ザ・グレート・展開予測ショー

美神除霊事務所の平和な日


投稿者名:雪男
投稿日時:(99/ 3/31)

「今日はGS協会に行かなきゃならないから仕事はないわ」
「じゃあ今日は普段出来ないところをお掃除しましょう。」
「じゃあ横島君が来たら、お風呂の配管見てもらってくれない?
 また漏ってるみたいなのよ。」
「わかりました。あっ美神さん銃の手入れの仕方がわかる本か何かありませんか?」
「確か書斎にあったと思うけど・・どうするの?」
「ほら3階の応接間にアンティークの銃が飾ってあるじゃないですか。
 たまには手入れもしないと。」
「そんなこと専門の業者にでも頼めば良いわ。」
「・・・そんなに高いものなんですか?」
「いえ。そんな筈はないけど。」
「じゃあ、いいじゃないですか。出来ることは自分でやらないと。」
「それもそうね。じゃおそろそろ出かるから後お願いね。」
「はーい。いってらっしゃーい。」

「意外と早く終わったわね。これなら仕事休むことなかったかも。
 ただいま、人工幽霊一号」
「お帰りなさい。美神オーナー」
「留守中変わったこと無かった?」
「いいえ。特に誰も尋ねてきませんでした。」
「そう。おキヌちゃんと横島君は?」
「ミス・キヌは応接間で包丁を手入れしているようです。
 ミスター・横島は地下室を整理しています。」
「?応接間で包丁を?」
「笑っていますから。」
「??包丁を手入れしてるのが見えるわけじゃないのね?」
「はい。あの部屋は元々寝室だった部屋で中は見れません。」
「いいわ。見てくる。ありがとう。」

・・・ふ・・・う・・・ふふ・・・うふふ・・・
「?確かにおキヌチャンの声みたいだけど・・・」
ふふふズーコうふふふふシャーコふふふ・うズーコふふ
ガチャ
「ふふ(シャカ)ふふ(シャカ)ふ・うふふ(シャーコ)ふふふふふふふ」
「どっどうしたのおキヌちゃん」
「あっ。美神さんの帰りなさい。剣が付いてたんで砥いでるんです。」
「そっそうなの・・」
「私こーゆーの手入れしてるとついうれしくなって。うふ・うふふ」
「そっそう。がんばってね。」
「はい!。うふ(シャーコ)うふふ・(シャーコ)うふふふふふ」

