ザ・グレート・展開予測ショー

学園祭(in横島)完


投稿者名:ゲン
投稿日時:(02/12/14)

「その・・・さっき金魚すくいの教室に行く途中で「占いの館」ってかかれてた教室があったから・・・ちょっと占いでも試してもらおうかな、って・・・///」
おキヌちゃんがほほを染めながら答える
「えっ・・・そうだったんだ・・・言ってくれればよかったのに・・・」
「えっと・・・一応言ったんですけど・・・横島さん達すっごく集中してましたから・・・」
なんともぎこちない会話である
「そっ・・・そうだったんだ・・・ごめん」
横島が謝ると、2人ともうつむいてしまい会話が止まってしまった

「「あっ、あの・・・」」
2人が同時に口を開く
「あっ・・・おキヌちゃん先にどうぞ」
「いえ、横島さんが先に・・・」
こんな言い合いが続き、先に横島が言う事になった
「・・・えっとさ・・・その・・・さっきはごめん」
「えっ?」
何故謝るのかわからない、といった顔でおキヌちゃんが聞き返す
「いや・・・さっきおキヌちゃんに言い寄ってたやつに・・・その・・・恋人・・・って答えちゃっただろ?・・・嫌だったよな・・・俺なんかに恋人だって言われ・・・て・・・」
横島の言葉が止まった・・・見てしまったのだ・・・おキヌちゃんの瞳からこぼれる涙を・・・
「・・・なんで・・・そんなこと言うんですか?・・・嫌なわけないじゃないですか・・・私・・すっごく嬉しかったんですよ?・・・横島さんが・・・恋人だって言ってくれて・・・そういうふうに思ってくれてたんだって・・・それなのに・・・謝られたって・・・自分のただの勘違いだったなんて・・・悲しす・・・」
今度はおキヌちゃんの言葉が止まる番だった・・・横島がおキヌちゃんを抱き寄せたのである
「・・・横島さん?」
おキヌちゃんが上目で横島を見る
「・・・なんか、悲しませちゃったみたいだな・・・ごめん・・・でもさ・・・俺は・・・好きでもない女の子だったら・・・恋人だ、なんていわないよ・・・」
「え・・・?」
「いや・・・だからさ・・・さっきのはその場しのぎのうそだったけど・・・本当の気持ちも混ざってたってことだよ」
「・・・本当ですか?」
おキヌちゃんが再び目に涙を浮かべながらたずねる
「・・・本当だよ・・・」
その言葉を聞くと、今度はおキヌちゃんから抱きついてきた
「・・・横島さん・・・」
「・・・おキヌちゃん・・・抱きついてくるのはいいんだけど・・・涙目はやめてくんない?」
「えっ?」きょとん、とした顔でおキヌちゃんが聞き返す
「そんなかわいい顔されてるとさ・・・理性が吹っ飛びそうになるから・・・」
そう言いつつ横島の顔がおキヌちゃんの顔へと少しずつ近づいていく
「あっ、あの・・・横島さん?」
「おキヌちゃん・・・」
横島がつぶやき、おキヌちゃんが目をつぶったそのとき・・・
「せんせぇ〜〜〜」
ビクゥッ(×2)
その言葉を聞き、2人が一瞬にしてはなれ周囲を見回すと横島たちのいるところにシロとタマモが走ってきた
「シロニタマモ、ドウシタンダ?」
驚きのあまり片言になっているようである
「今まで金魚すくいをやっていたんでござるがもう全部とってしまったんでござる」
全部とるとは・・・ひ○き洸の落ち込んだ姿が見える
「まぁ、もらえたのは2匹だけで残りは返したけどね」
まぁそうでもしなければ商売にならないだろう
「勿論多くとったのは拙者でござるよ!」
「何いってんのよ、多くとってたのは私でしょう!」
「拙者でござる!!」
「私よ!!」
「拙者!!!」
「私!!!」
・・・こんな言い合いがしばらくつづいた
「「・・・ぷっ」」
それを見ていた2人が互いに見合って吹き出した
「せんせぇ?おキヌどの?」
「横島?おキヌちゃん?」
急に笑い出した2人を見てシロとタマモの言い合いもストップした
「くっくっくっ・・・」
「くすくすくす・・・」
「う〜・・・何を笑ってるんでござるか!?」
「そうよ、私たちにも言いなさいよ」
横島たちが笑い続けるのに我慢できなくなったシロとタマモがたずねる
「・・・気にすんな、くっくっくっ・・・」
「気になるでござるよ!」
「気にしなくていいわよ、くすくすくす・・・」
「おキヌちゃんまで・・・何なのよ!?」
今度はこの4人で言い合いが始まってしまった

