…」

「ここは…?」
タマモは気がつくと辺りを見回した。どうやらうどん屋のようだ。
「いらっしゃい!お客さん!」
いきなり元気のいい声が聞こえてきた。
「!?」
タマモは驚いた。
「あ…サン…」
元気のいい声をだしたのはエプロン姿のサンだった。そしてうどんをテーブルの上に置いた。
「どうぞ。」
いい匂いがした。そしてうどんはなんといっても大好物のきつねうどんだった。
「た…食べていいの!?」
タマモはきつねうどんに見とれながら言った。
「もちろん。」
サンはにっこりしながら言った。

タマモはきつねうどんを食べ終えて箸を置いた。
「こんなところに一人でいて淋しくないわけ?」
「………私に言ってるんですか?」
サンはせんべいをバリバリと食ってのをやめた。
「あんた以外に誰がいるのよ…」
少し呆れながらタマモは言った。
「う〜ん…たしかに私しかいませんね。」
サンは手をポンっと叩いた。
「………」
「まあ…ほとんど寝て過ごしてたので…う〜ん…閉じ込められて何年経つかな…」
サンはまたせんべいを食べ始めた。
「いつ閉じ込められたのよ?」
「え〜と…たしか…う〜ん…1980年ぐらいかな…いや、1978だったような…」
サンは頭を抑えながら言った。
「…いま19XX年だけど…」
「………は!?」
サンはまたせんべいを口に入れるところだったが手が止まった。
「だから19XX年………」
「………」
サンはせんべいを皿の上に戻した。
タマモはサンがショックを受けているように見えた。
 まあ…普通の人間にしてみればショックを受けるのも無理ないわね…
と思っていた。
「まあ、いいか。」
サンはそう言うとまたまたせんべいを食い始めた。
「あれ?なんで椅子からこけてるんですか?」
サンはなんでタマモがこけたか分からなかった。

「な…なんで俺がこ…こんな目に…」
横島は立つ力も残ってなかった。
いつのまにかあたりはなにもなくなり、美神も消えていた。
「ま…幻だった…のか?…そ…それにしては痛い…」
その時ヒラヒラと上から紙が落ちてきた。
「ん!?なんだこれ?」
横島は超スピードで回復した。そして紙を掴んだ。
「なになに………」
横島は読み始めた。
「…恐怖ゾーンレベル1はその程度ですが…ってその程度なのか!?」
他のはもっとすごいらしい…
「…レベル2、3もありそして一番レベルが高いのが恐怖ゾーンスペシャルコースです…
ちなみに髪の赤い女の人がいまスペシャルコースにいます…小竜姫さまだろうな。
まあ恐怖ゾーンだけではないので安心してください…ハッピーゾーンもあります…
ほかにも…ウハウハコースやピチピチコースが…」
その時横島は一瞬固まった。しかし三秒経って…
「な…なに―――!?そ…そんなすばらしいコースが…ウハウハってことは!!
ピチピチってことはあれに決まってるよな!!そうにちがいない!!」
いつまにかサイコロを握っていた横島はよからぬ想像をしながらサイコロを投げた。
「よっしゃあああ!!」
そう叫びながら横島は消えた。

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