ザ・グレート・展開予測ショー

#新歓企画『対決!!』Ver:マサ


投稿者名:マサ
投稿日時:(02/ 8/10)

はい、皆様こんにちは。
どうも私の作品の話運びはほぼ毎回微妙に変わっているようなので、ここらで以前の書き方に戻してみます。
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「美神さん、『たっきゅう』ってなんですか?」
或る日、おキヌがそう切り出した。
「はぁ?『たっきゅう』って、あの卓球?」
「はいっ」
「そーねぇ、やってみる?今日は仕事ないでしょ?」
「できるかなー、私」(汗)

「ふっふっふっ。何故こーゆー時にボクにお声が掛からないかなぁ?」
不敵な笑みを浮かべて現れたのは横島である。
「あんた出来るの?」
「美神さん、俺をナメちゃぁ困りますよ。なんせ俺は以前『ピンポンタダちゃん』の名で―――」



 バタッ

「腹減ったぁ〜。何か食うモンねーかー?」
ドアのところでうつ伏せに突っ伏し乍ら懇願(?)し始めたのは雪之丞だ。

「なんでこんな時だけ余計なのが混ざってくるわけ?」(汗)

      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・

「はー、食った食ったー!」

「なんか、一瞬の早業でしたね…」
「ブラックホールかコイツの胃袋は!?」
「旅の間の激しい飢えが胃袋を妖怪化させたのね」
事務所に在るだけの食料を食い尽くしたブラックホール(笑)にその場の三人は唖然とする。

「さてと、腹ごなしに俺も同行させてもらうぜ」
≪ちゃっかり聞いてるし(汗)≫×3

ということで、雪之丞を加えて一行は事務所を出た。

その時…。

「やあ、美神君。仕事かい?」
今度は唐巣とピートだ。
「出た…!?」
「美神君…師匠に向かって出たとは…」(汗)
「何で今日に限って知り合いに会うんスかね?」
「私が知るわけ無いでしょ!」
既に恒例の挨拶かもしれない。(苦笑)

「で、今日はどうしたんですか?」
「えーと、『たっきゅう』っていうのをやりに…」
こちらはピートとおキヌ。

「何っ!?卓球!!」 キラッ
突如、異様なオーラを発し始めたのはなんと唐巣。
手を当てた眼鏡が光り、その奥の目ははっきりとは確認できない。
まあ、この様子から考えると容易に察しはつくだろう。メラメラと燃える飛雄馬の如き目だ。熱血のシンボルだ!真っ赤に燃える王者のしるしだ〜!…ってそれは星か。(笑)

「ピート君、私たちも行こう」
「え!?先生、これから久々の買い物じゃ…うっ!?」
以前、死津喪比女に教会を破壊された時のような影の差した表情の師の姿に思わずピートは言葉を失った。
今回は薄ら笑いを浮かべているが、まだマシと言うべきだろうか。いや、これは返って恐い(反語?)。

「良いかね?美神君」ぐおおおぉぉぉっ
「も、勿論よっ!」
「異議無いっス!」
「私もですっ!」
唐巣の威圧感に押され、腰の引けた三人に異議を唱えるなどという事が考えられる筈も無かった。余りにも危険すぎる。

「このオッサン、只者じゃねぇ…」
雪之丞はと言えば、冷静に構えているように見えて顔が蒼褪めているのは指摘しないで置こう。(既にしてる)

「ところで、唐巣さんは卓球お上手なんですか?」
少し進んだところでおキヌが恐る恐る聞いてみた。
「ふっ、勿論だとも。これでも若い頃は【卓上の貴公子】と呼ばれていたくらいでね。負けた事は無いよ」
「ほぉー、俺はガキの頃にこう呼ばれていたぜ。【スマッシュの狼】ってな。俺も負けた事は無いんだぜ」
「俺だって、近所では負け知らずだったぞ!」
どうやら、下手に敢闘精神を刺激する結果になってしまったようだ。
暑苦しいオーラが辺りの気温を上昇させていく。
実にはた迷惑な連中だが、決して注意がこないのは通行人がその場から逃げ去っているからに他ならない。

「どうします?美神さん」(汗)
三人の後に続いて歩いていたおキヌが呆れた様子で言う。
「私は無関係だからねっ」
美神は両手を横に振った。この仕草から、思考は言い出した自分の責任よりもどうやってこの三人に関わりを持たないかの方に向いているのが良く分かる。
「≪この人は…≫」(汗)

「どうだ、ここらで賭けをしねぇか?試合して、最下位のヤツは最上位のヤツにラーメン奢るっ」
「何ー!?そんな約束していいのか!?インスタントじゃなくてだな、一杯800円とかの店のやつだぞ!!」
「私はそれでもいいよ。燃えてくるしね…ふっふっふ…若い頃を思い出すなぁ…血が騒ぐ…!」
既にこの人は情熱に人格が犯されているような気がする。
それ以前に、この三人は負けたときに金を払えるわけが無い。というより、考えてない。(笑)
「おっしゃぁーっ!絶対勝ったるでー!!」
「いや、待て。3人じゃ面倒じゃねぇか?」
「…確かにそうだね」
肝心なことを忘れていた。三人なのだ、彼らは。

とその時
「それならわしが入ってやらんでもないぞ!」
そう言って今度現れたのは作業服姿の脅威の天才科学者(?)ドクター・カオス。
「はぁ?じーさん、辞めときな。腰の骨折って入院すんのが関の山だって」
嘲るような口調でそう言い、背を向けて先を行こうとする横島。
「…クックック…きゃぁ〜っはっはっはっげほっげほっ…」
「咽ましたか・ドクター・カオス」
「げほっ…だ、大丈夫じゃ…良いか小僧!やるのはわしではない!このマリアじゃっ!!」
どうだと言わんばかりにマリアを指差すカオス。
まあ、彼がこの面子とマトモにやり合えると考える筈も無いが。(苦笑)
「ふっ…力だけでは勝てないということを教えて差し上げようじゃありませんか」
「俺も賛成だ」
「おいおい、一発でもボディーにヒットしたら抉れるんとちゃうか?」(怯)
少々青くなっている横島。
しかし…。
「ラーメンは美味いだろ―なぁ…」
ピクッ
雪之丞の一言に反応するやつが若干一命。
「や、やっぱしやる!」
実に単純な思考回路である。
相当貧乏な食生活に対するトラウマがあるのだろう。




「やぁぁぁっっってやるぜぇぇぇ!!!!」
「お、俺のリッチな食事〜〜〜!!!!」(リッチか?)
「…ふっ………」ゴオォォォォォ......
「行くのじゃマリア!輝かしい満腹感のために、血の汗流せ!涙を吹くなっ!!」
「…イエス・ドクター・カオス…」(汗)
物凄い闘志を燃やす彼らは近寄り難い存在と化していた。(笑)


「誰かあの馬鹿たちどーにかしてくれない?」
「もう、当初の目的がど〜でも良くなってますね」
「………」
「帰ります?」
「とりあえず、あんなのに付き合ってなんか居られないわね」
端で見ている二人のやる気は完全に失せている。
この状況をずっと見ていたら、誰でもそうなると思うが。
≪男って何であんなにマジになるのかしら≫×2




そして、一行はとある体育館に到着した。
いよいよ戦闘(?)開始である。
果たして、貧乏人ばかり集まった今回の対決の勝利者とはっ!
…ってことで、次回をお待ちください。(ぺこり)

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