ザ・グレート・展開予測ショー

セイリュート!


投稿者名:まきしゃ
投稿日時:(02/ 9/26)


「ただいま〜 あれ? セイリュート…、なんて格好してんだ?」

「リョウどの。 私の立体映像も人間の目に触れる機会が増えてきた。
そこで、実体化して普通の人間と見分けがつかないようにしたのだ。」
ふつーにスカートをはいて少女の姿をしていたセイリュート。

「ふ〜ん。 じゃあ総長みたいな着ぐるみを着てるのか?」
「いや、そうではない。 本体の触手の一部を切り離して、それをベースに実体化したのだ。」

「つまり、タコの足やトカゲの尻尾みてーなもんだな?」
「もうちょっと、ましなたとえをしてくれ… リョウどの…」

「でも実体化したなら、かなりの戦力になるな。
その姿で現場でも戦えるんだろ? カナタを助けてやれよ。」

「残念だが、そうはいかない。
あくまでも本体の一部でしかないので、感覚はあるのだが、
この状態ではパワー的にはユウリ様とさほどかわらないであろう。」

「………、やっぱ、着ぐるみにしたら…?」


で、しばらくして…
「おい、風呂入りに来てやったぞ。 セイリュートちゃんはいるか?」
「また、てめーか…。 セイリュートなら、女湯で掃除の手伝いをしているぜ…。」

「その声は…、ブ、ブラッドか…?」
ひょい。 番台越しに男湯を覗きにきたセイリュート…

「えっ? セイリュートっ?
この星の服なんか着たりして、どうしたんだ? 似合ってるけど。」

「そ、そうか…? ブラッド…。
私も立体映像だけではこの星の人に怪しまれるので、実体化することにしたのだ…。」

「実体化っ!? ってことは触れるんだなっ!? セイリュートぉ〜〜〜っ!!」
「わっ!?」

がばぁ〜〜〜っ!!
番台を飛び越えて、セイリュートに抱きつくブラッドっ!!

「こっ、こらっ! ブラッドっ!! 人前では抱きつくなっ!!」

「………、人前では…?」
じとぉ〜〜〜… 冷たい視線のリョウたち…

「あっ…、いや…、その… (かぁ〜〜っ!!) か…、帰るっ!」
ボヒュッ!
「あああっ!? セイリュートちゃん〜〜〜っ!?」


「カナタ…、もしかしてセイリュートは、こいつのために実体化したのか…?」
「………、そうみたいカナ…」


-----END-------------

こちらではお久しぶりのまきしゃです。
カナタでどんな作品が書けるのか、ただいま模索中。

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