ザ・グレート・展開予測ショー

イエロー・サブマリン(前編)


投稿者名:フジサワ 
投稿日時:(99/ 3/26)

<オープニング>
ナレーター 「冒頭から急遽解説せねばなるまい。
        
        アシュタロスの野望を打ち砕き、すべては解決したはずであったが、
        
        他次元宇宙のはるか別世界、いわゆる架空世界では別の動きがすでに
        
        始まっていたのである。

大馬神 「ぐっ・・・、き、汚いぞ・・・っ!」

ヤマットー 「ふん、何が汚いだ。戦いに女も情もあるか。くらえ、フィニット銃!!」

SE:銃を放つ。大馬神の胸中へ刺さり、貫通する。

キャシャーン 「や、ヤットデタマン!」

ヤマットー 「グフフフッ、これであの唐巣もいなくなるぞ。いいか、フィニッドゥー、抵抗

        したらピエトロとかいう小僧も殺せ。」

フィニッドゥー 「アラホラサッサー。」

ナレーター 「彼らはお互い遠い場所で、ケータイで連絡を取り合って戦略を報告しあっ

        ていた。そして、彼らの名前は、先にでてきた方をヤマットー、いわずと

        知れたメカニックマンだ。後方はフィニッドゥー、天下無敵の怪力男だ。

        そして、彼らの結成するトリオは、通称「インフィニトゥー」と呼び、最後の

        一人は当然、色っぽい年増……もとい、お姉さまのフラウアーといった。」

フラウアー 「どうだい、おまえのいうフィニット銃の出来具合は?」

ヤマットー 「もうこれはすごいですよ、もう。隠玉四郎のダイアモンドヘッドより数倍の

        威力よ。これでもう、タツノコワールドもおしまいよ。」

フラウアー 「おまえ、すごいね。いよっ、天才秀才白菜大根人参ジャガイモとろろ芋。」

SE:オダテブタ登場〜ふたが閉まる

オダテブタ 「ブタもおだてりゃ木に登る〜」

フィニッドゥー 「オダテブタ出してる暇があるなら、さっさと逆転王もとばしてしまえって。」

ヤマットー 「それもそうですねえ。あの馬鹿のアシュタロスみたいになんかなりたく

        ないですよ。最後の最後であーいう事をしでかさねば、再びこっちの

        世界へ戻ってこれたのにさ。さ、では今回の目玉、セコッとな。」

SE:ヤマタノオロカブ出現〜ふたが閉まる

ヤマタノオロカブ 「ヤッテミロヤッテミロヤッテミロ、コンカイマケナイカラヤッテミロ」

ヤマットー 「最後のとどめだー!アルテマボール、発射!」

SE :アルテマボールが打ち出される。空を飛び、空高くあがって見えなくなると同時に爆発

フラウアー 「やったねー。ヤマットー、フィニッドゥー!帰ったらお祝いしようか。」

フィニッドゥー 「あーーーーっ!」

ヤマットー 「どうした、フィニッドゥー!」

フィニッドゥー 「数名ばかりが、この世界から現実界の地球へ逃げ出しましたで。」

フラウアー 「何してんだよ、もう。さっさと追いかけるんだよ。」

ヤマットー 「わざわざ追うことないですよ。どうせ非常識な人間でなけりゃ、私たちに

        攻撃する事なんて出来ないんですから。味方を引き連れて戻ってきた

        としても、その連れてきた奴らを殺してしまえば問題になんかならないんです。」

フラウアー 「そうだね。」


<SCENE1・妙神山修行場>
ナレーター 「そのころ、美神たちは小竜姫の元へ、六道冥子を修行させに連れて

        いき、見学している途中であった。」

小竜姫 「いいですか、六道さん。あなたの場合、霊気に隙がある上、精神的なもろ

      さがあるのをご存じないでしょう。」

六道冥子 「はあ〜〜〜。」

小竜姫 「はあじゃないです。しゃきっとした言葉から直さないと、いざというとき困る

      のはあなただけじゃないんですよ。」

六道冥子 「はい〜〜〜。」

小竜姫 「だから、そうやってのばさないの。」

六道冥子 「は〜〜〜い。」

小竜姫 「う〜ん、これはだめですね……。直接、精神感能力を鍛えた方が良さそう

      ですね。では、こちらの方で着替えてください。」

SE :てくてく着替え場へ歩いていく。暖簾をくぐり、着替え場に入る
 
