ザ・グレート・展開予測ショー

幽霊たちとの野球(後編)


投稿者名:3A
投稿日時:(02/ 8/10)

試合はやっと三回裏まで終わり両チームともに無得点。
四回表の攻撃は二番タマモ。
(ぜったい打ってやる!)
いつもは冷静なタマモだがシロにバカにされて黙っているわけにはいかない。
「タマモさん燃えてますね…」
お茶を飲みながらいう阪上。
「ふん…どうせ打てないでござるよ!」
シロは三回表の時に…
「やったーヒットでござる。」
と走りまくったのだが調子にのってホームに突っ込みアウト。

なので機嫌が悪い。
カーン!
タマモはなんとか意地で打ったがピッチャーフライ。
(い…いた〜い…手がしびれた…)
「やっぱり打てなかったでござるな!」
「うるさい!二度も走塁ミスしたあんたに言われたくないわね!」
「まあまあ…二人とも…」
阪上は二人の間に入ったが…
「うるさい!!!(でござる!!!)」
「…(女は恐い…)」
阪上はそう思った。
ピートも三振。
(ぼ…僕ってたった一文で三振…)
「こんどこそ打つわよ!」
美神はやる気まんまん。
「おねいちゃ〜ん〜がんばって〜」
コーン!
これはいいところに打ち内野安打。
これでツーアウト一塁。
「うおおおおおお…」
『!?』
ピッチャーはいきなり吼えた。
気合をいれたようだ。
神父にたいして150以上の速球で三振にとる。
これでチェンジ。
試合はどちらも点がとれないままとうとう八回表。
この回の先頭バッターは美知恵。
そして今度ははじめからバントの構え。
そしてピッチャーは投げたらすぐダッシュ。一塁手と三塁手も前にくる。
カーン!
なんとプッシュバント。ピッチャーの頭を超えらくらく一塁セーフ。
「私って野球の天才?」
そんなこと言って珍しくはしゃぐ美知恵。
美知恵は塁にでるとすぐに盗塁。これがなんとセ―フ。
「ママっていったい…」
「美知恵くん…すごいな…」
驚く美神と神父。
阪上は送りバントをしてワンナウト三塁。
ここでおキヌ。
「こ…こわ〜い…」
ここまで一回もバットを振らず三振。
「おキヌちゃ〜んがんばって〜」
ひのめの応援が聞こえる。
(バ…バットに当ててみせる…でもこわい…)
そしてあっという間にツーストライク。
ピッチャーはふりかぶり投げた。
(こ…こわーい!?)
コーン…
「え!?」
おキヌはとっさにバットを出してそれがあたり三塁線ぎりぎりに転がっている。
美知恵は素早くホームへ帰る。
おキヌはアウトだがついに一点をとった。
「わ…私が…」
おキヌはベンチに戻っても嬉しそうだった。
50のおじさんは三振。
(バットをふったらぎっくり腰になるからうてん…)

試合はとうとう九回裏まできてここで美神が抑えれば勝ちだ。
なんとかワンナウトを取ったが疲れのせいか二番にヒットを打たれランナー一塁。
ここでバッティングもすごいピッチャーが打席に立つ。
「はあ…はあはあ…」
だいぶ疲れているようだ。
「令子ちゃ〜ん〜」
「え!?この声は…」
すると上空からヘリが降りてきた。
ヘリから冥子が…
「め…冥子!?な…なんでここに…」
「冥子〜野球するって〜聞いたから〜きたんだけど〜」
「…もうすぐ終わるわよ…」
「え〜一回だけやらして〜」
「…それじゃ…」
あんまり話すといらいらしてくるので冥子はおキヌと変わってライトに…
「いくわよ!」
美神はこんしんのストレートを投げる。
カキ―――ン!!
「げ!?」
打球はライトへ…もし逆転されればまた明日しなければならない。
それ以前に美神は負けたくなかった。
「冥子―――とって―――!!」
しかし冥子はおろおろしている。
打球は高く上がりヘェンスにあたった。
そして不運なことにヘェンスにあたったボールが冥子にあたる!
「いったーーーい!?」
冥子の頭にあたり…冥子は…
暴走した。

30分後…
「いたかった〜」
冥子はやっと落ち着きボールを取った。
「あれ…?みんなは…?」
その球場はボロボロになり幽霊たちは倒れていた。
美神たちはとっさに逃げられたのもいれば逃げ遅れたのもいた。

結局試合は1−0で美神たちは勝ったが…
「もう…冥子にさせなきゃ良かった…」
そう思う美神であった。





 


 

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