ザ・グレート・展開予測ショー

GS美神 極楽大作戦! サイレント・オビ・ジョーカー(その13)


投稿者名:TAITAN
投稿日時:(02/ 9/27)

さぁ、13回目。
ガルガと横島の一騎打ち!
「あ、あれはまさに・・・・、赤いピーーーーー・・・!!」(笑)
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GS美神 極楽大作戦! サイレント・オブ・ジョーカー(その13)

ダッ!!
同時に走り出した横島とガルガは、部屋の中央で鍔迫り合いになる。
しかし、分はガルガの方が上であった。
キンッ!!
霊波刀を上にあげ、隙を作ったガルガは、横島の腹目掛けて、剣を突く。
「くっ!!」
横島は、瞬時に手首を捻り、霊波刀を垂直にし、剣を受け流す。
「さすが、アシュタロスを倒した男だけではあるな。」
「言っとくけど、俺がアシュタロスを倒したんじゃない。美神さんやおキヌちゃん、皆の力で、アシュタロスを倒したんだ!」
「しかし、移動砲台と化したアシュタロスを倒したのは、お前であろう・・・。」
「!!なぜそれを!!」
「貴様のことは調べさせてもらった。何もかもな・・・・。」
横島は霊波刀を、ガルガの首目掛けて振るう。
ガルガはそれをしゃがんで避け、そのままの姿勢で体を回転させ、横島の足に、剣を振るった。
それをジャンプして避け、そのまま、ガルガの頭目掛けて、霊波刀を縦一文字に振るう。
ガルガは瞬時にそれをラグナロクで防ぎ、鍔迫り合いに追い込んだ。
「貴様の前世は、魔族・・・・確かメフィストと言ったな・・・・・。そのメフィストという魔族と恋に落ちたが、死んだしまったそうだな、アシュタロスの手によって。」
「黙れ!!」
鍔迫り合いで負けた横島は、そのまま体を回転し、霊波刀を横に振るう。
しかしガルガは、それを難なくかわし、剣を水平に持ち、横島に突進する。
ラグナロクの剣先を、霊波刀で防御する横島。
「そしてアシュタロス紛争の時、奴の作った部下、ルシオラだったな・・・・・。そのルシオラとお前は、恋に落ちた。お前の前世が、メフィストと、恋に落ちたようにな・・・・。」
「黙れ黙れ!!」
そして、激しい打ち合いが始まる。
ヒュッ!
剣の空を斬る音が、辺りに響く。
ピシッ
横島の頬に、一直線の傷が出来、そこから血が出る。
「しかし、その恋はルシオラの死によって幕を閉じた・・・・。」
「ルシオラは死んで無い!!」
「確かに・・・・。俺が言ってるのは、ルシオラの肉体の死だ・・・・。」
「黙れ!!」
「・・・アシュタロス紛争が終わってから、お前は強くなろうと努力した。もう大事な人を失いたくないために、お前は自らの体を痛みつけた。」
「うるさい!!」
横島が振るった霊波刀を、ラグナロクで防御するガルガ。
ガルガは、横島を睨むようにして見ていた。
「だが、それは逃げの一手でしかない。」
「!!」
「それ以上強くなってどうする?もうお前は、世界最強のGSだ。どんな悪霊や怪物でも、お前は倒せはしないだろう。しかし、お前はそれにも関わらず修行を続ける。なぜだ?」
「・・・・・・黙れ!」
「お前はただ逃げているだけだ。自分のせいで、自分を助けるために犠牲になったルシオラのことを、お前はいつも考えていた・・・・。だから、その罪から逃げたかった、逃避したかった。違うか?」
「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れーーーーーーー!!!」
すでに、横島の意思は、怒りによって支配されていた。
脳の中で、もう一人の横島が叫ぶ。
「アイツは敵だ!!殺せ!!コロセ!!」
ガルガは数mくらい、間合いを取り、ラグナロクを振るった。
真空の刃が、床を抉りながら、横島に向かう。
それをぎりぎりで避ける横島。
ドゴーーーーン!!
真空の刃が命中した壁には、斬ったような形をした穴が出来ていた。
次々とくる真空波と、その後から襲い掛かる衝撃波。
その攻撃に、横島は耐えられなくなり、吹っ飛ばされる。
「うわーーーーーー!!」
壁に背中を思いきしぶつける横島。
「終わりだ・・・・!!」
ガルガは、衝撃波を利用して、物凄い速度で、横島に迫る。
「死ね!!」
「!!」
ズシュッ!!
「グハッ!!」
横島の横には、魔剣ラグナロクが突き刺さっていた。
その柄を握ったまま、ガルガは体を震わせていた。
その胸には、横島の霊波刀が深く刺さっていた。
「まさか・・・・、反射的に霊波刀を前に出すとは・・・。俺のスピードよりも早く・・・・・・。」
口から紫色の血を吐きながら、ガルガは言う。
「さすが世界最強のGS・・・・・・。見事だ・・・・・・。」
横島に身をゆだねるように倒れるガルガ。
その体を床に仰向けにする横島。
その時、横島は気付いた。
自分の手が、紫の血で汚れていることを・・・・・。
「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
怒声に近い声で叫ぶ横島。
その声のおかげで、美神は、目を覚ました。
「くっ!あのクソ悪魔め・・・・。ん?」
美神は、横島の姿を見る。
その傍には、ガルガの屍が横たわっていた。
「!!まずい!!」
美神は、横島の所へ近づく。
その時横島は、壁を掻き毟っていた。
爪が幾つもめくれ、血がダラダラと出ている。
今、横島は、人を初めて殺した時の混乱におちていた。
「横島クン!!横島クン!!」
横島の体を揺する美神。
しかし、横島はただ泣き叫ぶだけであった。
「くっ!!」
美神は、横島の首に、手刀を当て、気絶させる。
美神に身をゆだねるように、横島は倒れた。
「・・・・・・・・。」
横島の顔を見る美神。
「・・・・・・・・・・・やっぱり負けたか。」
「!!」
謎の声に驚き、後ろを振り向く美神。
ダーーーーーーーン・・・・・
辺りに銃声が轟いた。
美神は、薄れていく意識の中、銃を撃った者を見た。
12歳くらいの・・・・・、少年だった・・・・。

続く・・・・。

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