横島忠夫 「おおっ!?こりゃまた着替えか、では早速・・・」

SE :つっこみの鉄槌がはいる。

小竜姫 「見学者はおとなしく見学してなさいっ!」

横島忠夫 「はい・・・。」

ナレーター 「思いっきりどつかれた横島は、血を流して倒れた。そこへ美神が言葉を
       
        なげ捨て、おキヌは疲れて壁に横たわって寝ていた。」

美神令子 「本当に進歩せんのかっ!」


<SCENE2・妙神山の異空間>
小竜姫 「改めていいますけど、六道さん。あなたは、精神的にもろいことが多すぎる

      のです。その精神さを直すためには、直接、精神を具現化する必要が…」

六道冥子 「具現化って〜〜〜?」

小竜姫 「とにかくその方円をふんでくださればわかります。」

ナレーター 「小竜姫はあきれかえるように言った。」

SE :方円をふむ。そして、精神が具現化される。

六道冥子 「きゃ・・・?」

小竜姫 「それが、あなたの精神体、いわゆる霊体ってものです。」

六道冥子 「へえ………。」

小竜姫 「そして、これから…」

SE :異空間のゆがみ

ナレーター 「そのとき、突如空間がゆがみだした。そして、あのハヌマンが姿を見え

        隠れし出したのである。」

小竜姫 「ど、どうされたのですか?師匠。」

ハヌマン 「うむ、魔族と神族の間に今まで感じたことのない事が起こりつつあるよう

       じゃ。正体不明の者がな。」

小竜姫 「なんですって?アシュタロス一派がまだ何か考えているってゆーの?」

ハヌマン 「そいつらとも違うんじゃ。ただ、時空間と亜空間、そしてもう一つの多空間

       同士が不思議な共鳴を起こしてるんじゃ。このワシも耐えきれずに吐き出

       されてしまったんじゃが・・・」

小竜姫 「師匠まで?一体何が・・・」

SE :多空間から吐き出される

ナレーター 「そのとき、またもや何かが多空間から吐き出された。」

小竜姫 「あれは…、人じゃない?美神さんたちを呼んで来なきゃ。」

ハヌマン 「なに、あいつらも来とるのか。これは何か一騒がせありそうじゃな。」

ナレーター 「こうして、美神とおキヌ、横島は着替えさせられ、集結した。」

六道冥子 「何々、何が始まるの〜〜?」

美神令子 「一体何があったの?事によっては…。」

小竜姫 「わかってます。小判一万枚で手を打ちましょう。」

美神令子 「まだ何も言ってないわよ。」

ナレーター 「小竜姫は早とちりに恥じた。しかしここで小竜姫は立ち直って真相を話

        し始めた。」

小竜姫 「この二人を見てください。先ほど多空間から吐き出されたのですが…」

美神令子 「多空間?先ほど妙な感じはしたのはわかってたけど、一体……」

おキヌ 「くーかんってゆーと、もしかして、あのお買い物の時の」

横島忠夫 「それはクーポンだっ!。空間か、もしかしてあのアシュタロスみたいな

        化け物とか?」

美神令子 「さすが、横島君ね。何年もあたしとつきあってちゃあね。」

横島忠夫 「い、いやだなあ、そういう風に言われちゃうと……、でも、本当に妙な感じ

        ……はっ、美神さん!」

美神令子 「どうしたのよ……はっ!」

SE :怪物の遠吠え

六道冥子 「令子ちゃん〜〜〜〜っ!」

ナレーター 「なんと、その後ろから突如と見たことのない怪物が姿を現し、背後から

        美神を襲いかかってきた。」

美神令子 「伸びよ、神通根!」

怪物 「おまえの神通力は封印させてもらったわ。死ねっ!!」

SE :波動がほとばしる

美神令子 「しまっ……キャーッ」

ナレーター 「なんと、神通根は伸びずにそのまま謎の怪物の波動を浴びてしまった。」

小竜姫 「何者!」

ハヌマン 「むっ!手を出すでない……」

ナレーター 「小竜姫の師匠・ハヌマンは念じるまでもなく即、その怪物以上の波動を

        浴びせかけた。これを見た、横島と冥子、そしておキヌはあまりに驚いた。」

六道冥子 「すごい〜〜〜………」

横島忠夫 「こんなやつに刃向かったら死んでしまう……。」

小竜姫 「美神さん!」

ナレーター 「小竜姫とともに美神を起こす冥子とおキヌ、しかし横島は………」

六道冥子 「令子ちゃん起きて〜〜〜」

