ザ・グレート・展開予測ショー

魔人Y−15


投稿者名:NAVA
投稿日時:(02/12/ 5)



 南米アマゾン川流域。

 アマゾンの森林に覆い隠された場所にそれはあった。




 「蚊が!蚊がぁ!マラリアがぁ〜〜!!!」

 額に謎の米印を浮かべつつ絶叫しているのは美神令子。

 彼女は今、GS協会の秘密研究所へ侵入を図っている最中だった。




 六道女史が把握していた秘密研究所の場所は3つ。


 1つ目はロシアはシベリアの極寒の土地にあった。

 ブリザードが侵入を阻む天然の要塞。

 抑留された旧日本兵の怨霊と遭遇した美神達。

 タマモとシロが特訓の成果を披露したが、その結果、研究所は瓦礫の藻屑となった。

 オカルトGメンの調査では『旧日本兵の怨霊の仕業』ということになっている。

 美神の工作と証拠隠滅で真相は闇の中である。

 死人に口無し。南無〜。


 その件に関してのコメント


 「あ〜ん〜た〜ら〜は〜!!!」

 「せ、拙者は悪くないでござる!」

 「馬鹿犬が調子に乗りすぎただけよ!」

 「あの・・・2人とも悪気があったわけじゃ・・・」



 2つ目はアメリカ、ネバダ州にあるエリア51。

 ・・・の隣にあるエリア52である。

 侵入した美神達が目撃したのはUFOと宇宙人ではなく、月神族とその宇宙船であった。

 そこでのほほーんとお茶をした後、六道女史の勘違いだったことが発覚。


 その後の会話。


 「あら〜?そうだったの〜。ごめんなさいね〜」

 「臨時講師の件って、ボランティアってのは私の勘違いですよね?日給でしたっけ?時給でしたっけ?(ニッコリ)」

 「・・・・・・・」

 「「ほほほほほほほほほほほほっ」」



 そして、今向かっているアマゾンの秘密研究所らしき場所が3つ目だった。


 

 「おかしいわね・・・」

 サバイバル迷彩(霊装バージョン)を纏う美神は一人ごちる。

 それを聞きとがめたおキヌが尋ねる。

 「どうしたんですか、美神さん?」

 応えずに辺りを見回す美神。

 敵がいるのかと、一斉に気配を探り始めるシロとタマモ。

 「おかしいのよ」

 美神の意図が理解出来ない3人は困り顔。

 「もう研究所の敷地内なのよ?なのに一切防衛設備が稼動していない。防御結界も張られていない」

 言われてみれば確かにそうだ。

 「罠に引き込まれたってこと?」

 タマモの問いかけにシロが応じる。

 「だったら望むところ!それだけ後ろ暗いことがある証拠でござる!」

 しかし美神の表情は冴えない。

 彼女の第六感が警鐘を鳴らしているのだ。

 『何かが違う』

 と。






























 調べてみたら、引越した後でした。











 




 







 美神達が不毛なアマゾン探検を繰り広げている頃。

 妙神山には神魔両族の情報仕官で編成された、横島失踪調査隊が終結していた。

 神界代表は小竜姫とヒャクメを始めとする6名、魔界代表はワルキューレとジークを始めとする6名で編成され、

 調査団の代表に小竜姫、副代表にワルキューレが就任していた。

 魔界の事情はともかく、神界は人界への不必要な干渉に繋がるこの調査隊の設置を快く思っていなかった。

 しかし、否決あるいは黙殺しようにも提案者である小竜姫は神界の一大勢力の竜神族そのものを動かすことに成功していた。

 その影には横島を家来と公言する竜神族の皇子がいたことが確認されている。

 こうして神界における実力者の一人、竜神王の後押しで調査団の設置が承認されることとなった。

 ただし、小竜姫には調査以上のことをしないと誓約をさせはしたが。

 



