ザ・グレート・展開予測ショー

こんな展開の方が・・・?10


投稿者名:三遊亭楽栄
投稿日時:(02/ 9/23)

きじゃああ!
けたたましい咆哮が、横島の霊体を吹き散らそうとしました!

横島 「ひいいーーーーー!!!
     グレムリンーーーーーーー!!??(苦泣)」
おキヌちゃん 「よ、大丈夫ですか、横島さんっ!」

白掛かった青さの髪に赤袴の似合うおキヌちゃん。
さうです、さうです、うりゃうりゃうりゃうりゃ!
『極楽宇宙大作戦!!(1巻収録)』の別バージョンが、ついに楽栄さんによって書き上げられ、
この展開予測ショーにお目見えさせることが出来たのです。
つまり、今回のおキヌちゃんは、多くのファンが萌えた、幽霊バージョンおキヌちゃんなのです。

美神  「大丈夫、おキヌちゃん!?」
おキヌちゃん  「私は大丈夫です。
           それより、横島さんが………」
美神  「……死んだら過労死で片付けとくからいいわ。」

トランシーバで通信していたキヌと美神でした。
そして、そのおキヌちゃんの横に筒抜けになっていたのを聴く横島でしたが…
幽体のままなのに、何故か器用にコケていました。

おキヌちゃん  「それ非道いですよ。」
美神  「おキヌちゃん、どのみち家事・片付け得意でしょ?
      それに、いつもいつもシャワールーム覗くわ、スキンシップするわ……」

ここまで聴いた途端、横島は怒りを覚えて、拳を握り締めていました。
明石屋さんまの出っ歯を剥き出しにするかのように、しっかりとかみ締め、

横島  「(あ、あんの女は……)」

と思い詰めて歯軋り立てていました。
その頃、地上では……

白井院長  「途端に、脈拍が上がりました!」
美神  「……どうしたのかしらね。
      ま、どうせあたしが死ぬわけじゃないんだし……」
白井院長  「だんだん、脈拍が上がっています。」


ドッチラケ  『シラーーーケッッ!』


ドッチラケが上手く、場面を転換してくれました。
その切り替わった場面は、まさしく、横島の魂の尾をグレムリンが食い千切ろうとしていました。
おキヌちゃんは、オロオロと辺りを見回していました。

横島  「止めろ−−−−!
      魂の尾をかじるんじゃない−−−−−!」
おキヌちゃん  「横島さんーーーーー(オロオロ)
           でも、よく考えてみたら、このシーンって……」
美神  「なぁにおキヌちゃん?」
おキヌちゃん  「……一種のディープキッスとか言う奴じゃ無いんですか?」


…………………
………
ザザザーーーー……
一瞬、電気店などに掛かっているテレビ中継では、中断されて
『不適切な表現がありました。しばらくお待ちください』
という画面が砂嵐と共に掲げられていました(苦笑)。

美神  「ぷっ、下級妖怪とディープキッス!?
      は、妖怪にモテモテで羨ましいわね−ーー…」
横島  「……タチの悪いジョーダンは止めてください−−−−−!
      とにかく、とにかく退治の方法を教えて−−−−ー−−−−!!!!」

美神の大笑いの中、横島は苦笑泣き涙ながら訴えてきました。
初のディープキッスが妖怪となんて、なんて不幸な人間なのでしょう。
そう思っていた横島のことなどなにも知らないまま、まだも半分笑っていながら
止む無くも教えていました。


美神  「あ、あははは、っしょ、しょーが無いわねーー。
      じゃ、弱点を教えてあげるわ。グレムリンはね、綺麗な歌に弱いのよ、分かっ…」


美神の言い終わる前に、横島は一瞬聴くだけで、おキヌちゃんに
なにかコショコショハックション大魔王と吹き込んでいました。
おキヌちゃんは納得して覚えると、適当な人工衛星にビデオカメラをこっちに向けて置きました。
その間、0.03秒の出来事だったのです。
(あっ、そこ、コメント部分に納得できないとか書かないで!これはギャグなんだから!)

