ザ・グレート・展開予測ショー

命の『選択』?4


投稿者名:運値
投稿日時:(02/ 8/10)

途方に暮れて家までの帰路をトボトボと歩く横島。するとスポーツカーが近づいてきて横島の真横に止まった。ウインドウが下がるとそこには満面の笑みをたたえた男の顔があった。
「やあ、横島君。久しぶりだねえ」
「て、テメエ、西条!!!何の用だ!!!」
「いやー、君がついに事務所を追い出されたと聞いてねえ。これまでの健闘を称える為にやって来たんだよ、ハッハッハ!!!よく僕の為に今まで美神君を守ってくれたね」
「クソ、何がテメエのためだ!!!野郎の顔なんぞ見たくないんじゃゴラァ、さっさと消えろ」
「ハッハッハ、今の僕は非常に機嫌が良いからね!!!負け犬の遠吠えなんてまるで気にならないさ。それじゃ、もう二度と会うこともあるまいが、美神君は僕に任せてさっさと都会の片隅で一人孤独に野垂れ死にたまえ、アデュー!!!」
西条は言いたいことを言うとさっさと車で消える。

「クソー、あいつ何時か必ず殺す!!!」
横島は、もし本当にフォー○があれば暗黒面に飲まれるであろうほど怒り狂う。

(きっとルー○も俺と同じ気持ちだったはずや!!!せっかくレイ○姫助けて悪の大玉ぶっ倒してさあ、これからお楽しみやと思ったら突然『妹や』いわれて挙句の果てに2枚目俳優に掻っ攫われるなんて俺ならゆるせん!!!きっと続編はルー○のお礼参り物語になるに違いないわい!!!!頑張れルー○、世界中が敵に回っても俺だけはお前の味方だ!!)

などと、どうしようもないことを考え怒り狂う。
その姿を見て通行人は彼を避ける様に歩いていく。
「ちょっと、マーちゃん、指差しちゃ駄目!!」
と子供を叱り付けていそいそとその場を立ち去る親子の姿もある。
「ハァ…アホらし、もう帰ろ…」
どうやらまた癖が出ていたらしい。横島は疲れた足取りで帰路を急いだ。

横島は部屋に帰り一人になって今までのことを思い返すと更にふつふつと怒りが沸いてきた。
「くそー、今まで散々あの親子に尽くしてきたのにその恩を仇で返しやがって!!!所詮労働者は搾取されてボロ雑巾の様に捨てられるのかチキショー!!!見返したる!!!あいつ等見返しちゃるぞーーーーー!!!!」
などと延々と叫ぶ。しかし時間が経ち少し落ち着いてくると普段の小心者の彼が首をもたげてくる。
「…だが、ひょっとするとしこたま殴られ土下座して謝れば美神さんも許してくれるかも…いやしかし…靴の裏でもなんでも舐める覚悟で…うーん…」
良い女と強敵の前では男としてのプライドなどかなぐり捨てる横島。何とかして許してもらおうと色々と考え続ける。
(でも、ハッキリ首って言われたのGS見習になって初めてなんだよな〜)
「ハァ…」
深い溜息をつく。今まで無かった経験だけに対処のしようがない。
(これからどうしよう…)
結局また、思考の袋小路に入る。

横島が、ぼけーーーっとしていると
コンコンコン
と部屋のドアをノックする音がした。
「はい、今開けます」
そういってドアを開けるとそこには………。

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