ザ・グレート・展開予測ショー

ゴーストスイーパー六道忠夫、宇宙霊団大激突作戦!!!  (宇宙霊団、ついに招来!!)


投稿者名:ギャグレキスト後藤
投稿日時:(02/12/ 8)






「じゃあね〜〜あたし〜〜〜…」

そう言い掛けた所で、東モール4の方角に、男の悲鳴が一閃と上がった。
警備員の声だ。
が、忠夫は無視していた。
大体、ヤローなんか助けてもなんの得にもならないという発想は、以前ならあった。
でも今は違う。
そういうことには、警備員同士でのやり取りが一番だと判断した。
だが、詰め寄った警備員のもとに尋常ならぬ音声が聞こえ、悲鳴声があがったことには、
途端に冥子を両手から降ろし足から立たせやる。そのついで、ポンと叩いて宥める様説明する。

「冥子、なんか様子がおかしいみたいだから見てくる……盟菜を頼む!」
「ああ〜〜ん〜〜〜〜、待ってよ〜〜〜!」

冥子がにこやかに言った時には、既に忠夫は東モール4の‘サ’より、外に出ていた。
横手には、創作者の大大大好きなセーラーサターンのポスターが貼られている。
しかしあれだけの人込みの中を器用に、マラソン怪獣イダテンランのように走り抜けたのだ。
凄い超人技である。

「どうしたんです?」
「見ろよ、この植物‥…」
「食中りか……いや、それじゃ『食、打つ!』じゃねーか…」

としょうもない駄洒落ギャグを飛ばしながら見ると、驚いた。
植物の実が人間化してきているのだ。
ボディスナッチャーのように、泡ぶく姿が人間を複製しているのだろうか。
(このホラー映画は、けっこう面白いので見てみよう。モノクロ版を推奨するぞ!)
いや、それとは違って‥‥そのとき、種を吹いたのだ。
忠夫の「避けろ」という言葉に、素早く客は一応は対応した。
が、命中してしまった途端、その命中した体が透き通って実が口を開けている。
口の中へ吸い込まれようとしていた者を捕らえようと、ハンズオブグローリーを放出。
霊力をふんだんに込めると、ハンズオブグローリーが念に負け、さらに鞭上に変わった。

軽く一旋回させてワイアットアープのように頭から首下に収まるよう絡めた…が、
また実を繰り出し……いや、外へ浮き出すよう放った。
その実からは溶けきったような白い塊が噴出し、これもまた透き通って空に浮く。
浮かんだ姿が、アダムスキー型円盤へ変形した。
宇宙霊団の一つの霊の発生の時だ。
今まで謎とされた宇宙霊団の正体を、ついにこの場ではっきり見たのだ。
いや、下に引きずる警備員の服が落ちているところを見ると……
おそらく、植物内に取り込み犠牲代償として生まれているに違いない。

「離れろ!」

忠夫の腹の奥から響く声。
強烈に発せられると、一瞬、宇宙霊は体を唸らせてたじろぎの格好を見せた。
言霊は通用する。
そう思った忠夫の右腕には、既に文殊ソードが発生していた。
『枯』。
そのたった一つの文字を刻んでいる文殊が柄にはめ込まれた剣。
その剣を振り下ろすなり、その宇宙から来たと思われる霊植物を0.0000002秒で
十字に切り刻み、既に4つの型に裂け分けていた。

その間、0.00000004〜0.00000019秒に左手の人差し指、中指、薬指、小指の先から『炎』の
刻印を照からせて、指先からは炎が迸っていた。
炎がその0.000000212秒後には4つに切り裂いた型を瞬時に焼き尽くしていた。

「……ロクドー・剣文殊弾・ラッシュファイヤード!!!」

横島は、そうそれらの僅か約0.0000004秒に放たれた技をそう叫んでいた。
その叫んだ1秒後には、空になった文殊が4本の指先からポトリと音を立てて落ちた。
落ちるなり、空っぽの文殊が破裂して粉々に散る。

では、この技について説明しよう。
婿入り前の横島忠夫の名をもっていた頃は、本来、手の平から霊力を溜め込み集め、
念により霊圧を発生させることで凝縮化させ文殊を生成する事が出来た。
しかし六道家に婿入りしてからは、大幅に霊力と霊圧を得ることで、高度な技を入手した。
なんとなんと、わざわざ文殊を生成させなくても、指に向かって“念”と“霊力”を転じさせる
と、指先に、更に文殊の元となる『言霊思念』を200マイト程度に圧縮させ封じる事が出来るのだ!!
忠夫本人に言わせれば、「PhotoShop」等のペイント系プログラムファイルにおける画像保存の
圧縮理論をヒントに、偶然に編み出されたものらしい。
つまり、小型化された文殊(お札)が指先に直に宿っているものと考えて良いだろう。
その指先に宿らされた『思念』は使い手の言霊を具現化させることが出来る!!!