数分後、結局シロとタマモがあきらめる形で言い合いは終わった
「む〜」(シロ)
「う〜」(タマモ)
2人とも納得していないようで脹れっ面である
「そんな顔すんなって」
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
「4時になりましたので、御来校の皆様はお帰りください、また、明日の準備がない生徒の皆さんもできるだけ早くお帰りください」
横島が二人をなぐさめていると、チャイムが鳴り、愛子の声が聞こえてきた
「「「「えっ、もうそんな時間(か)(ですか)(でござるか)(なの)?」」」」
横島たちの台詞が見事なまでにハモる
「片付けとかはもう終わってるし事務所に・・・って今日は仕事ないんだっけ・・・どうする?」
横島が3人に話を振る
「あっ、じゃあ久しぶりに夕飯つくりに行きましょうか?」
おキヌちゃんが提案する
「えっ、そりゃあありがたいけど・・・いいの?」
「勿論ですよ、シロちゃんとタマモちゃんはどうする?」
「「行く(でござる)」」
「それじゃあ横島さんのアパートに行く途中で夕飯の材料を買っていきましょっか」
あっという間に話が決まってしまった
「そんじゃあ自転車とってくるから3人とも校門のところで待っててくれよ」
「わかったでござる」
「わかったわ」
横島の言葉にシロとタマモは走って校門へと向かっていった
「それじゃあ私も行きますね」
おキヌちゃんも校門へ向かおうとする
「あっ、おキヌちゃんちょっと待って」
「何ですか?」
おキヌちゃんが振り返る
「えっとさ・・・さっきすくったこのデメキンさ・・・もらってくんない?」
「えっ、何でですか?」
「いや・・・俺が飼ってもすぐに死にそうだし・・・おキヌちゃんなら大切に飼ってくれそうだしさ」
横島が照れくさそうに言う
「くすっ、いいですよ」
おキヌちゃんは微笑むとデメキンを受け取ると
「早く来てくださいよ」
そういい、、改めて校門へ向かいだした

「・・・さてと、さっさと自転車とってくるか」
横島も自転車置き場へと向かう
その顔はなんとも晴れやかである


どうやらこの学園祭は2人の距離を少し縮めてくれたようである


そして夕食中にシロがカモフラージュ用ビデオを見つけてしまい、それをみんなで見ることになったのは・・・きっと別の話

FIN



おまけ
帰り道にて
「そういえばせんせぇ、この金魚はどうやって食べるんでござるか?」
「・・・はぁ!?」
シロのいきなりの発言に驚く横島
「そんなの決まってるじゃない・・・踊り食いよ!」
「ええっ!?」
タマモの言葉に今度はおキヌちゃんが驚く
「踊り食いでござるかぁ・・・おいしそうでござるなぁ」
「そうでしょ?」
・・・2人の言葉に横島とおキヌちゃんは凍ってしまったようである


おまけその2
そのころのブラドーさん
夜遅く・・・ようやく目覚めたブラドー
「むっ、何故私はここに突っ立ているのだ?・・・もうだれもおらんようだな・・・しょうがない、ブラドー島に帰るとするか」
そう言うとブラドーは暗闇へと跳び、ブラドー島へと帰っていった
・・・↓の曲をBGMに流しつつ・・・
吸血鬼ブラドーの歌(宇宙戦艦ヤマトのノリで歌ってください)
さらば息子よ 飛び立つ陰は 吸血鬼 ブラドー
地中海のかなた ブラドー島へ 哀愁背負い 今飛び立った
必ずまた 会いにくるぞと 手を振るピートに 笑顔で答え
地中海のかなた ブラドー島へ はるばる帰る 吸血鬼 ブラドー


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あとがき

ずいぶんと長いことやっていたような気がするこの小説もようやく終わりました
まぁ、長くなったのはテストとかもあったんでしょうがないんですが・・・
最後ら辺を書きたいために始まったこの小説・・・もう行き当たりばったりだらけでした
なんにしろ無事に終わってよかったです
最後に応援してくださった皆様、本当にありがとうございました(礼)

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