ザ・グレート・展開予測ショー

命の『選択』?5


投稿者名:運値
投稿日時:(02/ 8/10)

横島がドアを開けるとそこには冥子が立っていた。
「こんばんは〜〜横島君」
「あれ、冥子さんこんな時間に何か用すか?」
「実は〜〜〜、横島君を〜〜スカウトに来たの〜〜」
「え、スカウトっすか?まじっすか!!!」
「ええ〜〜、横島君〜〜〜返事は明日ちょうだ〜い」
「別に今でも…何ならこれから僕の部屋で明日の朝まで…」
これが美神なら問答無用でしばかれるが冥子はそんなことはしなかった。逆に暫く顎に指を当てて考え込むとクスッと笑って
「でも〜〜、今日は〜〜絵本も縫いぐるみも持って来てないからダメ〜〜〜」
と言った。それを聞いて横島はピシッと固まって
(精神年齢が低いとは思っていたがここまでとは…)
っと思った。
「でも…何で明日の朝なんですか?別に今日でも良いじゃないですか」
「人を雇うときは〜ちゃんとした書類を用意するように〜〜お母様が言うから〜〜」
「まあ、分かりました。じゃあ明日どこに行けば良いんですか?」
「放課後に六道女学院までお願い〜〜」
そう言うと冥子は帰っていった。

「こ、これはあの親子を見返すチャンスやーーーー、神様・仏様ついでに小竜姫様ありがとう!!!!」
横島は受かれて部屋中を飛びまわった。
「あの事務所に入ってから運が全く無くなったが、ついに俺にもツキが回ってきたぞーー!!!!うん?よくよく考えたら俺の運を美神さんに吸われてたんじゃ…」

そのころ美神の事務所で、美神は針のムシロに立たされていた。
「…横島さん…」
と呟きながら溜息をつくおキヌ。
「ワオーーーーーーン」
と叫びながら自棄食いをしているシロ。
タマモはと言うと言葉こそ何も言わないが、ただ『ずっと』美神のことを見つめていた。
ついに堪えられなくなったのか美神が叫ぶ
「ああもう!!!!あんた達いい加減にしなさい!!横島君のことよ、明日には土下座して謝りにくるわよ。今回はキツイお灸を据えただけよ」
「え、じゃあ本気で辞めさせたわけじゃ…」
「あんな安い丁稚、そう簡単に手放すわけ無いじゃない!!!」
「なんだ〜〜〜〜、良かったぁ。ありがとう美神さん」
「よかったでござる」
「…そう」
喜び方は三者三様だが一応皆嬉しそうな顔になる。
しかし、喜んだもののタマモだけは少し不安を抱えていた。
(でも…あいつ、本当に戻ってくるかしら?)

そんなこんなで美神事務所の夜はふけていった。

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