ザ・グレート・展開予測ショー

大切な人(1)


投稿者名:MI
投稿日時:(02/11/22)

 は〜。
 横島はこの日何度目かのため息をついた。
俺って、なぜこの事務所にいるんだろう・・・。
 なぜ、彼がガラにも無く考え込んでいるかというと____。


「横島さん」 
ある昼下がりのこと、ピートが話し掛けてきた。
「横島さんは、卒業したらどうするんですか?」
そう、横島も18。そろそろ自分の進路を決めなくてはいけない時期になった。
「横島さん、もしよかったら、僕と、タイガーと、雪之丞と4人で、事務所開きませんか?この4人でやったら、絶対成功するとおもうんですけど。あ、返事はいまでなくてもいいんですけど。」
「な、事務所ってお前、俺もおまえもまだ半人前じゃないか。タイガーなんかまだ資格ももってないし。
雪之丞はGS協会のブラックリストにのってるじゃないか。とても無理じゃねーの?」
「なに言ってるんですか、横島さん。ぼくはもうとっくに師匠からOKのサインをもらってますよ。それに、横島さんだって、もうすごい実力じゃないですか。美神さんだって、すぐだしますよ。タイガーだって、今年も試験受けますし、雪之丞は、とっくにブラックリストから消えてますよ。アシュタロスの1件の立役者の一人ですからね。」
「あ、いや、そうか。でもな、俺はまだ半人前だよ。足手まといになるよ、きっと。」
「横島さん、本来ならあなたが、アシュタロス戦の1番の功労者ですよ。学生ということで名前はおおっぴらになってませんけど。それに、横島さんは美神さんがいなくってもじゅうぶんやってた実績がありますし。僕たち、高校卒業は、いい自立のきっかけになるとおもうんですよ。いつまでも師匠に甘えてばかりじゃいけないとおもって。」
「あ、ああ、いや、俺のこと買いかぶりすぎだよ。うん。それに、お前えっと、そうFBIになるんじゃなかったのか?」
「ああ、FBIはいつでもなれますけど、やっぱり友達と独立するのはいましかないですからね。ひょっとして、横島さん、乗り気じゃないこと無いです?独立といっても、美神さんたちとはいつでも、会えますよ?」
「ば、ばか。美神さんはなー。あのないすばでぃーを見るためにいっしょにいるんだ。べつに独立したってかまわねーよ。」
「そ、そうですか。まあそう急いで結論出さなくてもいいですよ。まだゆっくり考えてから、返事ください。また聞きますから。」
そういってピートは、去っていった。しかし、横島は呆然と、その後姿を見送っていた。まさか、自分にそんな独立話がふってくるとは、夢にもおもわなかったからである。
−ピートのやつ、今の話本気か?いやほんきだろうな〜師匠ににてうそはつけない性格だからな〜。しっかし、独立。独立か〜な〜んか、しっくりこないな〜。なんでだろ。やっぱり美神さんか?でも、いつでも会えるし、それに薄給だしな〜。独立したら金いっぱいもらえるんだろうな〜。うーん、でもやっぱりしっくりこない。おれってば、骨のずいまで、美神さんの奴隷なんだろうか?−
そんなふうに午後の授業もままならないまま、学校が終わり、今日は仕事は無く休みなのだが、普段なら休みでも用も無く事務所に顔をだすんだが、今日はそんな気になれず、早々に家に帰っていた。
 

そして、夕ご飯もそこそこに、冒頭にもどるのだが、やっぱり、悩んでいた。
「ああ、俺らしくね〜。いいじゃね〜か。別に。そうおれは、あの美神さんのないすばでぃをみて、ものにするために、あの事務所にいるんだ。はなれるわけにはいかないだ。」
「本当にそれだけか?」
「だ、誰だ?」
「おれだよ。雪之丞。かぎあいてたぜ?無用心だな。」
「なんだ、おまえか。お前もピートに誘われたのか?」
「いや、誘われたんじゃなくて俺が誘ったのさ、ピートを。ついでにタイガーもな。ピートなんかえらい乗り気だったぜ?」
「ああ、今日話し聞いたが、えらい勢いだったよ。しっかしお前、一匹狼とかいってたのにいいのかよ?事務所なんか一緒に開いて。」
「ああ、ほら、なんだ、やっぱり1人前にみてもらわないといけないからな。」
「?誰に認めてもらうんだよ? あ、まさかてめぇ弓さんだな? ちっくしょ〜うまいことやりやがって。もうそんな結婚なんか意識してんのかよ?」
「あ、いや、まだそういうんじゃないんだ。だから、おれも18だし、いつまでも一匹狼じゃだめだろうが?ちゃんと弓のこと守ってあげられるくらいに成長しないと。」
「なんだよ、お前すげぇな、なんか大人になったってかんじじゃねーか。へっ、どーせ俺はすけべながきだよ。」
「違う、違うそういう意味じゃない。だから、お前も俺と一緒じゃないかといいたいんだよ。」
「なんのことだよ?」
「お前が、事務所を離れられない理由。」
「は?」
「お前も、美神の大将守りたいんだろうが、大将も危なっかしいところがあるからな。」
「ななな、なんだよ。急に。ちげーよ、俺はあのないすばでぃをだな・」
「それだけじゃない。ちゃんと大将に認めてもらったうえで、守りたいんだろうが。わかるぜ、おれには。俺も弓に会う前は、大将にほれてたからな。」
「なな、てめぇ、てめぇもほれてたんか〜。弓さんにいってやるぞ〜」
「ば、ばか。昔の話だ。いやおれだけじゃねー。ピートもそうだぜ。あいつも美神に認めてもらいたがってるのさ。どうするよ?」
「ばかやろー。アレはおれのだー。ぜったいに誰にもわたさねー。あの人をまもるんはおれだけだー」
「それみろ、やっぱりお前もほれてるんじゃねーか。きずかねーのは本人と大将とそういうことには疎いピートのだんなだけだぜ?まったく、」
そこまでいわれて、横島は真っ青になった。
−自分が美神にほれてる・・・うそだ。あんな自分にしか興味なくって。お金が死ぬほど大事で、世の中なめまくってて、世界が滅びても自分は生き残ると考えてる、あのみかみさんを?しかしあぶなっかしいんだよなー、強いし、たかびーだが、おれはあの人を守りたいんだ、あの人はいやがるだろうけどそうか、おれは美神さんのことー
「そういうわけで、おまえさんは大将にほれてるから、ことわってくれていいぜ?事務所のほうは、3人でもなんとかなるからさ。ま、今日きたのはそれをいいたかったのさ。じゃ、またな」
「あ、ああ」
横島は、また呆然と雪之丞を見送った。横島の顔は真っ青であった。自分のきもちに無理やりきずかされ 、しばし頭が真っ白になっていた・・・。                       

                                        
後書き
ひ〜 はじめましてMIと申します。。。。初めて駄文を投稿します。。うう横島X美神が好きで投稿するのに。。美神さんがでてこない。。。。。ううう次はきちんとだしたいとおもいます。反対でも賛成でもどうぞ意見いれてやってくださ〜い(^0^)//

今までの コメント:
[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa