ザ・グレート・展開予測ショー

こんなめぐりあい


投稿者名:veld
投稿日時:(02/12/ 8)

 馬鹿げてるかもしれない。こんなこと考えるなんて。それでも、すれ違う一瞬にも満たない時間で、俺は恋に落ちた。
 あの子もそうなんじゃないかって、思うだけで心が弾むんだ。そんなことはないって、分かってるんだけど。
 そう、分かってる。一方通行な思いなんだってことは。それでもっ!!





 「一目見たときから好きでした!!付き合ってください!!いやもうこの際結婚しましょう!!とりあえず、子供はサッカーチーム作れるくらいで!!「いいわよ」いやそんなこと言わんと!!って・・・へっ?」
 
 俺は彼女の顔を見た。そこに浮かぶのは微笑。いつも、俺がナンパした時の女の子の顔の嫌がった表情とは180度違う、どこか、照れくさそうな、そんな笑み。
 
 「さっき、言ったわよね。「結婚しよう」って」
 
 確かに、言った気が。
 
 「結婚しましょ!」
 
 その女の子の顔にはどこか見覚えがあって・・・どこかであった気がするんだけど。って、論点がずれてる。結婚しましょ、と、言ったんだよなぁ・・・。
 
 「結婚!?」
 
 いや、俺が言ったんだけどね。

 



 



 何故なんだろう?私は彼に声をかけられた瞬間、自分の中の何かが燃え上がるのを感じた。その声に魅力を感じる何かがあったわけじゃない。と思う。でも、懐かしさを感じた。振り向いた時に見た顔はどこにでもありそうな顔。でも、多分、私はその瞬間に彼のことが好きになったんだと思う。理由なんて分からない。一目ぼれってのを、私ははじめてした。
 だから、彼の言う言葉が嬉しかった。

 






「そう言えば、名前聞いてなかったね、何て名前?」
 俺はまだ呆然としていた。こんなこと有り得ない、これは夢なんだ。夢なら・・・。

 







 そして、夢の中で何年かすぎて・・・。

 「ただいま、蛍子」
 「おかえり、忠夫さん」
 「「「「「おかえりぃ!!パパ!」」」」」

 




 まだ、覚めてなかったりする。

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