ザ・グレート・展開予測ショー

今そこにある危機


投稿者名:黄昏
投稿日時:(02/11/13)

横島は気絶する寸前の意識の中で考えていた・・・

(・・・な、なんとかせねば・・・)

― 今そこにある危機 ―

「うぅ〜 ・・・頭痛て〜」
朝、二日酔いによる頭痛に眉を寄せながらも目を覚ますと、この時間、この部屋では決して嗅ぐ事のない匂いに気が付いた。
(女の子の匂いがする)

寝起きで寝ぼけていたせいか、頭痛のせいなのかさして気にせず寝返りを打ってみると・・・横島はギシっと(音すら立てて)硬直した。
距離はわずか15センチの位置におキヌの寝顔があったのだ!!


1秒経過〜♪ 2秒経過〜♪ ・・・5秒経過〜♪

「ん〜 横島さ〜ん」(寝言

(・・・うぉぉぉぉおおおおおおおおおおお)

二日酔いなど吹き飛び
部屋に転がっていた酒瓶を弾き飛ばし
声にならない叫び声をあげつつ
後ろの事などまったく気にせずに後退した・・・ので、おもいっきり後頭部を柱にぶつけてしまった

「・・・くぅ〜〜痛って〜」
痛みに顔をゆがませせつつも、現状を把握する為に少ない理性を必死にかき集める
(落ち着け、落ち着くのだ横島忠夫〜〜〜〜。なぜおキヌちゃんが一緒の布団にいるのか、部屋に酒瓶がちらばっているのか
考えろ、そして思い出すのだ!!いくら酒を飲んでいようと、こんなおいしいことを『この』俺が忘れるはずがないーーーー)

「だいたい、なんで酒なんてあるんだ・・・」

部屋を見渡してみて、情報を整理しようとしてみるが、頭に入ってきたのは・・・

(やっぱり寝顔もかわいいなぁ〜)
(スカートが少しめくれて見える、ふとももがなんておいしそうなんや〜)

・・・理性を集めてみてもやはり横島であった。

「んんー 確か昨日は・・・」

〜昨日の回想〜

おキヌは、横島の部屋を掃除するために訪れていた

「・・・横島さん、この本捨てちゃってもいいですか?」ピラ
「わーーー、見せなくてもいいし、自分で片付けるから」
いつもの問答を繰り返しながらも掃除は順調に進み・・・

「さて、お掃除もすみましたし、なにか夕食の材料を買ってきますね。横島さん何がいいですか?」
しかし横島から返答はなかった
「横島さん?」
ふと振り返ってみると、横島は西側の窓から心ここにあらずいった感じで夕焼けをぼんやりと眺めていた。
ああ、そうか・・・と思い、表情が寂しそうにながらも、もう一度声をかけた。
「横島さん、夕食のリクエストなにかありますか」
「ん?・・・え、晩飯作ってくれるの!?」「はい」っとおキヌは肯いた
「いや〜助かるよ。正直、最近は安売りセールでやっていた袋ラーメンばっかりだったから。おキヌちゃんの料理うまいし、俺は料理のことなんかわからないから任せるよ」
女の子の手料理が食べれることで本当に嬉しそうに笑う。

「はい、わかりました。期待して待っていてくださいね」
自分の料理をほめられたのと笑顔で返してくれたのがうれしかったのか、おキヌもまた笑顔で答えた。

材料を購入するため靴を履き、玄関でおキヌはすこし振り向き
「じゃ〜何か精のつくものでも買ってきますね」

その言葉聴いた瞬間、横島の体に落雷を浴びたような衝撃が走った。

(精の付くものでも買ってきますね・・・ 精の付くもの・・・ 精の・・・ 以下、頭の中でリフレイン)

妄想突入です〜
(横島さん、どうでしたか?おいしかったよ。おキヌちゃんのおかげでいつでも準備OKさ(カバっと ああ、そんなでも横島さんになら・・・)
「夕食後じゃなくても、今からでも十分OKさ!!おキヌちゃん〜 ・・・ってもういねぇー」
玄関を出たところで、横島の妄想もすこしは納まっていた。

「はぁ〜まぁいいや、部屋にもどろ・・・」
部屋に戻ろうとした時、突如後ろから声がした

「・・・何してんだ、お前」
声に反応して後ろを振り向くと、手には酒なのど瓶がぎっしりと入った大きいビニール袋をもつ伊達雪乃丞がいた。

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