ザ・グレート・展開予測ショー

命の『選択』?3


投稿者名:運値
投稿日時:(02/ 8/ 9)

「ハァーーーーーー」
横島は自分の部屋に帰ってくると盛大な溜息をついた。結局あの後事務所から叩き出されて研修費の件は有耶無耶になってしまった。
「俺、事務所代わろうかなあ…。でもあのチチや太腿を拝めなくなるのも勿体無いし、おキヌちゃんもなんだかんだ言ってもポイント高いしなあ。シロも俺を先生と慕ってるし…うーむ、迷うなぁ」
横島は深く考える。しかし思考は袋小路にはまり結論は全でなかった。

次の日、横島が何時も通りバイトに行くと事務所前に黒塗りのベンツが止まっていた。
(依頼者かな?)
「ちわーッス」
そう言いながら事務所のドアを開けるとそこには、自称『美神の親友』である六道冥子が美神と話していた。
「だから、嫌だって言ってるでしょ。あんたもGSの端くれなら自分一人でやりなさいよ!!!何で私が…」
「そんな〜令子ちゃ〜ん、私達お友達でしょ〜」
「嫌ったら嫌よ!!!そんなお金にならない仕事、あんた一人でやりなさいよ」
「何だいったい?」
横島は意味が分からず、お茶を入れているおキヌに尋ねる。
「あ、横島さん。何でも冥子さん、一人の除霊が怖くってまた美神さんに助けを求めに来てるんです。」
「ああ、なんだ。」

とばっちりを受けない様に離れて様子をみている横島とおキヌ。するとついに美神が我慢の限界に達したらしく怒り始める。
「あんた、そんなに一人が嫌ならいい加減アシの一人でも雇えば良いじゃない!!!」
その台詞に冥子の肩がピクリと振るえる。
「だって、だって〜、雇っても直にみんな辞めちゃうの〜。私の力を怖がらない人は〜令子ちゃん達だけだも〜ん…ヒック…」
涙ぐむ冥子。美神はその瞬間悪いことを言ったかな〜と思い慰め始める。
「ま、まあ世界は広いし、中には横島君みたいに怖い者知らずの馬鹿もいるから。いずれそう言うアシが見つかるわよ」
瞬間、冥子は何か閃いたのか明るい顔になり美神に言う。
「それじゃ〜、令子ちゃん、横島君ちょうだ〜い」
「ちょ、頂戴って物じゃないんだから、あんた…」
「でも〜、令子ちゃんのところ一杯人がいるでしょ〜。一人くらい譲っても別に〜良いじゃない〜?」
「そ、それに、あんな奴雇っても何にも役に立たないわよ」
「え〜、でもアシュタロス倒すほどの力があるのよ〜。何も問題ないと思うけど〜」
「で、でも…」

その光景を見ていたおキヌと横島。
「め、冥子さんあんなこと言ってますよ、横島さん」
「あ、ああ」
その時横島の心の中は激しく揺れていた。
おキヌはそんな様子に気がつかず、
(美神さんも素直じゃないわね…、でも私も負けないんだから)
などと思っていた。。
(冥子さんかぁ。確かに体は美神さんには遠く及ばんがそれはそれ、スレンダーなボディにあの天然の性格があいまって非常にそそるモノがある。それに、問答無用にしばかれ倒されんだろうしなあ。方や美神さんは確かにええチチしとるがあの化粧じゃもうすぐにお肌の曲がり角を迎えそうやしデカパイもいずれ垂れそうやしなあ。それに金に汚いし…)
真剣に悩む横島。
(そうだよな、何時までもなびかん相手を追いつづけてもしょうがねーしな。あのチチは非常に魅力的やけど、あの子供っぽい冥子さんと一緒に大人の階段上るのも悪くないぞ!!!これはもう…)

ふと気づくと、物凄い殺気が横島に向けられているのを感じる。
「…誰が垂れてて曲がり角なの?横島君…」
殺気を放っている相手は勿論美神。冥子はその横で横島が何を言っていたのか理解できずキョトンとした顔で様子を見ている。
「え、もしかしてまた声に出して…ぶへらーー」
横島の顔面に美神の放った神通棍が食いこむ。
「目がぁ!!!目がぁーーーー!!!」
のた打ち回る横島。それを見ておキヌは
「…自業自得です」
と冷たい目で見つめていた。
「今度と言う今度はマジで切れたわ。横島君今までありがとう。もう明日から来なくて良いから!!!」
「「「え?」」」
おキヌを初めとして固まる一同。騒ぎを聞きつけ駆けつけてきたシロとタマモが美神に詰め寄る。
「ど、どういうことでござるか。何があったかは知らぬが美神殿もう一度考え直して頂けぬか!?」
「あんな馬鹿でも居なくなったらからかう相手が居なくなるしね…、別に本当はどうでも良いけど…考え直す気ない?」
しかし美神はギロっと睨みつける。それ以上何も言えなくなる2人。
「さっさと出てけ!!!!!」
と美神は横島を叩き出した。
「まったく、こっちは気にしてるって言うのに…ブツブツ…」
事務所の面々はただ黙って見ていることしかできなかった。

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