黒金1・『現出』
投稿者名:紫
投稿日時:(02/ 8/31)
「感じる!・・ヨコシマの霊体が、霊気構造が連鎖反応をおこして壊れていく・・!」
「・・・死なせない、どんなことをしてもよ・・・!!」
(生きてヨコシマ・・!!)
ルシオラは口づけをして、自身の霊体を注ぎ込み始める。
彼女が霊体を半分ほど注ぎ込んだところで横島の霊体に変化が起こった。
(?・・・どういうこと?ヨコシマの霊体の崩壊が止まった!?回復してる!!)
(・・・いいえ違うわ、霊体はどんどん壊れてる・・・これは回復じゃなくて・・・)
(別の形に再構築されてる!?)
もう彼女は霊体を注いではいなかった。その必要がなかった。
そんなことをしなくても彼は『生きる』だろう。しかし・・・
「なによこれ!!これじゃあ、ヨコシマがヨコシマでなくなっちゃうじゃない!!」
当然だが、基本的に魂が変化すれば、それは別人となる。彼女のいうように。
とは言っても彼女にはどうする事もできない。ただ見ている事しかできない。
そのうちに、彼の体から『力』が感じられてきた。
それは霊力ではなく、魔力でもなく、神通力でもなく、竜気でもなく・・・
温かく。優しく。普段から時々彼に感じていた『不思議な力』を濃くしたような・・・
そう感じた時、何の根拠もなく彼女は心の底から安堵し、確信した。
(さっきのは思い違いね。ヨコシマはヨコシマのまま、変わったりしないわ。)
いつの間にか、彼は目を閉じて立ち上がっていた。体に霞のような『力』をまとって。
それは柔らかい金色の印象を与えた。しかし色はこれ以上ないほどに美しい漆黒だった。
彼は目を開く。その目からは確かな『意志』が感じられた。
『黒金の王』、現出。
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初投稿です。よろしくお願いします。
最低でも一週間に一回ぐらいのペースで書ければ良いなと思います。では。
今までの
コメント:
- まだ話しの出だしだし本文が短かったから何とも言えませんが続きを期待させ話しのテンポや雰囲気も良かったです。
続き楽しみにしています。 (D,)
- 紫さん、初めまして♪ こちらはコメントオンリー男のkitchensink(キッチンシンク)と申します。以後よろしくお願いします♪ アシュ編でルシオラが横島クンに霊気構造を分けたところからを、別の話に分岐した形のストーリーですね;この時点で横島クン自体に変化が起こるという捻りは面白いと思います。次回以降どのような展開がなされるのか、非常に楽しみです♪ (kitchensink)
- 初めまして、マサと申します。霊体を半分あげただけでもルシオラは十分に苦しいのではないかと思ったのは私だけでしょうか?(苦笑)
ところで、『黒金』は『くろがね』と読むのでしょうか?意味合いとしては鉄のことだと思うのですが(汗)。 (マサ)
- みなさんコメント有り難うございます。
D,さんへ
文の短さは・・・勘弁して下さい。まだ慣れないもので、どれぐらいがちょうど良いかわからないのです。
kitchensinkさんへ
ふふ、きちんと続くかかなり怪しいですが(爆)、頑張ります。
マサさんへ
ええと、そういや半分ってかなり大量ですね(汗)。でもまあ、多少苦しくとも、消滅するほどではないんじゃないかと。・・・きっと大丈夫さ!『黒金』は普通に(?)『こくきん』と読んで下さい。そんな大した意味はありません。作中の通りです。・・・『力』に何か色を付けたかったんですよう。 (紫)
- 横島君は、どーなっちゃったんでしょーね?(^^;
でも、ルシオラさんが死なないで済むのは、嬉しいです♪
続き、期待して待ってまーす♪(^o^) (猫姫)
- 猫姫さんコメント有り難うございます。
ええ、ルシオラさんは死にません。ルシオラさんが死なないための展開を考えていて、この話を思いついたんですから!! (紫)
- 初めまして、3Aです。
ルシオラは死なないんですね。(嬉しい)
これからがんばってください。 (3A)
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