ダッダッダッダッダ・・バン!
「横島君!」
「あっ美神さんもう帰ってきたんスか。早かったスねー。・うわ!」
「おキヌちゃんどうしちゃったの!」
「チョチョット美神さん。おキヌちゃんがどうしたんスか?」
「ぶっ不気味な笑い声を上げながらでっかいナイフを砥いでるのよー!」
「でっ!それで!どうしたんスか!」
「どっどうしたって横島君、なんとも思わないの?」
「変な笑い声を上げながら包丁を研ぐのはいつもの事ですし」
「いっいつもの?」
「今まで気付かなかったスか?週に一度は必ずやってるっスよ」
「そっそう・・・アンティークの手入れをするときもそうなの?」
「さー見たことないっスからねー」
「いつもの事なら気にすることないか。
 おキヌちゃんにあんな所があるとはね。意外だったわ。」
「美神オーナー」
「なぁにー、人工幽霊一号」
「先ほどから話しておられる「アンティーク」って何の事でしょうか?」
「あぁ。見れないんだったわね。あの部屋には、古い銃が飾ってあるのよ」
「銃剣のつけられるボルトアクションライフルのことでしょうか」
「そう。知ってるじゃない」
「あれは”30年式歩兵銃”といって日露戦争で使われた銃です。
 手入れもしてありますから今でも使えるはずです。」
「日露戦争って言ったら百年も前じゃない」
「あの型の銃は丁寧に作られているのです。
 前のオーナーは実際に使っていました。」
「弾は?」
「一緒においてあるはずですが。」
(・・・包丁の手入れするといつもああなる。その後どうなるのかしら?)
「ねぇ横島君。
 おキヌちゃんは包丁を手入れした後いつもどうするのかしら?」
「しまってるみたいっスけど?」
「包丁を砥いですぐに?」
「さー?見張ってるわけじゃないっスから」
「人工幽霊一号は?何か知らない?」
「美神オーナーからの指示でミス・キヌはあまり見ないようにしていますから」
「そうだったわね。ねぇ人工幽霊一号。おキヌちゃんにあの銃が使えると思う?」
「あの銃は命中率がよいことで知られています。構造も一般的なものですし、
 ミス・キヌが銃の使い方を知っているなら使えると思います。」
「ずいぶん大きく見えるけど?」
「弾に比較して大きいので反動が小さいのです。
 大英帝国では改良型の”38年式歩兵銃”を新兵の訓練用に使いました。」
「欠陥があるの?」
「いいえ。部品を一部単純化しただけでまったく同じものです。
 どちらの型も全世界に輸出されました。」
「わかったわ。ありがとう。横島君、おキヌちゃんを手伝ってきてくれない?」
「えっ。やっと合う水道管を見つけたんスよ。すぐ交換したいんスけど。」
「お風呂の修理はあとでもいいわ。」
「でもおキヌちゃん包丁砥いでるんスよね?。
 包丁砥いでる時はあまり近づきたくないんスけど」
「砥いでるのは包丁じゃないわ」
「でも・・」
「横島ぁ。私の言う事が聞けないって言うの」
「いいえ!そんなことないっス!!」
「じゃあ、すぐいきなさい!!」
「はぃい!!」バタン!ダダダダダダ・・・
「ふぅ。どうしようかしら」
ダン!ぎぃやぁーーー ガシャン
「人工幽霊一号!今の何!?」
「ミスター横島の声ですが。応接間のようです。」
「応接間の中は分からない!?」
「執務室で設定を変更していただけるのでしたら可能ですが」
「わかったわ。誰かが動いたらすぐ知らせて。」バタン
「美神オーナー」
「なに!?人工幽霊一号!」
「美神オーナーが地下室から階段に移動しました。」がくっ
「命令変更。おキヌチャンが移動したら知らせて」
「はい。美神オーナー」

「美神オーナー。設定の変更が終了しました。」
「応接間の中を調べて!」
「誰も居ません。銃が見当たりません」
「なんですって!おキヌちゃんは!?」
「設定の変更中に移動したようです。現在書斎に居ます」
「書斎を調べて!」
「奥にミスター横島が居ます。ミス・キヌは中央から奥に移動中」
「銃は?」
「ミス・キヌが持っています。」

バタン
「おキヌちゃん!やめなさい!!」
「・・・やめるって何をですか?」
「へっ?」
「どーしたんスか?血相変えて?」
「よっ横島君・・どうして?」
「えっ?おキヌちゃんが銃の手入れがしたいと言うから一緒に本を探してたんスよ」
「さっき悲鳴を上げなかった?」
「えぇ。さっき慌てて応接間に入ったら転んで甲冑にぶつかったんスよね。
 それで甲冑が倒れてきて・・・」
「ほんと横島さんたら慌て者何だから。せっかく磨いたのに」
「おキヌちゃーん、だからちゃんと手伝ってるじゃないかー。
 で、美神さん、本ってどこにあるんスか?・・・?美神さん?」
「あっあぁ。まってその銃はチョットした値打ち物らしいの。
 手入れは専門家に任すことにするわ」
「なんだ、そうだったんですか。 じゃあ今日はあの斧だか槍だかわからないのの
 手入れをしましょう。横島さん手伝ってくれますよね?」
「もちろんだよ。あの甲冑用の奴だろ?」
「えぇ。あれってなんか薙刀みたいで面白そうなんですもの」
「あれ?おキヌちゃん薙刀使えるの?」
「体育の授業であるんです。
 お寺にいたころ住職さんに習いましたから結構うまいんですよ。」
「よっ横島君!お風呂の修理お願いね!!
 おキヌちゃん!一緒にお料理しない?急に作りたくなっちゃって」
「いいですよ美神さん。横島さん今日の食事楽しみにしていてくださいね!」


おキヌと包丁を考えていたら創作みたいになってしまいました。
長文お許しください。


今までの 賛成:4 反対:1
コメント:

[ 戻る ]
管理運営:GTY+管理人
Original GTY System Copyright(c)T.Fukazawa