ザ・グレート・展開予測ショー

世界はいつも流れて……(3)


投稿者名:リュート
投稿日時:(02/12/22)


ついにGS一巻に入った。おキヌちゃんも出ますよ!ただ今回の人骨温泉事件は二つに分けて公開します!よろしくお願いします!
それと、kitchensinkさんとveldさん感想とアドバイスありがとうございます。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「君はそこの所有者に多大な迷惑をかけている!!抵抗をやめて成仏したまえ!!」
 工事関係者が工場の外から悪霊に向かって説得をしている。
「うるさい!ここはオレの工場だー!再開発など許さん!!失せろ!」
 そう言いながら悪霊は工場の外に霊波を放つ!
「ふはははは!オレの工場に指一本触れさせんぞ!」
「それはどうかな!!」
「な!!何者だ!」
 悪霊は驚き俺の方に顔を向ける。
「この世ならざる者、歪みし哀れなる者よ!この俺、冥界仕置き人ゴーストスイーパー助手横島忠夫が、極楽へ逝かせてやるぜ!」
「ふ……ふざけるな!!お前こそあの世に送ってやる!!」
 悪霊は俺の方向へ突っ込んでくる。
 俺は栄光の手で悪霊を掴み予定された方向へ投げ飛ばす!
「今だ!!冥子さん!!」
「は〜い!バサラちゃん〜〜出番よ〜〜!」
 ンモーーッ!!!!
「うぎゃーー!!そんなバカな〜〜〜〜〜!!!」 
 バックリ!……悪霊はバサラに飲みこまれた。


「ふう……疲れた……」
 仕事が終わり事務所に帰ってきた。
「この頃〜〜調子が〜いいわ〜〜♪」
 冥子さんは嬉しそうに話している。
「そうですね……今回も作戦どうりでした」
 俺が冥子さんの助手になってから1ヶ月、いまだ冥子さんの暴走は無い。いや、暴走を起こさないように俺が努力していた。
 俺だって痛いのは嫌いだし死にたくない……だからまず暴走が起きる原因を漫画から思い出し対策を練った。
 まず冥子さんが暴走する時は、冥子さんが精神的動揺をした時である。これの対策は出来る限り冥子さんを守ることで安心を与えるしかない。
 そもそも冥子さんは単独での除霊は苦手としており戦闘スタイルは後方支援となっている。そこで俺が前衛となり敵を食いとめることで、後ろから式神で攻撃が出来る。
 さらに、式神の能力を教えてもらい、それに合ったフォーメーションを組んでもらった。
 次に冥子さんはいつも式神を全部出していて常に安定値ギリギリのエネルギーしか残っていない為、暴走が起こりやすくなっている。これの対策は、冥子さんに式神は1日3匹までとお願いした。(これが一番苦労した……これを俺が言っても暴走するだけだと思った為、冥子の母親に説得をお願いした。母親は快く引き受けてくれた。その後、冥子さんは式神を1日三匹しか出していない。よほど母親が怖いのだろう………)
 苦労はしたがそれに合った結果が出たため俺は気分が良い。それに冥子さんも少し自信がついたと思う。
「そうだわ〜〜次は〜〜この仕事にしましょう〜〜。人骨温泉ホテルの〜〜露天風呂に〜〜霊が出て〜困ってるんだって〜〜そこで〜温泉でも〜〜入って〜ゆっくりしましょう〜〜」
 人骨温泉か……確かおキヌちゃんが初登場の場所だったはず。
「了解っス!それでは明日行きましょう!」


 次の日……
「はあ……はあ……標高が高いと酸素が薄いですね……」
「そうね〜〜私もインダラちゃんに乗ってなかったら〜〜息が切れてますね〜〜」
 俺達は人骨温泉ホテル近くの山を登っていた。
「すみませんが、冥子さんは先に行って休んでいてください。俺はゆっくり行きますんで……」
「そう〜〜?それじゃ〜〜先に行きますね〜〜」
 パカラ……パカラ……っと音をたてて冥子を乗せたインダラは走っていった。
「荷物がリュック一つと俺の剣しか無いといっても疲れるな……」
 そう、除霊道具はあまり無い。このリュックに入っているのは、見鬼君、霊体ボーガン、破魔札20枚、簡易結界、吸引札など……何故除霊道具が少ないのかと言うと、冥子さんの式神のお陰だ。式神の能力が多彩なので、あまり道具を必要としない。俺もサイキックソーサーや栄光の手など、さらにいざとなったら秘密にしている文殊を使う為道具をほとんど使わない。使うものは草薙の剣ぐらいだ。
「ふう……山が綺麗だ……俺もこういうふ『えいっ!!』ぐふぁああ!!!」 
 俺は誰かに吹っ飛ばされた。
「大丈夫ですかっ!?お怪我はっ!?私ったらドジで……」
「イテテッ……俺は大丈夫だが……今「えいっ!!」って言わなかったか?」
 俺は呆れた顔でおキヌちゃんを見た。
「うっ!!……今のショックで持病のシャクが……ちょうどそこに薬があるので取ってきていただけます?」
 俺はおキヌちゃんが指差した方向を見る。
 そこには豪華に飾られた薬があった。正露丸と書かれてるのは気の所為か?他にも「良く効く薬」とか「ご自由にお取り下さい」とかいろいろ書いてあり怪しさ爆発だ。これに引っ掛かる奴は本当のバカだけだぞ……
「お願い……薬を……」
「い、いや……しかし……これは……」
「大丈夫!!怪しくなんかないです!!」
「思いっきり怪しいわいっ!!」
「じゃ、せめてちょっとの間ここに立つだけでも……」
「はぁ〜〜わかった……そこに立てばいいんだな」
 俺はその場所に1歩足を踏み出しすぐに後ろにジャンプする。
 ガラガラガラ……ドカ〜〜ンッ!!
 やっぱり上から岩が落ちてきた。
「ああ……失敗…………せっかく死んでいただけそうな人を見つけたのに………しくしくしく………」
 そう言っておキヌちゃんは消えた。
「………なんか虚しくなってきた……さっさと行くか………」
 俺は人骨温泉に向かって走って行った。



「あら〜〜横島さん〜〜早かったですね〜〜」
「ええ、途中から走ってきましたから……」
「それじゃ〜〜早く除霊して〜〜温泉に入りましょう〜〜」
「了解っス!ではさっそく現場に行きましょうか」
 俺と冥子さんは幽霊が出たという温泉に行った。
 ぐるぐるぐる……見鬼君は回るだけ。
「見鬼君に反応無し、そっちはどうですか?」
「え〜と〜……クビラちゃんも〜〜見えないそうよ〜〜」
「霊の気配もありませんね。少なくともここに地縛されている訳ではなさそうです」
 ……だがしばらくして……
「クビラちゃんが〜〜右にいるって言ってます〜〜……」
「こっちも反応あり、右を指してます!」
 そしてその方向には…………
「じっ……自分は明痔大学ワンダーホーゲル部員であります!!寒いであります!!助けて欲しいでありますっ!!」
 そうこの暑苦しい山男、ワンダーホッゲル部員がいた……

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa