ザ・グレート・展開予測ショー

命の『選択』?15


投稿者名:運値
投稿日時:(02/ 8/12)

「ちわーーす」
「あ!!!横島さんとタマモちゃん!!!……それと冥子さん、こんにちは」
「先生!!!」

横島達三人が美神の事務所に入ると、おキヌとシロが嬉しそうに駆け寄ってきた。

「今日はどうしたんですか?遊びに来て頂いたわけじゃなさそうですが…」
「ええとね〜〜、今日は〜〜〜」

おキヌが横島に尋ねと、変わりに冥子が状況説明をする。少しムッとしながらも、それを聞いて納得する。

「それで、事務所にいらっしゃったんですね?じゃあ、美神さん呼んで来ますね!!!」
「ああ、頼むわ」
「ところで、タマモ、先生は元気でござったか?」
「…ええ、バカがつくほど元気よ…」
「それを聞いて安心したでござる。先生!!!拙者、先生の言い付けを守って頑張るでござる」
「…ま、まあ程々にな…」

横島は横にいた冥子に話しかける。

「どうやら、おキヌちゃんとシロは白っぽいですね」
「うふふふふ、面白いわ〜〜横島君」
「…い、いやギャグのつもりでは…」
「これで〜〜、令子ちゃんが違ったら〜〜、あとは小竜姫様の方になるわね〜〜」
「そうでね」
「私としては、性格の良い美神さんが見てみたいわね…」
「タマモ…確かにそれは見てみたいが、それはもう美神さんじゃないって…」
「拙者もそう思うでござる」
「あ〜〜〜、横島君〜シロちゃん、それはひど〜〜い!!!うふふ〜〜」

などと言って4人は笑い合う。そうこうしているうちに、美神が部屋から現れる。

「あら、あんた達何か用なの?」
「ええ、美神さん、実は…」

事情を説明する横島。

「…んで、私は何すればいいのよ」
「取り敢えず胸を見せ…ぶひゃ!!!」
「い、いえ!!!美神さん、横島さん達をお手伝いして欲しいんです」

とりあえず、横島の頭を灰皿で小突き、おキヌがフォローする。しかし返ってきた返事は実に美神らしいものであった。

「いやよ。そんな金にならないこと…。小竜姫様にも言ったけど私はGSのプロよ!!タダ働きするつもりはないわ!!!」
「そ、そんな、美神さん…」

実に普段通りの美神。その姿に横島達はこっちはハズレであったことを確信した。

「ま、美神さんが普段通りで安心しました…。それじゃ、帰ろうかタマモ、冥子さん」
「…うん」
「じゃあ、また遊びに来るわね〜〜〜」

そう言って三人は事務所から出ていった。

「じゃあ、後は向うの報告しだいか…、向うが当たってくれれば楽なんだけどなあ」
「確かにそうね」
「それじゃ〜、早く事務所に帰りましょう〜〜」

3人が冥子の事務所に着くと既に唐巣と小竜姫は戻っていた。

「ご苦労様でした、横島さん、冥子さん、シロちゃん。その様子だとそっちもハズレだった様ですね…」
「そっちもってことは、小竜姫様の方も違ったんですか?」
「ええ、残念ながら。でもこれで犯人が大体判りました」
「そうですね、小竜姫様、…多分、天邪鬼は西条君に憑いている可能性が極めて高い」
「ええ〜、そうね〜〜〜」
「私、アイツ嫌いだから、アイツで良かったわ…」

タマモが呟く。横島はというと、その言葉で一気に妄想に突っ走る。
(くっくっく、いいぞ、いいぞ!!!俺にやっぱり運が向いて来ちょる!!!アイツに、この間の『お礼』をたっぷりしたる!!!ルー○よ、草葉の陰から見ていてくれ。俺はレイ○姫の仇を長崎で取っちゃる(?)あ、……除霊に失敗した振りして、さくっと殺っちゃっても…)
などとかなり危ないことを考え、元気良く皆に言う。

「さあ、皆さん、諸悪の根源をぶちのめしに行きましょ!!!!」
「え、ええ…何か、不純な気配がしますが…」

小竜姫と唐巣は額にでっかい汗を浮かべながら頷いた。

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