 「まず、我々がするのはGS協会への情報提供を求めることです」

 ――――場合によっては恫喝も辞さないつもりです。

 内心の呟きを表には出さない。

 上層部を黙らせるような明白な証拠を手に入れるまで、調査団を解散されるわけにはいかない。


 「1つ質問がある」

 ワルキューレが発言を求める。

 「現状、魔界も神界も今回の横島失踪には関与していないことが分かっている。
  しかし、すぐに人界に目を向けるのは尚早が過ぎると思うのだが?」

 小竜姫とてそれは分かっている。

 今回のやり取りも、身内以外の連中を納得させるためのモノだ。

 ワルキューレとは打ち合わせ済みである。

 「そもそも、今回の失踪の発端はGS協会が文珠研究と称して横島忠夫を連れ出したことにあります」

 列席する一同が頷く。

 「GS協会は完全に神魔に対して中立というわけではありません。上層部はそれぞれ神界・魔界に繋がっています」

 そう言って、列席者の顔を一回り眺める。

 「ホットラインの設置によって、GS協会は大きな動きをする場合はそれぞれの指導者達に報告することが慣例となっており、
  今回、横島忠夫を連れ出すことは報告されていません。
  先のアシュタロスの乱の英雄である横島忠夫。
  その原動力となった文珠の研究は、普通は報告が成されるくらい重要な案件と判断するのが妥当です。
  しかしその報告はされておりません」

 ここで一息吐いて、はっきりと宣言する。

 「つまり今回、GS協会の神魔両族に対する背信行為の疑いが持たれています」

 列席者の顔に困惑が見られる。

 「確かに、非常に短絡的な結論だと思われるかも知れません。
  慣例というものは義務とは違いますから。
  しかし、我々が編成された理由を思い出してください。
  横島忠夫の調査・捜索であります。
  そして横島忠夫はGS協会に連れ出されて行方不明。
  この状況では、『GS協会を疑わない方がおかしい』そう思うのは私だけでしょうか?」

 そこで別の神族が発言を求めた。

 「小竜姫殿の言っていることは理解出来ます。
  しかしGS協会がシラを切ったらいかがするおつもりで?
  我々には調査以上の権限は与えられておりませんが?」

 想定していた質問が向けられる。

 「では逆にお聞きしましょう。
  シラを切られた。神界・魔界にも存在しない。
  『結局見つけられませんでした』なんて報告書を書くおつもりですか?
  子供の使いでは無いんですよ?
  必要とあらば、逸脱しない程度に強硬手段は取るつもりです」

 他に質問はありませんか?そう言いながら出席者の顔を一巡する。


 『無能』


 人間と価値観の違う神族・魔族にとって、能力のあるなしは死活問題である。

 能力のあるものは上に行き、分不相応な立場にあるものは下へ降ろされる。

 完全な実力主義の一面があるのだ。

 そんな社会に生きる彼らにとって、無能という称号は最も忌み嫌われるモノの1つである。



 こうして調査隊の意識統一は成った。

 それを確認した小竜姫は話を次に進める。

 「さて、横島忠夫を探しているのは我々だけではありません。
  同じくアシュタロス戦の英雄である美神親子も捜索を始めています」

 神界・魔界において、横島は人界以上の知名度を誇るが、美神親子もそれに劣るものではない。

 その作戦立案能力でアシュタロス一派を一度は敗北寸前にまで追い込んだ美智恵。

 横島と共に最後まで最前線でアシュタロスと戦い、勝利を収めた令子。

 2人とも時間移動能力者であるということも含めて、神魔両界にその名を轟かせていた。

 「とりあえず、美神親子とも連絡を密にすることを考えています」

 ――――と言いつつ、決定事項なのねー。

 そ知らぬ顔で話を聞くヒャクメ。

 「ではみなさん、横島忠夫の捜索に全力を尽くしましょう」

 そう言って会議はお開きになった。

 会議が終わると共に、各々の考える手段で横島捜索を始める。

 そうして集まった情報を分析・判断するのが小竜姫とワルキューレ、そしてオブザーバーの斉天大聖の役目だ。

 メンバーが思い思いに散った後、ワルキューレが誰にともなく呟く。


 「さて。人間がどの程度まで我々の眼を眩ませることが出来るのか・・・」

 「大丈夫ですよ。ヒャクメを始めとしてその道のプロフェッショナル達ですから」



 
 安心した表情の小竜姫。

 そして”冷静に錯乱している”ワルキューレ。





 そう、彼女は今、錯乱状態であった。

 今現在、ワルキューレを動かしているの間違いなくワルキューレ本人の人格である。

 ただし、”リリスに呼び出されたことを覚えていない”ワルキューレである。

 リリスの望む行動をする時のみ、擬似人格が起動するのだ。










 ワルキューレ本人も、傍にいる小竜姫も斉天大聖もその事実に気付いていない。

 




 




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ナ○イーブ示暗もどき。
知ってる人はいるんだろうか?(ぉ

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