ザ・グレート・展開予測ショー

GS美神 極楽大作戦! サイレント・オブ・ジョーカー(その19)


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(02/12/13)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜GS美神 極楽大作戦! サイレント・オブ・ジョーカー(その19)


「所詮この世は弱肉強食・・・・。」
少年はそう呟いた。
「強い獣が、弱い獣を食す。強者が生き、弱者が滅びる・・・・。」
「それがどうしたっていうの?」
美神は、平然とした様子で言う。
後ろには、ゲームを済ませた横島たちがいた。
「最強の魔力を持っていたアシュタロスが、君達のようなちっぽけな人間によって倒されてしまった。」
「・・・・・・。」
横島は、無表情のまま聞いていた。
「人間は、誰よりも優秀なモノで居続けようとする。」
「仕方ないでしょ?それが人間の摂理なんだから。」
美神は溜め息交じりに言う。
「君は優秀な人間だ。霊力も高いし、神族とも魔族とも関わりあっている。
金儲けのこととなると、右に出るものはいないし、
脱税や所得隠しも、お茶の子さいさいでやってのけている。
これほど優秀な人間はいないよ。」
美神は、片眉をピクピク動かして、機嫌の悪さを表した。
それを横島、おキヌは苦笑しながら見ており、
シロは、頭の上に?マークを浮かび上がらせ、
タマモはつまんないのか、ファ〜と欠伸をした。


「君に聞きたいことがある。」
「何よ?」
「なぜ横島を独立させようとしない?」
「!」
美神は一瞬、驚きの表情を見せた。
「世間では公表されていないが、アシュタロス紛争での英雄は横島であることを、ボクは知っている。それに、英雄として、神界や魔界では有名な存在となっている。
それだけじゃない。GS能力もトップクラスの実力を持っている。
それほどの成績を持ちながら、なぜ横島を独立させないんだ?」
「・・・・・。」
美神は一呼吸置いて答えた。
「私からみれば、横島クンは、いつまで経っても甘チャンなのよ。」
「それが、強者の言うことだ。」
「!!」
少年は、鋭い視線で美神を睨んだ。
「君は、自分の助手である横島に負けているのを認めたくないんだ。
確かに、横島には甘いところもある。
しかし、それは十分に補えることのできるものだ。
強者は、弱者に負けたくないという思いを持っている。
弱者が自分より優れていると分かると、強者は、優秀な弱者の排除に当たる。
強い者は、自分一人だけでいい・・・・という風にね。」
美神は、何も答えることが出来なかった。
少年の気迫に負けてしまったのである。
「君も、横島が独立し、その力を十二分に発揮すると、自分にくる依頼が減ってしまう、そう思ってるんだ。だからまだ、自分の助手として働かしている。」
「・・・・・・何が、言いたいのよ・・・・・。」
美神は、拳をワナワナと震わせていた。
「所詮君も、この世で弱者をいたぶる強者と変わりないってことさ。」
その言葉に、美神はキレた。
「ふっざけんじゃないわよーーーーーーーー!!!!!」
美神は、神通棍を握り、少年に攻撃した。
「み、美神さん!!」
横島とおキヌは、美神を止めようとする。
しかし、
ガキーーーーーーーン!!
「!!」
横島たちは驚愕した。
美神の振るった、フルパワー状態の神通棍が、少年に防御されていた。
神通棍を防御した少年の右腕には、
「0」と「1」
の数字が、盾状の形に無数出現していた。
「言い忘れていたよ・・・・。ボクの能力・・・・。」
少年は、神通棍を手で握ったまま驚愕している美神を見た。
美神の脇腹には、「0」と「1」の数字が作り出した剣が、突き刺さっていた。
「ボクの能力は・・・・・・、
「0」と「1」・・・・つまり、電子記号・・・・・。
ボクはそれを組み合わせ、物体化、もしくは生物化する能力・・・・。
それで、どんなモノでも創り出せる。
テレビも、パソコンも、そして、人間や、神族、魔族などもね・・・・。」
少年は、口元を歪ませ、笑った。

続く・・・・。

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa