ザ・グレート・展開予測ショー

魔人Yー2


投稿者名:NAVA
投稿日時:(02/11/23)

 
 ヨーロッパは某国。
 かつてGS協会でも一握りの大幹部しか知り得なかった秘密研究所のあった場所。
 そこにはある日突然に時空の歪が生じ、秘密研究所は消滅。
 変わってそこに在ったのは、通称『ゲート』。
 魔界と人界を繋ぐ半径5kmにも及ぶ球形の巨大な歪であった。


 そして今、来るべき魔界の侵攻へ備えて、
 美神美智恵率いるオカルトGメン、世界中から集められた神族やGS達がゲート付近に布陣していた。
 
 

 数百体単位の魔族達とまともに戦って勝てるのか?
 
 答えは否。

 かつて、アシュタロスの乱において辣腕を振るった美神美智恵の頭脳は瞬時に答えを出す。
 というか、考えるまでもない。
 思えばアシュタロスの乱では頼りになる味方がたくさんいた。
 その頃を思えば寂寥の感を否めない。
 あの時の仲間で一緒に戦ってくれてるのはほんの数名。
 
 娘である令子。
 部下の西条。
 ヨーロッパの魔王カオス。
 自分の師である唐巣神父。
 娘令子のライバルで呪術師の小笠原エミ。


 たったの5人。自分を含めて6人。 
 神族も多少いるが、人界に常駐している神族で魔王クラスはいるはずもない。

 
 おキヌちゃんはあの事件以来、ずっと塞ぎこんでいる。
 彼女に横島君と戦わせること自体無理だ。
 どうしようもない。
 横島君の想い・絶望を目の当たりしては。。。
 
 ピートと雪乃丞とタイガーは不参加。
 彼らもまた、横島君のために涙したのだろう。
 横島君に協力はしないが、積極的に邪魔したいとも思えないのだろう。
 彼らは信じているのだろうか?
 横島君が元に戻ってくれることを。

 タマモは横島君に付いた。
 元々人間不信の彼女だ。
 あの事件でさらにそれに拍車がかかったのだろう。
 好意・・・と呼べるのだろうか?少なくとも横島君に信頼は寄せていたようだが。
 
 シロは里に戻った。
 彼女は今でも横島君を師匠と思っているのだろうか?
 彼女もまた、かつての横島君が戻ってくることを信じる口だろうか。
 どの道、人狼の里は彼女の帰郷以来、一切の人との交流を絶った。
 
 ヒャクメは全てを見届けた後、神界に戻ったようだ。
 人類全てがあんな馬鹿じゃない。そう思い込もうとしている様子だった。
 その時にヒャクメから聞いた所によると、小竜姫様はパピリオと共に魔界へ行ったらしい。
 パピリオが何を考えてるのかは凡そ分かるが、小竜姫様の目的は知れない。
 1つだけ確かなことは、彼女達も間違いなく横島君に好意を抱いていたことだ。。。

 アンドロイドのマリアも参加を拒否した。
 出発直前になって、彼女は自分のシステムをダウンした。
 何度再起動させてもダウンする。
 彼女なりの意思表示なのだろう。
 彼女にそこまで自我が育っていることをDr.カオスはらしくもなく苦笑していた。
 
 ジークとワルキューレなどは考えるまでもない。
 横島君の魔族への化生を彼らが拒む理由はない。
 それどころか、特にワルキューレが推し進めた風情すらある。

 
 こうして考えてみると横島君の人望にため息が出そうになる。
 彼の本当の価値は文殊使いであることではなく、この人望だろうに。。。



 そもそも、今回協力してくれている面子だって腹の中ではGS協会を罵っていることだろう。
 正直を言えば私自身も暗鬱な気分で臨んでいるくらいだ。
 
 どういう訳か、神界との連絡も付かない。
 人は神に見放されたのだろうか?





 『駒が足りない。あっても使えるとは限らない』


 それが美神美智恵の偽らざる心境だった。








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馬鹿にされそうなんですが・・・。
実はGS美神は2巻しか持ってません。
いや、サンデーで済ませてたんで。
記憶を頼りにしてる部分があるので、本来の設定と違うところがあっても笑って流してやってください。
「ここは実際はこうなんだよ?」とチクチクやりながら(笑

どうぞよろしくお願いします。

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