ザ・グレート・展開予測ショー

学園祭(in横島)10


投稿者名:ゲン
投稿日時:(02/11/17)

「おかしいなぁ、おキヌちゃん、どこ言ったんだろ?」
横島がおキヌちゃんを探し始めてから既に10分が経過していた
「とりあえずもう少し1人で探して、それでも見つからなかったらシロとタマモにも手伝ってもらうか」

階段の踊り場
そのころおキヌちゃんは・・・
「ねぇねぇ、君1人で来たの?だったら俺と一緒に回らない?」
・・・ナンパされていた
それも思いっきり「女ったらし」と顔に書かれているような男に・・・
「えっ、あの、困ります。来ているの私1人じゃないですし・・・」
おキヌちゃんは相手を傷つけないように断わろうとするが、男はまだ食い下がる
「別にいいじゃんか。連れなんかほっといてさ〜」
なんとも自分勝手な男である

そんな言い合いをしていると・・・
「あっ、おキヌちゃん。ここにいたんだ。」
なんともいいタイミングで横島がやってきた
えっ、御都合主義?・・・気にしたらいけません、気にしたら負け(?)です
「あっ、横島さん」
おキヌちゃんと名も無き女たらしが横島に気付く
「どうしてここに?」
「おキヌちゃんが急にいなくなったから心配で探しに来たんだよ」
「あっ、ごめんなさい。さっきの教室に「俺を無視するな〜」」
横島とおキヌちゃんの会話に名も無き女たらしが割り込む
「え〜と・・・あんた誰?」
「それはこっちの台詞だ。てめぇこそ、その娘のなんだよ?」
横島が質問するが名も無き女たらしはそれに答えず、逆に質問してくる
「俺?俺はおキヌちゃんの・・・」
(俺はおキヌちゃんのなんだろう?)

以下横島の脳内会議
横島A(以下A)「え〜今回の議題は俺はおキヌちゃんの何か・・・だ」
横島B(以下B)「やっぱ・・・職場の同僚や友人・・・か?」
横島C(以下C)「しかし単なる同僚や友人とはいえないだろう」
A「なら恋人か?」
C「いや、そこまではいってないだろう」
B「じゃあ同僚(友人)以上、恋人未満、ってとこか?」
C「う〜ん、それとも違うような・・・」
A「わかった議題を変えよう、今なんと答えるべきか・・・だ」
B「う〜ん、見たところこいつはおキヌちゃんをナンパしてたみたいだからな」
C「同僚や友人ではあきらめんだろうな」
A「ならなんと答える?」
C「・・・恋人が一番いいんじゃないか?」
B「それ以外では引き下がらんだろうな」
A「ならば恋人と答えることに決定」
脳内会議終了

「・・・恋人だよ」
2人の表情が変わる
おキヌちゃんは
(横島さん私のことそういう風に思ってくれてたんだ・・・)
と、幸せそうな顔になっている
一方、女たらしは・・・
「てめぇがその娘の恋人ぉ?冗談だろ?」
明らかに不機嫌である
「嘘じゃねぇよ」
横島が答える
「へぇ・・・じゃあ・・・今日から俺が代わってやるよ!」
女たらしはそう言うとポケットからスタンガンを取り出す
(やべっ、どうする!?)

再び脳内会議
A「どうする?立ち向かうか・・・おキヌちゃんを連れて逃げるか・・・?」
B、C「逃げる!」
A「決定!」
脳内会議、一瞬で終了

「おキヌちゃん、逃げるぞ!」
「えっ、きゃっ」
横島は、言うが早いかおキヌちゃんを横抱きに抱えてその場から走り出した
「あっ、てめぇ、待ちやがれ」
女たらしもスタンガンをポケットの中にしまい、横島を追う
「待てと言われて・・・待つバカがいるかあああぁぁぁ!!(ドップラー効果)」
普段から重い荷物を背負っている横島である。おキヌちゃんを抱えていることなど全く関係ないかのようにその場から高速で去っていった・・・

数分後、中庭
「ふう、ここまで逃げれば大丈夫だろう」
横島が回りを見渡すが、女たらしの姿は見えない
「あの・・・横島さん・・・」
「んっ、何?おキヌちゃん?」
「えっと・・・その・・おろしてください・・・」
おキヌちゃんが赤面しながら言う
なぜならまだ横島に横抱きに・・・俗に言うお姫様抱っこされていたのだから
「えっ?あっ!ごめん。今おろすよ」
横島がそっとおキヌちゃんを地面に降ろす
「えっと・・・」
「・・・・・・」
2人とも様子がぎこちない
「えっと、おキヌちゃん。何で・・・急にいなくなったの?」
「えっ、えっと、それは・・・」
おキヌちゃんの返答は?

つづく

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