ザ・グレート・展開予測ショー

GS美神 極楽大作戦! サイレント・オブ・ジョーカー(その22)


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(02/12/19)

今回は、シロとタマモが活躍!!
今までの中では、一番長いものになりました。
どうぞお楽しみください。
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GS美神 極楽大作戦! サイレント・オブ・ジョーカー(その22)


「そんじゃ、行くわよ!!」
美神は霊力を溜め、神通棍を鞭状にする。

「くっ!こうなりゃヤケじゃい!!」
そう叫んで、横島は霊波刀を右手に出す。

「私が頑張らなきゃ・・・・・!!」
ネクロマンサーの杖を構えるおキヌ。

「先生にいいところを見せるでござる。」
横島から習った霊波刀を出すシロ。

「口で言ってもムダなようね・・・・。」
タマモは、手の平に霊力を集中させ、硬球サイズの狐火を作る。

「・・・・・・・・来い!!」
そう叫ぶ少年。

先に行動を起こしたのは美神である。
「極楽に、行かせて上げるわーーーーー!!」




ヒュッ!!
ズドーーーーーーーーーーーン!!
ズデーーーーーーーーーー!!


派手にコケる4人。
それはそうだろう。
美神は、少年に向かって、グレネードを投げつけたのだから・・・・。
「何やってるんスかーーーーーー!!」
「いや、効くかな〜て思って・・・・・。」
爆煙が収まると、無傷の少年がそこにいた。
「効かないよ!」
「くっ!!効かないとは思っていたけど!!」
「だったら最初からすなーーーーーーー!!」
「今度はこっちからいくよ!!」
そう言うと、少年は電子記号で何かを作り出す。
そして、出来上がったものが・・・・・。
「久しぶりだね〜。」
「あ!!年増女!!」
「誰が年増だーーーーーー!!」
魔族代表の年増女。メドーサである。
「私は事実を言ったまでよ!!」
「何が事実だよ!!殺す!!」
そう言うとメドーサは、手から三叉を出現させ、それを手に取る。
「死ねーーーーーーーーーーーーー!!」
ヒュッ!
「ぶっ!!」
メドーサの顔に、美神の履いてたハイヒールが当たっていた。
「こんなおばはん、私の手で倒すまでもないわ!!シロ、タマモ!!アンタらでコイツを倒しなさい!!」
「分かったでござる!!」
「・・・・やれやれ。」
勢いよく飛び出すシロ。タマモは、狐火を大きくしていた。
タンッ!
脚に力を入れ、シロは飛び上がる。
「タマモ!!今こそ特訓の成果を見せる時でござる!!」
「・・・・・分かったわよ。」
「へ?特訓?」
美神がそう言った時、シロは両手を合わせ、霊波刀を日本刀の形にする。
「にぐぐぐぐ・・・・!一度ならず二度までも!!」
メドーサが、顔に命中したハイヒールを取る。
踵の部分が食い込んだ痕が、額に残っていた。
「絶対に殺す!!」
「そうはさせないでござる!!」
「何っ!?」
メドーサの前に、シロがいた。
「横島忠夫の一番弟子、犬塚シロ!!お主の命、頂戴するっ!!」
ヒュッ!
シロの霊波刀に、タマモの投げた狐火が命中する。
シロの霊波刀は、炎の刀となった。
「くらえ!!狼狐合体奥義!!「炎楼斬(えんろうざん)」!!」
そう叫び、シロは霊波刀を振り下ろす。
「ギャァーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
メドーサの身体は、縦に真っ二つに斬り裂かれた。
しかも狐火のせいで、体中が燃え上がる。
「横島の弟子に負けるなんて・・・・・、あたしは横島の小僧には一生、勝てないっていうのかい・・・・・・・・・?」
シュォォォォォ・・・・・・・、パシューーーン!
メドーサの体は、電子記号に戻り、消滅した。

「ふぅ・・・。うまくいったでござるな、タマモ!!」
「・・・・・まぁね。」
「「「・・・・・。」」」
シロとタマモを、美神たちは呆然として見ていた。
「ん?どうしたんでござるか?」
「あ、アンタ、いつの間にそんな技を?」
「あぁ、それはでござるな・・・・・・。」


「特訓?」
美神の事務所に来ていた美智恵がそう言った。
「そうでござる!世界の危機を先生たちが救おうとせずに、拙者たちが何もせずに茶を啜ってはいけないと思うのでござる!!」
「・・・・・。」
そう言うシロを見ながら、タマモは番茶を啜っていた。
「しかし、今の拙者の力では、先生や美神殿、おキヌ殿の役に立ちそうにないでござる!!そこでお願いでござる!!」
「分かってるわ。都庁の地下にある霊動実験室を使わしてほしいわけね。」
ひのめに羊かんを食べさせながら、美智恵は言った。
「話が早い!!頼むでござる、美智恵殿!!」
「ダメです!貴女方の力では、あのシュミレーションプログラムには耐えられません!!」
「そこを何とか!!武士の情けで!!」
「ダメと言ったら、ダメです!!」
断り続ける美智恵に、シロは怒った。
「どーしてもダメだと言うのなら・・・・!!」
「何?切腹でもする気?」
シロは一枚の写真を取り出す。
「この、妙にシワクチャになった美智恵殿の夫、公彦殿の写真を皆に公表するでござるーーーーーー!!」
「ちょっ!?どこで手に入れたのよ!!?」
「美神殿が、都庁の地下にあったこの写真を見つけて持ってきたのでござるーーーーー!!」
「な、何ですって!!?」
「どうするでござるか!!もしも拙者の願いが聞けないのなら、タマモの狐火で燃やすでござるよ!!」
「や、やめてーーーーー!!わかった!!わかったわ!!許可!!許可するから、返してーーーーーーーー!!」
もはやそこに、隊長としての威厳を持たない美智恵の姿があった。


「・・・・というわけでござるよ。」
苦笑する横島とおキヌ。
(し、しまったーーーーー!!すっかり忘れてたわーーーーーーー!!!)
悔しがる美神。
「先生!!見たでござるか!!拙者の活躍ーーーーーー!!」
横島に抱きつき、顔を舐めるシロ。
「だーーーーーー!!分かった分かった!!」
横島は、シロの頭を撫でてやる。
「ほら、タマモもだ。」
そう言って横島は、タマモの頭も撫でてやる。
「・・・・・・フン。」
少し頬を染めながら、そっぽを向くタマモ。
「あーーーーー!!なんでタマモにもするんでござるかーーーーー!!」
「アホか!!タマモの協力で出来た技だろうが!!」
「ひーーーーん!!酷いでござるーーーーー!!」
シロは大声で嘆く。
「あぁーーーーー!!悪かった悪かった!!この戦いが終わったら、散歩に連れてってやる!!」
「やったでござる!!」
「ウソ泣きかい!!」
その様子を見て、おキヌは思い出した。
(そうか・・・・。ドイツから帰ってきた時・・・・・。だからあんなに空き缶や、容器が転がっていたのね。)
納得するおキヌ。
そのことに、美神と横島が気付くのは、いつのことになるのか・・・・。
戦いは、まだ始まったばかりである。

続く・・・・。

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