ザ・グレート・展開予測ショー

BATTLE ZONE 2!! 〜愛と青春のカルパッチョ編〜


投稿者名:プロミス
投稿日時:(02/ 9/ 1)

「はぁ・・・」

深夜の学校に、愛子のため息が響く。
ちなみに、手には横島の写真(隠し撮り)がしっかりと握られている。

「・・・はぁ〜・・・」

愛子は、写真を見つめながら、本日64回目となるため息を吐き出した。

「・・・横島くぅ〜ん・・・」

今更説明する必要もないと思うが、愛子は横島に惚れている。
かなり本気印で惚れている。
バレンタインデーに本命チョコをあげてしまう位惚れている。
約2年近く惚れ続けて、現在に至る。
そんなに好きなら、さっさと告白してしまえばいいではないかという意見が飛ぶかもしれない。
しかし彼女には、それが出来ない大きな理由があった。

「・・・あたし・・・なんで人間じゃなかったんだろ・・・」

彼女は、自分の立場に不満を持たずにはいられなかった。

自分は机妖怪。
横島は人間。

種族(?)の違いというやつが、彼女を臆病にしていた。
釣り合うはずがないと、思い込ませていた。

「それに・・・」

窓に近づき、満月を見上げる。

「ライバル・・・多いもんなぁ・・・」

そう。
これこそが、彼女を踏みとどまらせている一番の理由だった。

優しくてちょっとやきもち焼きな、正統派タイプのおキヌちゃん。
毎朝一緒に登校してくる、気心知れたお隣さんタイプの小鳩ちゃん。
かなりダイレクトに甘えている、妹タイプのシロ。
何を考えているのか分からない、ミステリアスな転校生タイプのマリア。

知っているだけでもこんなにいた。
ちなみに、5円チョコより安いプライドで気持ちを誤魔化している美神は問題外らしい。

「・・・勝てないよぉ・・・」

自分では勝てない。
振り向かせられない。

別に誰が決めたわけでもないのに、それが運命みたいに思えてきて、愛子は気付かないうちに泣いていた。

「・・・横島くぅん・・・」

涙を流しながら、横島の写真を抱きしめる愛子。

彼女は知らない。
運命の歯車が、ゆっくり廻り出したことを。


〜つづく〜



〜言い訳〜

ああっ!!
ギャグを書くはずが、何だかシリアスになってしまった!!
どーいうコト!?

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