ザ・グレート・展開予測ショー

アルティメット・コンビ!?


投稿者名:三遊亭楽栄
投稿日時:(02/ 8/27)

「のうぅわあぁあぁあーーーー!」

冒頭から、一人ドタバタと叫び逃げ惑うカオスさんです。
後ろからある、一人の悪霊らしき影に追われていたのでした。

「逃げんじゃないよーーー!!!!、カオスさんーーーーー!!!」

ぶんぶんと、その後ろを追う姿は、威勢良く棒のような物を振り回しているようでした。
カオスさんは、一体ナニに追われているのでしょうか?
今の段階ではモザイクが掛かったままで、正体が分からないのです。

そして、マリアはと言いますと……
『ピーー…ガガガーーー……』
と、携帯電話の電波により、回路が外されていました。
その為、非常停止モードに切り替えられずに機能そのものが破壊されたのです。

えー、日本全国の女子高生的携帯電話(PHS)ユーザーの皆様、
マリアの前では電源を切り、出来る限り使わないようお願いします。
その一方、カオスさんは……

「どけどけーーーー!
 轢き殺されて−のかーーー!!」
「どの道ワシは殺されても死ねんのじゃぞーー!」

………

どかどかドカ弁!
と、車に轢かれつつも這い上がって逃げて、逃げていました。
国道20号上を走っています。
しかし、そこまでして逃げようとする相手は誰なのでしょうか?



場面は変わって。

「ふう、今日も一日おわったな。
 どれ横の令子ちゃんの事務所でもちょこっと寄って行こうか……」

西条は、ICPOからの帰宅途中でした。
図々しくも、隣の美神除霊事務所でおキヌちゃんのお茶をご馳になろうと
していたのです。
……が、目的はそれだけだと思うでしょうか?

「あら、西条さん!」
「いや令子ちゃんも今終わりかい?」

ええまあと、目を輝かせる美神さん。
横から、横島がじっと美神の様子を窺っていました。

「令子ちゃん、これから東京プリズンホテルで夜食でもどう?」
「てめーー西条、行き成り口説くとはどういう了見じゃ−−−−!
 そういうなら俺も……こうモニュッと!」


ドガア、、バギッ!
‥‥ずずぅん!


「人の胸に軽々しく触るなっ!」
「何故に、俺まで……」

背後から胸を抑えた横島は、あっさりといつもの折檻を受けました。
…が、その折檻の際、パンチで吹っ飛んだ横島が思わず西条の顔に命中してしまったのです。
結果、西条も倒れる羽目になったのでした。

…が、そこへ、あの男が息を切らして近づいてきました。

「はっはっ‥‥おおーーー、美、…はっ…美神ではないか。
 匿ってくれ、タチの悪いモンに追われておるのじゃ!!」
「「タチの悪いもん?」」

西条と横島はムクリと再生して立ち上がり聞き返しました。
その素早さは、まるでフェニックスのようでした。

「…ふっ、悪霊なら、俺に任せとけ!」
「そうだな横島クン。この私の愛剣のジャスティスなら、どんな霊でも切り裂いて見せるさ!」
「…ま、まてお主等、お前らの敵う相手じゃないぞ。」

カオスを追う主は、ずんずんとジェットババアのようにカオス目掛けて追ってきました。
その光景を、カオスの忠告を無視して挑むかのように見据えて構えに入りました。

「小僧、やめとけ!西条、おぬしも……」
「ふ、俺の前にはどんな霊や妖怪だって切り裂けるのさ!」
「強気だな、横島クン……む、来たな!」

いっせーのせ!
で、低い構えから、上向きに梳き裂くかのようにハンズオブグローリーとジャスティスの2剣が、
そのカオスを追いまわした相手をスライスしたかのようでした。
しかし…………


どぎゅあるばっ!



……と、逆に横島と西条の体は一瞬にして横たわって血を流していました。
美神は驚くばかりでした。
……その横島と西条を倒した相手がモザイクを外して正体を現したからです。


「ふん、ギャグティスだかタンクローリーだかなんだか知らないけど、
 薙刀十段の私に刃向かうんじゃないよ!」
「は……はい………!!!」


『ああーーあ、カワイソカワイソ、なんでなんでコノ世に生マレタノ?』

ブウ−ウッ

嘆きブタが慰めにならない言葉を指しました。
その後改めて、カオスのアパートの大家さんの持っているナギナタの恐ろしさを認識させられた横島と西条の二人でした。
とてもじゃありませんが、恐らくあの、美神さんもそうではないかと思うのですが……違ったようです。

「うおおおーーー美神、た、たた、助けてくれぇーーー!」
「オッサンが、家賃を払わないからでしょーが。
 私は、絶対、立て替えないわよ!んな一銭にもならないことを…」
「ほう、美神とやら、なかなか若者の割には金銭感覚がいいでしょうな。」
「あら、そう?
 お褒めに預かりまして光栄ですわ……」

………

更に美神と、アパートの大家は、すっかり意気投合してしまいました。
カオスは、カオ(ス)が青ざめていました。
この二人がコンビを組んだら…と思っていたら、案の定のことでした。

「ねえ大家さん、交換条件として、そちらのアパートにビデオカメラ設置させてくれません?」
「カオスを見張るんならOKだわよ。監視代わりにも成りそうだし。」
「オーケー!商談成立ね。」



こうして、カオスはますます不幸になったそうな……。

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