ザ・グレート・展開予測ショー

温かい想い(その12)


投稿者名:ユタ
投稿日時:(02/11/17)











ついにソウトを追い詰めた美神達・・・
美神は残留思念も、思念体も使えないソウトに容赦なく神通棍を突きつけた

「おーほっほっほっほっ♪あんたもこうなっちゃお終いね!まぁ、この美神令子にかかればこんなものよ♪」

「俺らの活躍、完全に忘れとるな、この人は・・・(汗)」
「まぁ、美神さんらしいといえば、美神さんらしいですけど・・(汗)」

悪魔的な笑みを浮かべる美神に苦笑いするしかない横島達。

「さ、これ以上の戦闘は赤字になっちゃうわ!・・・・・・・・最後に言うことがあれば聞いてあげるわよ」

美神にしてはやさしい発言(?)に促され、ソウトが口を動かす

『ギギぃ・・・正直に言うギィ・・・オカルト文明の高いあの頃ではなく、
 今の時代の人間に、ここまで追い詰めれるとは思わなかったギィ・・・』

「ふん・・・。人間は日々成長する生き物よ!
 オカルト文明は退化したかもしれないけど、それにもまして科学という魔法が進化してるわ」

「はぁ〜、長かった戦闘シーンもこれで終わりっすね!いいかげん読者の皆さんも飽き飽きしてそうだし!」
「よ、横島さん一体何言ってるんですか?(汗)」

横島のギリギリの発言に冷や汗を流すおキヌ

『ギギギ〜、確かに人間の進歩には驚かされたギィ〜・・・・・だけど・・・』
 
ククっと含み笑いをするソウト。

『何も進化したのは人間だけじゃないギィ・・・』

美神の瞳から目を逸(そ)らさず、不気味ソウトは微笑んだ。

「何が言いたいの・・・」

ソウトの笑みに美神の表情に緊張が走る。
手負いの獣・・・悪霊が何をやってくるか分からないことを知っているからだ。

『確かにこの結界の中じゃ、ボクは大量の残留思念を使役できないギィ・・・・
・・・・でもたった一体・・・それも強力な思念とボクの全魔力・・・』

「まさか・・・・・。!?・・・・っ・・・・!」

ソウトの言葉を全部聞かなくても美神には理解できた

『今のボクなら・・・それだけは使役することが出来るギィ・・・』

「そんな事させるワケねーだろ!てめぇなんざ、この『3000万破魔札』でジ・エンドじゃぁ!」

横島が高級破魔札を手に携(たずさ)えて、ソウトの前に躍り出た。
だが、除霊寸前だというのに、ソウトの表情は変わらない・・・いや、むしろ横島を見てその笑みを更に強めた

『それは出来ないギィ・・・特に小僧・・・お前には・・・』

「んだとぉ!?」

ナメられてると思い、ムっとした顔になる横島。
だが、そんな表情が次のソウトの一言で変わる

『恋人に会いたいだろ・・・・?』

「・・・・・・・・なに?」

ソウトの言ってることが分からず、思案顔になる横島。
だが、横島の代わりに、美神はソウトの言っていることを全て理解していた。
そして、横島に叫ぶ。

「横島クン!早く破魔札をっ!!!」

『もう遅いギィ・・・』

ソウトの口元がニヤっと歪んだが瞬間・・・・・・





ゴアアアアアアアアアアアアアアアァァァァっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!




眩い光と、凄まじい突風が美神達とソウトの間に吹き荒れる。
その風圧に耐え切れず三人が5m程吹き飛んだ。






「だああ!・・・・っててて・・・一体何が・・・」

横島はゆっくりと上体を起こすと自分の今の状態を確かめる。
吹き飛ばされたせいで、何箇所かスリ傷、打ち身ができているが体を動かすのに支障はなかった。
取り合えずゆっくり起き上がり周囲をキョロキョロと見渡し、美神とおキヌが無事かを確認する。
見渡して3秒ほどで二人は見つかった。二人ともしっかりと立ち上がり大怪我などはしてない様子だった。

だが・・・どこか様子がおかしい、二人とも驚愕と焦燥の表情を浮かべている
その目は何かを見ている。二人の視線を追い、横島もその何かを確認する。






(・・・・・え・・・)

横島の表情が美神達と同じものになる。そんな横島に気付いて美神が叫んだ

「横島クン!あんたは下がってなさい!!」

だが、もう美神の声は届いてなかった・・・

「・・・・・・・嘘・・だろ・・・・」

ヨロヨロっと立ち上がる横島・・・体が痛いからじゃない、ケガをしたからじゃない・・・それでも足に、身体に力が入らない

「横島さん・・・・」

おキヌの少し悲しみの交じった囁きがヒュウっと風に流される・・・

三人が見ているモノ・・・ソウトの前に立っている人物・・・・その名を横島は力なき声で呟いた・・・・







































「・・・・ルシ・・オラ・・」















その13に続く


─────────────────────────────────────────────────────────────
あとがき

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出たよ・・・ルシオラ・・・・



これで満足だろ、ちくしょー!(号泣)
まぁ、9割9分の方が予想できた展開になってきまたね(笑)
ルシオラを出すと、どうしてもギャグが少なめ、シリアス多めな展開になりそうです・・・・(汗)

作中で横島が『3000万円破魔札』を出しましたが・・・・まぁ、残留思念も使えない今のソウトならこれくらいでいいか・・・
と、思ったんですが・・・・
原作では
『株に失敗して全財産をすって半狂乱になり
このビルのこの部屋からとびおりて病院に収容後、3時間12分後に死んだ霊』に8000万のお札・・・・う〜ん・・・

悩みましたが、もう精霊石一個使ってるし、これ以上のお札は赤字になりそうで、ここらへんの破魔札で手をうちました・・・・(汗)

次回からはいよいよルシオラ大活躍(?)なので、よろしくお願いします♪


追伸(関係のないお話)・・・・
多分、同じことを思った方がいると思うんですけど・・・・

『文珠』って、日本人や中国人はまだいいけど、英語圏や仏語圏など漢字文化のない地域の人達はどうやって使うんでしょうね?(汗)








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