ザ・グレート・展開予測ショー

ザ・ブロークン・ドリーム(その1)


投稿者名:DIO
投稿日時:(99/ 3/15)

「・・・・・ヨコシマ・・・・ありがとう・・・・」
「ま、まってく・・・・」

教「くぉーらぁー!!起きんか横島ーッ!!」
 居眠りしていた横島に教師の投げたチョークが見事に命中した。横島は起きて驚いた拍子に机から転げ落ちてしまった。
横「うわぁッ!!・・・・・なんだ、夢か。」
教「まったく・・・たまに来たかと思えばウーウー居眠りを・・・教室にいりゃ日数稼げると思いやがって・・・・!!」
愚痴をこぼしながら再び授業を再開した。
ピ「大丈夫ですか?ずいぶんうなされてましたけど。」
横「あ、ああ・・・」
そう答えた横島だったが、表情はわずかながら深刻そうであった。
横(くそ・・・!なんで今ごろあんな夢を・・・・・・・!!)

その頃、美神は某小学校PTA会長と仕事の話をしていた。最近、児童が夢や希望を失ったなどとナマイキなことを言って自殺を試みるという事件がが多発しているという。
P「『バク』・・・ですか!?」
美「ええ、恐らく間違いないでしょう。」
今日の助手は鈴女ひとり。横島とおキヌは学校、シロとタマモはひのめの相手でダウン、というわけでやむなく鈴女を連れてきたのだ。わざわざマリアを代打で呼び出すほどのことじゃないしね。
P「しかしバクというのは悪夢を食べるものでは・・・」
美「ええ。確かに現在バクは益獣ですが、もともとは精神寄生体であるインキュバスの一種で人間の精神、特に愛や勇気なんかの正の感情を糧にしていた妖怪なんだけど、」
鈴「食いっぱぐれたやつが仕方なく悪夢やストレスの感情を食べてるうちに適応しちゃったのよね。」
美「要するに自然淘汰の結果たまたま益獣になったわけね。今回のケースは先祖がえりを起こしたものと思われます。」
P「じゃあ、そいつを退治すれば」
美「子供たちも元に戻るはずよ。(鈴女の方に向き直って)で、あんたの出番ってわけ。」
鈴「バクの霊波を追跡すればいいのね。」
美「見鬼くんじゃ追いきれないわ。頼んだわよ!」
鈴「だんな様の頼みだもん。鈴女がんばる!!」
美「私は女だって何百万回言わせる気?!」
鈴「だってここんとこドタバタしててちっとも新婚生活できなかったんだもん。だからちょっとくらい、」
美「人の話は聞きなさいよっ!!!」

場面は再び学校に戻る。横島はまたもや眠り込んでいた。
愛「ちょっと、横島君。起きなさいよ。」
横「・・ウ、ウウ・・・・・。」
 横島はいっこうに起きる気配はなかった。何かにうなされているようではあった。
愛「先生にまた怒られるわよ。」
教「・・・もう怒っとるぞ!!こら、横し」
横「ウ、ウワァーーッ!!!!!」
「お、おい横島!?」
横島の夢の中で、今までの記憶が、走馬灯というよりも渦巻きのように蘇ったというほうがぴったりくる。
「これ・・・私からです!」
「あー肩こっちゃった。」
「・・・そうだ!横島さんも受けてみませんか!?」
「早く帰らないとカゼひいちゃ・・・」 
「アシュタロスは俺が倒す!!」
ただかこの映像が回想されているのではなかった。無理やり何かに掘り出され、さらには崩されているようであった。
教「横島・・・・!おい、しっかりしろ!!」
ピ「ただの悪夢じゃなさそうだ・・・!タイガー!!」
タ「ガッテン!!」
タイガーの精神感応で、横島の悪夢の原因を投影しようというのだ。
タ「フンッ!!」
タイガーの霊視によって見えたのは、一匹の動物が横島の頭にかぶりついている映像だった。気取られるなり、妖怪は横島から飛びのいて逃げ出した。
「な、なんだあいつ?」
一般生徒の注目が妖怪に集まった中、横島は目を覚ました。
ピ「横島さん、目を覚ましたん・・・。」

そのころ美神と鈴女は霊波を追って横島の高校の前まできていた。
鈴「もうすぐ、あの中に霊波は続いてるわ!」
美「・・・なんか見覚えのある場所。」
そうつぶやいたときだった。横島の教室がドカーンと爆発したのは。
美「な、何?!」


横島の教室が爆発したのを美神達も目撃した。

美「一体全体何が起こったわけ?!」
 死者はどーにかいない模様だが教室は全壊していた。ピートたちは重傷を負っていながらも、何とか一部始終を説明した。

声をかけてくるピートに横島はなんと霊波刀を突き刺した。
ピ「よ、横島さん・・・!?」
横「・・・・しだ。てめーらまとめて、皆殺しだーッ!!!」
イッちゃった目で叫びながら『爆』の文珠を放り投げた。

美「バクに心を食われたのね。詳しいことはわかんないけど,精神崩壊を起こしたのかも。で、横島君は!?」

ピ「それがどこかに行ってしまったみたいなんです。いったいどーすれば・・・」
鈴「バクを退治すれば元に戻るはずよ。」
愛「けど、このまま横島くんを野放しにしたら、」
美「ええ、何をしでかすかわからないわ。まったく、あの、どこまでモノノケに縁があるんだか・・・・!!」


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