ザ・グレート・展開予測ショー

温かい想い(その18)


投稿者名:ユタ
投稿日時:(02/11/29)












横島の拳がルシオラの思念体の腹部に沈んでいく・・・・

「・・・ヨコ・・・シマ・・・」
「ルシオラ・・・・ ・・・うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!」



キイイイイイイイイイイィィィィィィンンン!!!!!!!!!!!!!!


いっそう輝きを増す陰陽文珠
そして
次の瞬間!




ばしゅううううううううぅぅぅぅぅっ!!!!!!!



『な、何イイイイイイいいいいいぃぃぃっ!!!!』

ルシオラの上体からまるで幽体離脱するように、ソウトが弾き出される

ルシオラの体内で浮かんだ文字・・・それは

























『分離』



横島は倒れこんだルシオラを抱きかかえると同時に美神に視線をむけ叫んだ。

「美神さん!!!今だああああああああああっ!!!!!」

(横島クン・・・!!?・・・ったくキツい注文してくれるわね!!)

視線が交わったと同時に横島の考えにハっとして気付く、そして





ゴゴゴゴゴゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオっ!!!!!!!!!


バチバチと放電の後、美神が凄まじい霊力に包まれる。その美神の左手に握られているもの





『雷電』





と、書かれた陰陽文珠





『ギギ!ギギイギギイギーーーー!!!』

その場を逃げようとするソウト・・・だが・・・





シュルルルルルルっ!!バシぃぃっ!!!


その体を強烈な霊力の鞭が縛り上げ地面に叩き落した!
カハっと苦しそうな息をもらすソウト。

「あんた・・・残留思念にまでなってどこ行く気・・・?」

声は静かなのに、それでいて芯に響く・・・
その声に込められいたもの・・・・殺気にソウトは恐怖の悲鳴をあげる

『ギ!ギィっ!!』

「覚悟はもう出来てるわね・・・」

右手に神通鞭・・・左手に神通棍を携えて美神がソウトに一歩一歩近付く・・

『ぎ、ギィ!そ、そうだギィ!このままボクを封印すればいいギィ!
 それでボクはもう悪さが出来ないギィ!それで十分だギィ?・・・』

ソウトの提案に美神がニコッと微笑む・・・と同時に

『ギギギィっ!!?』

ソウトを締めつめる神通鞭(縄)が一気にきつくなった

「あんたは・・・・おキヌちゃんを傷つけた!ルシオラの想いを踏みにじった!!横島クンの心の傷を弄(もてあそ)んだ!!!」

『ギイイイイィィ!!!』

ソウトの顔が恐怖で醜く歪む。

「そんな最低のクソ野郎に!ふさわしい場所はただ一つ!!!!!」

美神が右手の神通棍を振り上げた

「極楽に!行かせてあげるわぁぁぁ──っ!!!!!」
『やめろおおおおおおお!!!!!!!!!!!・ぐぶおおおおああああああああ!!!!!!!』



ドギュウウウウウウウウウウウゥゥゥゥアアアアァァァァァっ!!!!!!!



美神の神通棍がソウトの大きな目ごと頭部を貫き、神通鞭が体を粉砕した・・・・

『ギギギギギヤヤヤアアアアアアアアアアぁぁぁぁぁぁっぁあああ!!!!人間に!人間ごときにぃ!!!ギあガガガ・・・
 げげげ、所詮そいつは・・・ルシオラは死人だ・・・ぎぃ・・・ボクが死ねば・・・・』

