ザ・グレート・展開予測ショー

ある蛍の日記(抜粋)・一年目


投稿者名:紫
投稿日時:(02/11/24)

 
 九月十五日
ちょっと前までは、自分は一年しか生きられないと思っていた。だから、その一年を覚えておけばいいと思っていた。でもこれからは違う。かなり長く生きられそうなので、後で今日を思い出すために「日記」をつけてみようと思う。
で、記念すべき一日目の今日はヨコシマのお見舞いに行った。日記のことを言ったらなんか嬉しそうに笑った。私もヨコシマが元気そうで嬉しかった。しかし、何で私とゆーものが有りながら、看護婦さんにちょっかい掛けるのかしら。まったく。

 九月二十一日
ヨコシマが退院した。医者のヒトは「何でこんなに治りが早いんだー、異常だー、そうか医学が偉大だからかー、医学はー!」とワケの分からないことを叫んでいた。まあそれはいいとして、もうヨコシマが看護婦さんにちょっかい掛ける心配が無くなって嬉しい。もちろん退院したことも嬉しいけど。でもこれからは美神さんとおキヌちゃんがいる。・・・こっちの方が心配かも。

 九月二十四日
明日からヨコシマと一緒に「学校」に行く事になった。保護観察者(ヨコシマのことね)となるべく一緒にいるためっていう名目で、西条って人が気を利かしてくれたらしい。最初見たときはなんか気にくわない顔だと思ったけど、意外といい人らしい。後でお礼を言っておこう。そう言えばヨコシマが「ルシオラの制服姿ー!」とか「体育の授業が待ち遠しいー!」とか叫んでいた。意味がいまいちつかめなかったが、さすがにちょっと恥ずかしかった。

 九月二十五日
「学校」へ行った。なんとゆーか、凄まじい所だった。詳しく書く気が起きない。でも一つだけ。机妖怪の愛子ちゃんと友達になった。

 十月十一日
美神さんのお母さんの美智恵さんが赤ちゃんを産んだ。名前はひのめちゃん。とても小さくて柔らかくて可愛くて、でも泣き声がすごくて、どこからこんな力を出しているんだろうと思った。人間ってすごいかも。そして、その、私も赤ちゃんが欲しくなった。わたしってば何書いてるのかしら。(←字が乱れてます)

 十月二十九日
気づいた事がある。どうも愛子ちゃんはヨコシマに気があるらしい。心配ごとが増えた。

 十一月十五日
今日は美智恵さんがひのめちゃんを美神さんに(そーいえば美智恵さんも美神さんだけど)預けて買い物に行った。それだけなら良かったんだけど、ひのめちゃんがパイロキネシストだと発覚して大騒ぎになった。どうにか私が幻術を見せてあやしたんだけど、ヨコシマがもの凄い火傷をした。でもなぜか一分と経たないうちに治っていた。文殊を使ったワケでもなさそうで、とても不思議。

 十一月二十八日
学校の美術の先生が変わった。暮井緑という美人の先生で、やっぱりというか何というか、ヨコシマが暴走して変な事口走ってた。そのせいでヨコシマが絵のモデルになったんだけど、それからヨコシマが変になった。あまりに変なのでちょっと混乱して殴ってしまったんだけど、やっぱり偽物だった。本物はあの程度で目を回したりなんかしない。それでそいつをつれて事務所に相談に行ったら、厄珍さん(スケベだけど結構いい人)がいて、偽物を消してくれた。それから暮井先生の自宅へ行ってヨコシマを助けた。無事で嬉しかった。ちなみにこれからも偽物暮井先生が美術の授業をするらしい。

 十二月二十四日
今日はクリスマスという日だそうで、ヨコシマがプレゼントをくれた。夕日の色の服。大切にしよう。この時私はプレゼントを用意していなかったけど、ヨコシマが「一緒にいてくれればいいよ。」と言うのでそのままヨコシマの部屋に泊まった。それでまあ・・・(消されています)・・・とにかく、忘れられない日だった。
あと、「指輪が欲しかったなあ」と小声でもらしたら、「・・・高校を卒業したらな。」と言われた。すぐでもいいのに。ちょっと意外だった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
制作時間二時間。さりげなくデビュー作の「黒金」と繋がっていそうですが別にそう思わなくても良いです。ルシオラが生きている事を気にしなければ。気になるなら、「黒金」を読むか、ルシオラが生きてます話を考えるなりして、つなげて下さい。ちなみにこれ、志狗さんの「南極物語(7)−3」を読んだ後、一気に書きました。すげえいい加減かつ、いまいちラブになりませんでしたが、許して下さい。・・・ダメ?いちおう「二年目」と「三年目」も書こうかと思っていますが、どうなるかまだ分かりません。こんなのにでもコメントして下されば嬉しいです。では。

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa