ザ・グレート・展開予測ショー

過去へ・・・・・・8


投稿者名:ハッカ
投稿日時:(02/ 8/12)

「はあ、はあ、クソッ!!」
試合が始まってから時間が結構たっていた。雪之丞はすでに魔装術をつかっていた。トは霧になれないまま霊波砲を撃ちつづけていた。
「美神さん、ピートあのままじゃやばくないですか?」
「大丈夫よ、ピートは一応吸血鬼の血をひいてるんだからスタミナはピートの方が上よ!!でも・・・霊力の方がなくなってきてるわ・・・あのままじゃ確かにやばいかもしないわね・・・」
「でも、もしかしたら・・・・・・!!」
「どうかした?横島君?」
「いえ、何でもないです。それよりピートの試合を・・・(何だ?一瞬寒気がした。・・・何かいる・・・!!)すいません美神さん、ちょっと試合見ててくれませんか?」
「何で?どっか行くの?」
「ええ・・・ちょっとトイレに・・・大の方を・・・・ぶっ!!」
「んな下品なことを口に出すんじゃない!!この大馬鹿者!!さっさと行ってきなさい!!」
「はい〜〜〜!!」
俺はトイレとごまかして、不吉な気配を出している物を探しに言った。俺は人が全然通らない会場の裏口付近まで行った。そこからは変な気配がすごくしているが、誰もいない。
「気のせいか・・・」
俺はそう思い、ここを立ち去ろうとした。だがその時、
「あんたが横島はんかい?」
「そうだけど・・・?」
「試合、見てはりましたわ。すごいですな−あんさん。アレだけの相手にダメージをうけずにたおすなんて・・・」
「そうすか?」
俺はこの男と話していた。不吉な気配はやっぱり俺の気のせいだったと思った。
「やっぱあんさん強いわ・・・・でも、そろそろ本気出したらいいと思うんやけど・・・次の相手はともかく、その次の相手は本気出さないと勝ち目あらへんで。・・・文殊出さなきゃな・・・」
「何?」
文殊を知っている!?しかも俺が持ってる事を・・・俺はこの男に問い掛けた。
「なぜ・・・知っている・・・!」
「それは秘密や。わいは急がなければならへん、ほなまたあいましょう!!」
「待て!!」
俺は去っていったそいつを追いかけた。だが角を曲がったところで見失ってしまった。
「くそっ!!」
俺は舌打ちをしながら会場へ向かった。
「美神さん!!試合は・・・?」
「あんたがトイレに行ってる間に終わっちゃったわよ。ピートは・・・負けたわ・・・」
「そうですか・・・・・・美神さん・・・医務室に行きましょう。」
俺らはピートがいる医務室へ向かった。
「先生・・・・横島さん・・・・・すみ・・・ません・・・」
「ピート・・・」
「次の雪之丞の相手・・・あんただったわね!?」
「はい・・・」
「棄権しなさい。あいつらは危険すぎる。いくらあんたが強くなってても、あんたには危険すぎるだから棄権しなさい。」
「シャレっすか?」
「バカもん!!シャレじゃない!いいかげんにしないと・・・どうなるか分かってるわね・・・?」
いつのまにか神通棍を構えていた。
「ひーーっ!!すいません!!」
俺は危険を悟ったのですぐに誤った。
「ともかく・・・棄権しなさい。GS資格は失っちゃうけど・・・ここまでよくやったわ。やっぱし男の子なんだなって正直、見直したわよ。もう充分でしょ?」
「・・・・・そうっすね・・・」
「そうですよ横島さん。本当に美神さんの言う通りですよ。」


俺は医務室をでて、会場の入り口の近くの階段で考え事をしていた。
(俺は・・・本当に戻れるのか・・・?美神さんには試合は棄権しろと言われたけど・・・やっぱり棄権はできねえよな。さっきの関西弁の男も気になるからな・・・)


会場内〜〜〜

「弱い奴ばっかでつまんないわ。ねえ雪之丞?」
「話しかけるな!俺はもう仲間じゃない!」
「カタイこといわないでよ!もー!」
「俺はお前と違って人生真面目に生きてんだよっ!!さわんじゃねえ!!」

会場二階〜〜

「ふーーーー!」
「たまんない緊迫感よねーあの二人・・・ピートがいないしもう帰ろうと思ったけど、唐巣のおっさんには妙神山の借りがあるからなー。」
「かえれば?どーせ3位どまりの人間なんかいても邪魔よ!」
「こんのアマ〜〜〜!」
「何よ?やる気!」
「ああ〜二人とも緊迫しないで〜〜!!」
二人の争いを止めたのはおキヌだった。
「美神さん、横島さんがどこにもいないんですけど・・・?」
「え?控え室かトイレじゃないの?」
「それがどこにもおらんですケン・・・!帰ってしもーたんですカイノー。」
「あのバカ・・・!棄権しろとは言ったけどまだ仕事は終わってないのよ・・・!!」
「わたし、探して来ましょうか?」
「別にいいわ。今日はもう横島君は、いてもあまり役にたちそうもないし。」
そのころ横島は・・・?

