ザ・グレート・展開予測ショー

楽しいすごろく?(1)


投稿者名:3A
投稿日時:(02/12/14)

「やっと…できましたね…」
「そうですね。」
おキヌと小竜姫は椅子に腰掛けた。今日はクリスマスパティ―をするので小竜姫やパピリオが来ている。
美神は美智恵、ひのめと食事に行ったのでいない。
小竜姫とおキヌはクリスマスケーキを作り終えたところだった。

「よし!いまだ!」
横島は銃を向けた。しかし敵はそれを避ける。そして素早く壁に隠れた。
「っく…」
「あまいでちゅよ。」
せっかくのチャンスだったのに…と横島は思った。
「隙あり!」
横島は振り返った。しかしもう遅い。別の敵が銃の引き金を引いた。
ドキュー―ン!!
「うわああああ…」
銃の玉は横島の胸に当たった…

「ぷ…弱いでちゅね…ポチ…」
パピリオは笑いをこらえながら言った。
「………」
「せ…先生、勝負…の世界は厳しいんで…ござるよ。」
シロもすこし笑っていた。
「………」
「すごいわね。ぶっちぎりの最下位よ。」
タマモは画面を指差しながら言った。
「………」
横島はコントローラーをひょいっと投げ寝転んだ。
「ポチ。たかがゲームで落ち込んでたらこれからの人生いきていけないでちゅよ。」
「………」
「まったく…しかたがない子でちゅね。」
パピリオはため息をした。
「…あれ?パピリオこれなんだ?」
ゲーム機の横に薄汚い箱が置いてあった。国語辞典ぐらいの大きさだ。
「…えーとでちゅね…気付いたら持って来てたんでちゅよ。」
『………』
全員嫌な予感がした。なにかろくでもないことが起こるにちがいない。
「お前…覚えてないのか…?」
「覚えてないでちゅ。」
パピリオはあっさり言った。
「開けてみるでござるか?」
シロが箱を持ち上げた。
「お…おいシロやめといたほうが…」
しかし遅かった。シロはもうふたを取ってしまった。
「横島さん。お寿司がきまし…」
小竜姫が入ってきた。
ピカー―ン!!
『!?』
箱から凄まじい光がでてきた。

おキヌはコップやジュースをだしてもう準備は整った。しかしふと時計を見て気付いた。
「…あれ?横島さんたち遅いな…」
小竜姫が呼びに言ってもう10分経っている。
なにかいやな予感がする。おキヌは少しいそいで横島たちがゲームしていた部屋へ向った。
ドアを開けてみると…
「………あれ?……誰も…いない…?」
そこにはゲームの音楽しか聞こえない。
「………」
おキヌの頭はすっかりこんがらがってしまった。いったいなにがあったのかさっぱりわからない。
とりあえず冷静に考えてみようと思ったが冷静になってもわかるはずなかった。
「みんな…どこにいったの…?」

「ここは…?」
横島は目を覚まし辺りを見回した。
「………な…なんだ…?ここは…」
辺りは広い広い草原だった。そして自分たちを囲むように線があった。
大きさは七、八人はいれるくらいでる。
「………!?」
しかも小さくスタート地点と書いている。
「…なんか上からヒュ―って音が聞こえてくるような………ぐえ!?」
横島は倒れ込んだ。上から重たいものがいくつか落ちてきたらしい。
「よ…横島さん!?」
「せ…せんせい!?」
「いててて…あ!?ポチ!?」
「いたい…」
重たいものは小竜姫たちだった。
「は…はやく…ど…どいてくれ…」

横島たちはとりあえず今どこにいるのか、そしてどうしてこうなったか考えていた。
「パピリオ!へんなものは拾っちゃだめってあれほど言ったのに!」
「だって…気がついたら持ってたんでちゅ!」
パピリオも言い返す。
「…ああ…せっかく寿司が食えるはずだったのに…」
横島はブツブツ言っていた。
この線からでようと思ってもでられない。出ようとしたシロは少し霊力を吸い取られぐったりしていた。
「ああ…寿司!ケーキ!」
「うるさいわね…喚いたって一緒よ…」
タマモも腹がへって不機嫌だった。
「ようこそ!」
いきなり男が現われた。
『!?』
横島たちは目を丸くした。
「ああよかった…これで開放される…ながかったなあ〜」
男は涙をそでで拭く。
背が少し高く若そうで体はがっちりとしていてメガネをかけている。そして黒いマントを着ている。
「本当に長かった…しかし…今日でそれも終わりだ!」
男はガッツポーズをした。

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