横島  「さぁ来いグレムリン、このカラオケタダちゃんが倒してやる!
      いくぞおキヌちゃん!」
おキヌちゃん  「せーの…」
横島、おキヌちゃん  「『ムキムキマンのエンゼル体操』、はじめっっ!」

びびっ、びびっ、びびびびび…………
映像が切替音声と共に、おキヌちゃんと横島の二人に切り替わると、二人は振り付けを始めました。

横島  「男なーら 目立たなくちゃ♪
     身体だけは 鍛えなくちゃ♪
     顔なんか悪くたって 三・角・筋♪

おキヌちゃん  「女なーら でっぱらなくっちゃ♪
         ムキムキっと させなくっちゃ♪
         鍛え上げーて ご一緒に 活・躍・筋♪

横島、キヌ  「産前・産後の虚脱感♪
        じじいの過ち 気の迷い♪
        のぼせ・肩こり・夜尿症♪
        みぃんーなまとめて骨・格・筋♪

         ポパイだってゴジラだって内っ緒だけどやってるんっだ♪
         明日からーは 家【ウチ】中ーで 大・腸・菌♪」

ぎゅぎゃぎゃぎゃ!
グレムリンの嫌がる咆哮が木霊しました。
その横島&キヌの胸の筋肉の振り付けといい、奇怪な腰周りの動き、肩関節の動きの
不気味さが、グレムリンには『綺麗な歌』と勘違いされていたのです。

ピクピクピク
 ピクピクピクピクピク

尚も、二人は胸の筋肉をムチムチブチっと動かし、グレムリンを魅了していました。

クピクピクピクピク
 クピクピクピクピクピク

気味悪くも筋肉の動く効果音が入り、その1番の間奏の後になりました。
すると再度、びび、びび、びびっびびび…と音声が入りました。
さて、2番の公開とばかりに二人はコーラスに入りました。

横島  「男なーら 育たなくちゃ♪
     いじけないで 励まなくちゃ♪
     脚なんか短くたって 産・道・筋♪」

おキヌちゃん  「女なーら へっこまなくちゃ♪
         たるみ過ぎは 直さなくちゃ♪
         引き締めーて ご一緒に 訪・問・筋♪」

びゅ、びゅぎゃぎゃ……!!
グレムリンは既に頭が混乱して逃げ帰ってしまいました。
しかし、テレビカメラの様子からして、まだも二人は踊っていたのです。

横島、おキヌちゃん  「受験直前 劣等感♪
            ふとした躓き 中だるみ♪
            あらゆる 諸悪の根源を♪
            みぃーんなまとめて 上・腕・筋♪

              チョウチョだって鍛え上げりゃ モスラぐらいになれーるんだ♪
              明日からは 世界中で 大・腸・菌♪」

二人が無事に全部を歌い胸を左右前後にシェイクし終えました。
その直後……おキヌちゃんは気がつき逃げ去った元を指差しました。

おキヌちゃん  「……み、見てくださいコレ!」
横島  「なるほど、この卵を孵化して返そうとしてた所を俺たちが邪魔しちゃったのか…」

横島が手にした途端、卵が孵りました。
グレムリンの子が生まれてしまったのです。
ここで、本来なら親になつくのですが、今は横島に引っ付いています。
しかも………

横島  「うっわーーーーー!
      止めろ止めろ止めろおおお!キスして来んじゃね−−−−!!」
おキヌちゃん  「可愛いのに…いいなーー横島さん。」
横島  「バカーーー!んなん場合じゃねーーーー!早く、早く帰らんと……」


















そして、慌てて地上に戻ってきた後は―――――――――――――
なんと横島とキヌが『笑が一番』という番組で苦笑ネタとして放映されたそうです。

横島  「なんでじゃーーーー!」
MHKスタッフ  「ところで、あの、MTVの方が何用で?」
MTVプロデューサー  「あの、横島&キヌという二人を 『進ぬ電波少年』の新人に採用したいのですが!」
美神  「じゃ、年間30億円ね………!
     でもってその99.999999%が私の取り分と言う事で……」
おキヌちゃん  「横島さんのペットまで、あの歌【ムキムキマンのエンゼル体操】を覚えちゃいましたしねーーーー。」
横島  「あああ……ハーレム美女園の計画がーーーー!」



このあと、グレムリンの子供が、横島のペットとして女湯の壁を食い尽くすことに死力を尽くしたそうです。

ユウリ  「きゃーーー、覗きよお!」
リョウ  「待てテメーーーー!」
横島  「スタコラサッサーーーーー!」


とにかく、こんなオチでいいのか…と思いつつ、これにて御開きです!

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