氷室キヌ 「しっかりしてください、美神さん!」

横島忠夫 「これでは止むを得まい、目覚めの……。」

SE :激鉄パンチ

美神令子 「いい加減にせんかっ!」


<SCENE3・美神令子事務所>
ナレーター 「こうして、美神たちは異空間の乱れのため、冥子の修行を途中で断念せ

        ざるを得ず、急遽取りやめて戻ってきたのだが……。」

六道冥子 「目が覚めないわね〜〜〜。この二人〜〜〜。」

ナレーター 「冥子は式神の一匹のショウトラを使ってヒーリングしているのだが、一
  
       行に二人とも目を覚ましそうにない。」

横島忠夫 「一体何があったんだろーな。……にしても、色っぽい娘だな……。」

氷室キヌ 「だめですよ、横島さん。」

横島忠夫 「わかってるよ。にしてもさー、なんであんなとこから降ってきたんだろー

        な。なんかやーな予感すんだけど。」

六道冥子 「横島君って〜〜、少し霊感がついてきたんじゃない〜〜?」

美神令子 「実は私も、さっきから妙な感じが抜けないのよね。西条さんたちに何件か

        異常がないかどうか訪ねてるんだけど、唐巣先生のところには電話が通

        じないから心配で……。」

横島忠夫 「あれ?やっぱおっさんのところ心配してるの?」

美神令子 「やっぱってのは何よ、やっぱってのは。」

氷室キヌ 「そりゃ美神さんの師匠だから。」

流離野MASA 「う、………。」

横島忠夫 「あれっ、美神さん。男性の方が一人、目を覚ましそうですよ。」

氷室キヌ 「本当だ。」

流離野MASA 「う、うわあっ………。」

美神令子 「目を覚ましたわね。」

流離野MASA 「た、たたた、助け、助けて……!」

美神令子 「ほら、おちついて。」

流離野MASA 「い、インフィニ、インフィニトゥーが……、襲……」

六道冥子 「落ち着いて〜〜〜。」

流離野MASA 「はっ……、ど、どこ、ここ?」

ナレーター 「目を覚ますやパニクっていたが、少しずつ気を取り戻していた。」

美神令子 「一体何があったの?見たところ、タイムポーテーションしてたみたいだけど。」

横島忠夫 「それに、インフィニトゥーとか叫んでいたみたいだけど。」

氷室キヌ 「ちょっと待ってください。こちらの方も目を覚ましそうです。」

流離野MASA 「こちらの方?」

ナレーター 「その人の方を向くとすぐ、抱きつくように近づいて叫びあげた」

流離野MASA 「ま、MAIっ!」

美神令子 「なーに、あなた達知り合い?」

流離野MASA 「俺の相棒だよ。」

横島忠夫 「相棒?手出さないでよかった。」

影角MAI 「ううーん、ここどこ?」

流離野MASA 「何とか助かったみたいだ。みなさん方ありがとう。それで、お願いが

          あるんだけど……。」

美神令子 「依頼?言っておくけど、無駄よ。そういう時空や亜空間を越えるような依

       頼はうちは無理よ。」

影角MAI 「違うんです。私たちについてきて、ある悪魔を倒してほしいんです。」

横島忠夫 「ついてくって、どうやって?」

流離野MASA 「いいえ、俺たち二人はイエローサブマリンに乗ってやってきたんだ。

          だから、一緒に搭乗すれば……」

六道冥子 「搭乗って言っても〜〜〜えっと〜〜〜。」

美神令子 「どこにそれはあるの?」

影角MAI 「あたしたちと一緒についてきてるはずよ。ほら、外を見て。」

ナレーター 「彼女の言うとおり外を見ると、なんと、いつの間にか、それは透き通った

        ように薄黄色に点灯して駐車されていた。」

流離野MASA 「というわけですから、ついてきてください。」

美神令子 「ちょっと待って、一体あなた達は誰なの?それに……。」

流離野MASA 「詳しいことは次回ね。とりあえず、休筆中にメンバーを集めといてください。」

ナレーター 「果てさて、突如と現れた謎の二人の前についていくことを決めた美神

       たち。彼らたちは一体何者か?そして、一体どういう冒険が待つのか?

       そして、彼らの目的は?次回へ続くのである。」


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