ザ・グレート・展開予測ショー

お風呂場にて?


投稿者名:hazuki
投稿日時:(02/ 9/22)

今週号(?)のカナタ読んだらなんか書きたくなっちゃいました(笑)
つーかカナタ初めてやし(笑)。

もうどっぷりと日は暮れ、外灯が点き、家には灯りが灯り始めた時間。
かんかんかんかんかんかんかんかんっ
と、ショベルを動かす音が工事現場に響き渡る。
それは、人の手が動かしているというのに、機械のそれより早く、正確である。
それを操っているのは、まだ若い男性である。
二十台前半、ともすれば十代後半にも見れないことはないだろう。
やや癖のある髪型をしており、前髪のあたりには白のメッシュが入っている。
いかにもな、今時の若者の髪型なのに、この男にはまるであつらえたかのように、もともとそんな髪型(髪質)だったかのようにしっくりする。
そして、細身ではないが、ぶよぶよというわけではない。がっしりと日々の生活で鍛え上げられた身体。
やや釣り目がちではあるが、整った容姿。
黙っていれば、二枚目というに相応しいであろう男である。
が、どーみてもこの男を二枚目と呼ぶことはできない。
その表情が、体躯とやや冷たい整った顔立ちを台無しに、しているのである。
瞳にはいつも悪戯っぽい光を宿しており、くるくると面白いように表情が変わる。
今時、小学生でもこんなにころころと変わらないぞ、と言いたくなるほどである。
男は、聞きなれない歌を口ずさみながら、上機嫌にショベルを動かしている。
そんな男に、壮年の男性が声をかける。
「おーいにいちゃん。もう上がりだよ」
と、
「へーいっ」
手を休め、首にかけているぬぐいで汗を拭き男。
なにやら、おもいっきしさわやかである。
「だが、オマエさん若いのによく頑張るねぇ」
壮年の男性は、自分より頭一つ分ほど高い男を見上げながら感心したように言う。
「まーなっ♪もー綺麗な彼女に頑張って貢がなきゃだからっ」
ぱああっと顔を輝かせ男。
「どんどん魅力的に(性能があがる)なる彼女を、自分のアクセサリー(装備)が飾るっこれぞ男の浪漫だろっおっさん!」
「若いねえ…おじさんにもそんな時期があったよ」
ふっと遠い目をし壮年の男性。
「よっぽどほれてるんだね」
年長の、なにやら余裕のよーなものを見せ壮年の─おじさん。
「おうっ!命を賭けられるほど、惚れてるぜっあの、彼女(船)に」
ぐっと拳を握り、男。
その瞳に宿るその炎をみたのか(…というか、そんなもんあるのかどうかも怪しいが)おじさんはうんうんと頷き、愛すべき若者を見上げ
「じゃあ。ブラッド今日は俺んちで晩飯食っていくか?」
彼女に頑張って貢ぎたいんなら、一食でも浮いた方がいいだろう?と言った。
「おっさん…」
じーんっと瞳をうるませ男─ブラッド。
「それに、最近銭湯にはまってるだろ?それもおごってやるよ」
おじさんは、不器用にウインクをし言う。
お世辞にも、可愛いとはいえないが妙な愛嬌がある。
「おっさん……なんていいやつなんだあっ!!!」
がばっと感激したブラッドがおじさんの両手を掴み、ぶんぶんと何度も上下に振った。

後編につづくです(自爆

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