「文殊もこういう使い方があるもんだ。いっぱい作っといてよかった・・!!この前はばれたけど・・・」
横島は何を見てるかというと・・・「覗」の文殊で遠くにある風呂場を覗いていた。


「次の試合は横島忠夫選手対伊達雪之丞選手!!両名結界へ!!」
雪之丞は結界に入ったが、横島が来ない。
「横島選手・・・!?横島忠夫選手・・・!!いないのかね!?」
「おい・・・あいつはどうした!?」
雪之丞はミカ・レイに聞いたが返事は、
「さーね。いないみたいよ。」
といわれた。
「棄権する気か・・・!?せっかくのGS資格を失うぞ・・・!」
だが1分たっても来ないので、審判は、
「えー、やむをえません。横島選手は試合放棄とみなし、この試合・・・」
審判が雪之丞の名を言おうとしたとき、
「遅れてすんまへーん。ちょっとヤボ用があったもんすからー!」
といいながら、結界に来た。
(あぶねー・・・・つい夢中になってしまった。危うく遅れる所だった・・・)

「あの、バカ・・・!?棄権しろって言ったのに・・・!?」
おキヌやタイガーたちも驚いていた。
「ふ・・・秘密の特訓でもしてきたか?」
「ま、そんなとこだ。」

「えー、おまたせしました。まもなく試合を始めます。では、試合開始!!」
「おおおおおおおおっ!!」
試合が始まるといきなり魔装術をしてきた。
『おおーっと雪之丞選手、いきなり魔装術!!霊波の鎧を物質化したーっ!!』
「虚弱で母親に甘えてた俺が、こんなにカッコよく!強くたくましくなれたのは、霊力に目覚め、それを鍛えぬいてきたからだ・・・!!貴様はどことなく俺に似ている!いくぜっ!!楽しませてくれよっ!!」
何か変な事を言いながらこっちに向かってきた。
「お前と一緒にすんな!!」
「くらえーーっ!!」
霊波砲を連続して撃ってきた。辺りは煙幕だらけで横島の姿は見えない。
『すさまじいエネルギーですね!横島選手、いきなりKOか!?』
『死んだね!面白い奴だったのになー。』
「へーん!!横島さはーん!!」
「なるよ−になっちゃったわけね?」
おキヌは泣いてて、エミとタイガーは負けたなという顔をしていた。
「・・・いえ、まだよ!!」
だんだん煙幕が薄らいできた。横島は傷ひとつなかった。
「生きてた!良かったーー無事で良かったよー横島さーーん!!」
「ちょ、ちょっと・・・おキヌちゃん・・・く、苦しいから首をしめないで・・・くれる?」
エミはおキヌがうれしさのあまり、首に抱きついていた。
「・・・・?無事なのに反撃してこないのか?どういう事だ・・・?・・・・・・・試してみるか・・・」
単発で霊波砲を撃ってきた。横島は・・・
「おりゃああ!!!」
霊波刀を出して、霊波を切った。
「何!?切っただと!?」
「霊波刀!?横島さん、いつのまにあんな技を!?」
小龍姫は驚いていた。なぜなら横島の霊力が上がっているからだ。
『横島選手!!剣のようなもので霊波の塊を切ったーー!!』
『あのボウズがこんなことを・・・!?』

「・・・どうやらおれはお前を甘くみすぎていたようだ・・・!!ならば最初から全力でいくぜ!!おおおおおおおおっ!!」
雪之丞はつっこんで霊波砲を撃ってきた。さっきとは比べ物にならないくらい霊力があがっていて、スピードも上がっていた。俺はかわしたと思ったが、手に当たってしまった。
「いてててて!!・・・ちくしょー!!当たっちまった。」
「よし!今だ!!くらえーーーーーっ!!」
雪之丞はとてつもなくでかい霊波砲を撃ってきた。
「これじゃあよけられねえ!!だったら突っ込むに限る!!くらえーーっ!!」
横島は霊波刀を投げつけた。霊波刀は、雪之丞の霊波砲を突き抜けた。
「何!?ぐわああああああああああ!!」
霊波刀は見事に雪之丞に当たり、爆発した。でも、雪之丞のはなった霊波砲は消えなかった。
「やばい!!このままじゃ当たっちまう!!しょうがない・・・次の試合までは使わない予定だったけど・・・」
横島はポケットから何かを取り出した。
『横島選手、霊波砲に耐えられるのか!!』
『あれはもうダメあるな。いくら小僧でもあれはよけられないあるな。』
「横島さん!!」
皆が(横島の知り合い)横島の名を叫んだ。その時!
「結」
横島の周りに結界が出来た。そして雪之丞のはなった霊波砲が消えた。
その光景を見ていた観客や、試合メンバー、審判も呆然としていた。
『しょ、勝者・・・横島!!』
その声が会場に響いた。
「横島さん・・・!?霊波砲を防いだ時・・・何か玉をてに持っていた・・・アレはまさか・・・!!」
小龍姫は横島の出した玉のことを考えていた。他の奴は気がつかなかっただろう。
「・・・横島君が・・・勝った!?」
「横島さん!!勝った!良かったよ〜〜エミさん〜〜!!」
「おキヌ・・・ちゃん・・・だから・・・やめる・・・ワケ・・・」
おキヌはさっきと同じことをエミにしていた。

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