ザ・グレート・展開予測ショー

GS美神 極楽大作戦!! サイレント・オブ・ジョーカー(その23)


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(02/12/20)

前回がシロとタマモだったので、今回はおキヌちゃんが活躍します。
といっても、ネクロマンサーの笛は使いません。
う〜む、賛否両論がきそう・・・。(汗)
お楽しみ下さい。
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GS美神 極楽大作戦!! サイレント・オブ・ジョーカー(その23)


「さぁ〜て、少年クン?次はどんな手を使うのかしら?」
自分は戦っていないのに、美神は少年を挑発する。
「み、美神さん。あんまり挑発しないほうが・・・・。」
おキヌがそう言う。
「何言ってんの!今のうちに言っとかないと、アイツが死んだ時に言うことが出来なくなっちゃうでしょうが!」
「そんなもんスか?」
横島は、呆れながら言う。


「ハァ〜〜〜〜〜〜。」
少年は、深く溜め息をついた。
「何?GS美神に出てきた敵では初めて、テンション低いじゃない。」
「なんのこっちゃ?」
美神の言葉に、横島はそう言った。
「こんなことは、やりたくなかったんだけどね・・・・。」
少年は、再び電子記号で、何かを作り出す。
そして出来たのは・・・・。
「し、小竜姫さま!!」


少年の目の前に、電子記号で出来た小竜姫が現れた。
しかし、その瞳には生気が無かった。
「・・・・・。」
無言のまま、小竜姫は、宙に浮かんでいた。
シュルシュルシュル・・・・
直径5cmくらいの細いケーブルが、小竜姫の着物の中に入っていく。
モゾモゾモゾ・・・・・
着物の中、つまり小竜姫の肌の上で蠢くケーブル。
横島は、それを見て怒り出す。
「き、貴様!!電子記号で作られたとはいえ、小竜姫さまにそんなことをするなんて、なんて羨ましい!!いや、いやらしいことをするんだ!!」
「本音が出てるわよ!!」
バキャッ!!
「ぶっ!しまった・・・・・。」
美神のエルボーが頭に直撃し、横島は、電子空間の地面に、首がめり込んでしまった。


モゾモゾモゾ・・・・
まだ蠢くケーブル。
(う、うらやましい・・・・。)
復活した横島が、血の涙を流しながら思った。
しかし・・・・、
モゾモゾ・・・・
ケーブルは、背中の中心で止まった。
「げっ!」
「み、美神さん・・・。まさか・・・・。」
「あそこは確か・・・・・。」
「「?」」
冷や汗を出す美神、横島、おキヌ。?マークを頭上浮かべるシロとタマモ。
美神たちの予感は的中する。
ビクンッ!!
「や、やっぱり・・・・。」
「逆鱗に・・・・・。」
「触れましたね・・・・・。」
「「「ということは・・・・・・。」」」
グオォォォォォーーーーーーーーーーー!!
「アンギャーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
「「「やっぱしーーーーーーーー!!!!」」」


ボォォォォォ!!
「キャーーーーーーーーー!!」
逃げる美神たち。
電子空間は、無限に広がっているので、地面はあっても、壁というものは無いのである。
「せ、先生!!ど、どうしたのでござるか、小竜姫どのは!?」
逃げながら横島に聞くシロ。
「小竜姫さまはな!!背中に逆鱗というウロコを持っていて、それに触れるとああなるんだ!!過去に一度、エライ目にあったことがある!!」
「竜に変身させたのは、アンタのせいじゃないの?」
ギクゥッ!!
タマモの鋭い指摘を受け、冷や汗をダラダラ流す横島。
「・・・・・ホントでござるか?先生。」
「あ、いや、その・・・・・。」
「・・・・・・・先生のフケツーーーーーーー!!」
ボォッ!!
「ギャーーーーーーーー!!」
小竜姫の火炎が命中し、火達磨となった横島は、猛スピードで走り去る。
「「・・・・・・。」」
シロとタマモは、それを呆然として見ていた。


「ギャオーーーーーーーーーース!!」
「よ、横島クン!!弓!!弓と矢を!!」
「あ!!そ、そうか!!も、文殊!!」
キィィーーーーーーン
横島の右手に、二個の文殊が現れる。
それに横島は念じ、「弓」と「矢」を作り出す。
「で、誰が撃つんスか?」
「・・・・・・・・・・そこまで考えていなかったわ。」
「それでもGSかーーーーーーーーーー!!!」
「時給255円のアンタが、そんなコト言える権利があるってのーーーーー!!??」
「わーーーーーー!!死ぬんやーーーーー!!もうあかーーーーーん!!死ぬ前に出来ることをーーーーーー!!」
そう言って、横島は美神に襲い掛かる。
「食われてこんかーーーーーい!!」
バチコーーーーーーン!!
どっかから出した鋼鉄のハリセンで、美神は横島をブッ叩いた。


(ここで私が頑張らないと・・・・・。)
「美神さん!!私がやります!!」
「へ?」
呆気に取られる美神をよそに、おキヌは、文殊で作った弓矢を手に持つ。
「ちょっ!おキヌちゃん!!弓道なんかやったことあるの!?」
「人身御供する前にちょっと・・・・。でもやってみます!!」
「む、無茶だ!!おキヌちゃん!!やめろ!!」
「もう皆の足手まといにはなりたくないんです!!」
真剣な表情で言うおキヌに、美神と横島は、黙り込んでしまった。


キリキリキリッ・・・・・・!!
弦を引くおキヌ。しかし、弓を持つ手は震えていた。
(南無八幡大菩薩さま・・・・・。この矢を、竜の額に当てたもうな・・・・・。)
「ギャァァァーーーーーーーーー!!」
じょじょに迫り来る小竜姫。
「「おキヌちゃん!!」」
「お願い!!当たって!!」
ヒュッ!!
プスッ!!
おキヌの撃った矢は、小竜姫の額に、見事に命中する。
「グギャァァァァァァァ!!」
暴れまわる小竜姫。
シュウゥゥゥゥ・・・・・ バシューーーーーー・・・・
竜となった小竜姫は、電子記号に戻り、消滅した。


「や、やった・・・・・・・・・。」
緊張の糸が解け、体が崩れるおキヌ。
「よっ。」
その体を、横島が優しく受け止める。
「ったく、無理しちゃって・・・・・・。」
ホッと溜め息をつく美神。
横島は、おキヌを、シロとタマモに任せ、美神の隣に移動する。
「さすがだね・・・・。魔族メフィストを前世に持つ、GS美神令子。」
「!!」
「魔族ルシオラによって、人間と魔族のハーフとなった、GS見習い横島忠夫。」
「!!」
「そろそろ、本気で行くか・・・・・・・。」
少年はそう呟く。
「・・・・・横島クン、来るわよ・・・・・・・!!」

続く・・・・。

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