「お前はもうしゃべるな・・・・・」

横島が『消滅』の陰陽文珠を投げた瞬間・・・ついにソウトは文字通り、肉体も魂も消滅していった・・・・・・・・・・・・・・




















「終わったんですよね・・・・?」

ピートに肩を借りながら立ち上がったおキヌが尋ねる。
それと同時にバシュウっと霊気のオーラが美神から消えた。

「ええ、終わったわよ・・・・あっ・・・・」

ガクっと崩れる美神。

「美神さん!」

「ったく・・・世話が焼けるワケ」

倒れた美神にエミが肩を貸して立たせる

「大丈夫よ・・・最後にあんな荒技使ったから疲れただけ・・・・おキヌちゃんはどう!?」

「あ、はい・・・エミさんが霊力を分けてくれたおかげで、随分楽になりました」

「そ、エミでも役に立つことがあるのね」

「あんたケンカ売ってるワケー!!?」

「まぁまぁ」

「み、美神さん!ルシオラが!」

横島が抱きしめているルシオラの肉体が淡い光を放ち薄らいでいく

「しょうがないわよ・・・今の私は残留思念ですもの。ソウトが死んだ今・・・実体を維持できなのよ・・・」

「そんなのって!まだ俺はお前に何も・・・・」

「ふふ、少しくらいはお話したかったわね・・・・・でも」

「ルシオラ!」

ちくしょう!と呟きながら横島はその消えゆく体を愛しく、キツく抱きしめた。

「・・・・少しでいいのね?・・・」

「え?」という表情で、美神に全員の視線が集まる。

「・・・ルシオラの思念、わずかに残るソウトの魔力、そしてこの文珠があれば少しは実体を維持できるはずよ・・・」

「美神さん・・・」

「でも忘れないで・・・これは生き返ったわけじゃないの・・・あくまで仮初(かりそめ)の命・・・そんなに長くは・・・」

美神の表情は暗い・・・・どのみちルシオラは長くいられないのだ・・・
ここで、わずかな時間を与えても余計ツラくなるかもしれないから・・・・・

「いいんです・・・・それで十分。ありがとう、美神さん」

美神の心情がわかったのだろうか・・・・ルシオラはニコっと微笑んで一礼した。

「あなた達が納得してるなら私から言うことは何もないわ・・・」

美神はチラっと横島のほうへ視線をむける

「美神さん・・・・」
「ええ・・・今、私の願いが叶うなら・・・・刹那でもいい・・・ヨコシマとの時間が欲しい」

「・・・・・・・・・」

無言で美神は陰陽文珠を握ると・・・・キイイィィンと甲高い音をたて輝く文珠をルシオラの胸元に当てた

すると・・・

「ルシオラ・・・・」

「これは・・・・」

再び再構成されていくルシオラの肉体。美神が使った陰陽文珠の文字は『実体』・・・
抱きかかえるルシオラの温かみに横島は薄っすらと歓喜の涙を浮かべた。

「さ、行くわよ!みんな!」

「え?何でだ?」

(((鈍い・・・)))

「とにかくこの場を去るワケ!オタクも早くきなさい!」

ぎゅ〜とエミに耳を引っ張られ退場していく雪之丞

「横島さん・・・・・・」
「大丈夫・・・・ありがとな、おキヌちゃん」

横島はモジモジとしているおキヌの頭をそっと撫でた。

「はい・・・あの、待ってますから」


立ち去っていく5人・・・・・・・・
横島とルシオラはその背を、見えなくるまで見送った・・・・・そして


「ルシオラ・・」

「ヨコシマ」

誰もいなくなった静寂の樹海でお互いの温かさを確認するように抱きしめあった・・・・・・・


















次回予告

『誰もいなくなった静寂の樹海で語り合う横島とルシオラ・・・・
 
 「ルシオラぁぁ!」
 「あんっ・・・こんなところで駄目ぇ!・・・・・」       

 二人の身に一体何が!?そのとき美神は!おキヌは!シロは!タマモは!

 次回 温かい想い(その19)「18禁はやっぱまずいですよね(^^;)」に続く』・・・・・・・・大嘘(爆)

  




温かい想い(その19)に続く・・・・・・・・・・・最終回まであと2回
─────────────────────────────────────────────────────────────
あとがき

よっしゃあああああああああああああ!!!!次回はラブやるぞおおお!!(暴走)
ルシオラ祭りじゃ!ワッショイ、ワッショイ!!!(大暴走)


・・・・・・・・ぜえぜえ少し落ち着け、俺(汗)

え〜と、今回再び「電力変換技」を使用した美神さん・・・
『雷』の文珠であんだけ苦労してたのに、『雷電』の文珠はあっさりかい!!?と思われる方がいるかもしれませんが・・・
そこは美神さんの才・・・コツをつかんだということで納得して下さい(汗)もち短時間しか使えない技ですし・・・・

次回予告はもう気にせずに・・・(笑)あ〜、でも微妙に同じセリフ使うかも(ニヤリ)







以下、提案というか・・・・呼びかけ(↓)





今晩(11月29日(金))、c−wwwサポートHP「マリアのアンテナ」のチャットで皆さんで語りませんか、
ボクは10時頃には参加しようと思います。もちろん強制参加なんかじゃありません。
もし皆さんの都合がよければ一度お話してみたいです♪


今回も読んでくださってくれた皆さんありがとうございましたm(__)m

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