ザ・グレート・展開予測ショー

温かい想い(その2(A))


投稿者名:ユタ
投稿日時:(02/10/28)

横島がルシオラらしき幽霊を見てから5日が経った。
始めは懐かしさから気にしていたが、日が経つうちに
「気のせいだった」と自分を納得させていた。


「今日もバシバシっと稼ぎに行くわよぉ!」

美神の元気な号令がオフィスに響き渡った、
横島、おキヌ、シロ、タマモの四人も元気よく返事を返す。


(さ、こないだの事は忘れて今日の除霊に集中しねぇとな・・・ミスすると美神さん恐ぇしな・・・)

パンっ!と自分の両頬を両手で叩き気合を入れた


「今日は久しぶりに『億』の仕事だからね、気ぃ抜くんじゃないわよ!特に横島クン」
「わかってますよ!ったく自分はそんだけ稼いでるのに、相変わらず俺の時給は安いし・・・せめて・・・」



(『ゴメンなさい横島クン・・・お給料安くて・・・だから・・・せめて私の体で払わせて・・・』
 『ふ、服を脱いでベッドに誘うってことは、もう!間違いなくアレですね!?』
 『ええ・・・さぁ早く来てぇ・・・』
 『美っ神はぁぁん!!好っきやでぇぇぇぇ!!!!』
 『ああん、横島クぅン!そんないきなりぃ・・・」



ドガァァァァァァ!!!



「バカタレぇぇっ!!絶対ありえん妄想をするんじゃない!!!」
「ゲフぅ!!ま、また声に出てたのか・・・・ガクっ」
「だ、大丈夫ですか!?横島さん!!」

美神のコークスリューブローで気絶する横島。

「ホントに懲りない奴ねぇ」
「先生ーー!(泣)」

タマモはやれやれ、シロは情けないやら心配やらで横島を見つめていた。

2時間程車を走らせると東京の郊外にある洋館についた。
その雰囲気は不気味としか表現できない。

「まさに、って感じの洋館ね。説明したとおり中には悪霊がウヨウヨしてるわ。
ザコ霊ばかりだけど今回は数が多いから、みんな気をつけてね」
「み、美神さぁん・・・俺こういう雰囲気未だに苦手なんですけど・・・」

汗をタラタラ流す横島。
時刻はまだ午後4時なのだが、今にも雨が振りそうな曇り空が洋館を更に不気味に演出していた。


「GSが何言ってんの!
それに今日は1億2千万の仕事なんだから、気合入れなさい!」
「トホホ・・・」
「なんでそんなに集まっちゃったんですかね?」

おキヌが口に指を添えて美神に尋ねた。

「資料渡したでしょ?まぁ金持ちの道楽で立てた洋館が地脈に悪い影響を与えたせいでしょうね」
「へ?じゃあ今回除霊してもまた悪霊が集まるんじゃ?」

横島が疑問を口にした。アフターケアというわけではないが、今後も悪霊が除霊した後に出現したのでは、
GSとしての評判が落ちる可能性もある。それを美神が考慮しなかったことはない。

「もちろん地脈の流れを元に戻す作業もするわよ。・・・ま、こっちは別料金で7000万程頂いたわ♪」

(お、鬼だ・・・)

美神の守銭奴ぶりに改めて冷や汗をかく横島であった・・・


「さ、行くわよ!!」

洋館の入り口がギィィと鈍い音あげながら、まるで美神達を誘うかのように開いた・・・












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