しかも今回、左手で、4×200=800マイトもの霊力を打ち出し、もう片方の腕……右手からは
“ハンズオブグローリー”を発生させ、『枯』という文殊弾をはめ込んだ時点で、
100+300+800=1100という人間では考えられないマイト数の攻撃を繰り出した!
なんて凄まじい戦闘能力と霊能力を見つけて帰ってきたのだろう。

宇宙霊団の元と思われる霊植物の一つをあっさり、凄まじき戦闘能力でもって倒した。
その光景は、コミケ会場に訪れた忠夫ファンのみならず、その周辺の人間を奮い立たせた。
瞬間を見たものに関しては、何も言うまい。
声にならなかった。
これほど成長した人物など、GS世界にはいなかったからだ。

しかし、既に魂を食い尽くされ倒れた警備員と観客の一部は元に戻らない。
いや、戻れないのだ。
宇宙霊団の手らしく、霊魂を原子レベルに落とした上でエネルギー変換、吸収されている為だ。
霊力概念ではなく、人間の英知すら上回ることが事細かく証明されていた。
こればかりはどうしようもない……と、肩を起こす六道忠夫。

「ね〜〜〜、しっかりして〜〜〜〜」
「大丈夫〜〜〜、父さん〜〜〜〜?」

呑気になだめようとする、冥子と盟菜。
だが、忠夫にしては悲しすぎることなど冥子に知れることも無い。
人を犠牲にした心の傷と言うモノを、如何に知ったことか。
特に、美神さんの元でアルバイトしていた頃とは違って、『犠牲者にとっての知り合い』の
心を垣間見て見て受け止めてしまったからには……『悲しくてやりきれない』と、フォークルの
ヒットナンバーを口ずさみ、下に座ろうとして拳を握り打ち付ける。
『犠牲者』をこれ以上出さない、依頼人を悲しませないよう…という思いが、草むらに打つかる。

と、その時だ。
隙を狙って、複数の霊団が霊植物を生み……
今もって、草むらに潜んでいた複数の霊植物が実を持ち始めていた。
いかにも、種を忠夫に向かって吐きつけようとしたのだろう。
宇宙霊団の発動の為、霊力を存分に奪うのには恰好の餌と判断したのだ。

『奴の体を、奪えーーーーー!!』
「なにっ!!??!!」

忠夫は、その襲い来る0.00004369522459101768567秒、で気付きかけた。
が、行動に移すまでに、霊植物は実を放り投げていた後だった。
やれれる!
そう思っていた前、0.0000004348987073466287262736475584901秒に冥子は式神を影の中から
選び出していた。『ハイパーバサラ』だ!
呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃん!と忠夫の眼前に盾になるよう出現させた。

「た、忠夫クンを守って〜〜〜〜!ハイパーバサラちゃん〜〜〜〜!」

忠夫の振り向いたところには、元種が体と霊魂を切り離そうと準備していたところだった。
その横からは、盟菜が忠夫の身体を押し倒すかのように素早く庇い伏せさせた。
直後、バサラの強化されたハイパーバサラは、タイミングをとって吸引力で遅らせることが出来た。

「あ、あれ。俺……」
「…危なかった〜〜〜〜〜!」

冥子のホウッとする顔に、忠夫は盟菜に抱きつかれたまま一瞬ばかり心配をする。
盟菜の胸の高鳴りが、忠夫の心を擽らせるのだ。
かなり負担をかけたのではないかと。
だが、心配している暇すら見せず、抱きつく盟菜を他所に、両の手をその盟菜の背後へ廻すか
のように振り回し、指先に一定の文字を送り込んでいたのだ!!

「……邪魔なんだけどな!」
「父さん〜〜?」

文殊は作らず、両手の指先に『除』と書かれた文字を浮かび上がらせるだけ。
そのアッと言う間に霊の集団は消滅していた。
が、僅か1秒もしない時間内で十本の指に送り込むのには相当の念を使っていた。
これ以外に反撃の術はないと思いつめていたこそ出来た。
その『除』と言う十個の文字は、草むらに向かって放出されるところで一気に
霊団の元となる草ごと浄化させていった。
200×10=2000マイトもの霊力が、釈迦のように光を照射させ三千世界の万物に戻っていた。

「すごいな〜〜父さん〜〜〜。」
「そうか?」

『ブタもおだてりゃ木に登るッッ、……ブウゥ!』

御約束のおだてブタが現れ、忠夫を褒め殺す。
その後思わず、気になって冥子のボディコン服の胸元をめくった。
創作者の後藤を含む冥子ファンの客は喜んで「おおっっ!」と声を集めていた。
……しかし、いつもの通り、直後にハイパーサンチラの1,000,000Ωの電撃を浴びせられた。
なにせ、ルシオラと重なる冥子のバストは、忠夫との出会いによってバストアップして下着も
色っぽくなって、絶妙のボディーとして恥ずかしさを点していたからなのである。
その更に直後で、嘆きブタが出現した。

『アァー可愛ソ可愛ソ、ナーンデコノ世ニ産マレタノォ!?』

……ブウゥ!

「もう〜〜〜忠夫クンたら〜〜〜〜。」
「こ、こりは……いつもの冥子だ………な☆」
「父さんてば〜〜〜(苦笑)」

電撃が忠夫の体を痺れさせた。
が、凄まじい体力で本人は直ぐに戻った。
美神よりあると思われる冥子の霊波動をじかに浴び、耐性的霊力がアップ出来たお陰だ(苦笑)

ではでは、次回、(楽栄との共演!?)へと話は続くのである。
次も見てくれなくちゃやーよ。視聴者のイケズ♪

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