ザ・グレート・展開予測ショー

幽霊たちの野球(中編)


投稿者名:3A
投稿日時:(02/ 8/ 9)

「それじゃ…プレイボール…アル!」
美神たちが先行でシロが右打席に入る。
「かっとばすでござるよ!」
やる気まんまんだ。
「美神くん、シロくんは野球知っているのかい?」
神父が美神に聞く。
「…昨日教えたけど…たぶん覚えているのはホームランだけね…」
「…」
美神と神父が話しているとピッチャーは振りかぶって投げた。
「…!?」
あまりにも早い…
「…あ!?ストライク…アル!」
厄珍も驚いて判定が遅れた。
(ひゃ…150は出てるアル…」
しかしシロは余裕そうだ。
(拙者には楽勝でござる!!)
ピッチャ―はまた振りかぶった。
今度も速い!…しかしシロは思いっきりバットを振った。
カキ―――ン!!
ボールは高く上がりスタンドへ…
「ホームランでござる!」
嬉しそうに舞い上がりながらベースをまわるシロ。
そしてシロがベンチで仲間に誉められていると…
「アウト!!…アル。」
『え!?』
なんとシロはベースを踏み忘れた…
「しまったでござる!?」
「…バカ…」
次の打者タマモは小声で言った。
タマモがバッターボックスに入るとピッチャーの周りに内野陣が集まる。
「…励ましてるみたいね…」
「ああ…いいな…ピッチャーを励ますのを見ていると若いころを思い出す…」
懐かしがる神父。
タマモはやる気がないので三振。
「タマモ!なぜバットを振らなかったでござる!?」
「いいじゃない!疲れるのがいやだから振らなかったのよ!」
「…あ!?そうか…(笑み)振れなかったのでござるな!」
「な…なんですって―――!?」
この言葉にはカチンときたタマモ。
「次は打つわよ!」
「無理でござる!」
二人が喧嘩している間にピートはあっけなく三振。
ここでスリーアウトチェンジ。
美神たちは守りにつく。
美神はなんだかんだで負けず嫌いである。もちろん一点も取られたくない。
打たれたらエミにバカにされるだろう。
「ぜったい打たれないわよ!」
燃えている。
「美神さん…私はただボールをうけるだけでいいんですか?」
ここの球場のもち主がキャッチャーである。
「ええ…ストレートだけで抑えられるわ!」
男は心配だったが…
「ストライクバッターアウト!…アル。」
一番打者三振。
「ストライクバッターアウト!…アル。」
二番打者三振。
(す…すごいな…)
男は驚いた。
しかし男はたち上がり美神へ向う。
「次のバッターは要注意ですよ…」
「え!?」
次のバッターはあのすごいピッチャーである。
「あいつと私はライバルでして…ピッチングもすごいですがバッティングもすごいですよ…」
「心配いらないわよ!」
自身たっぷりの美神。
しかし…
カキ―ン!
「げ!?」
鋭く低いライナーの打球がサードへ…これは抜ければ長打コースだ。
バッシィ!
なんと美知恵が飛びついてとった。
「はあ〜久しぶりだわ〜」
嬉しそうな美知恵。
「ママ…すごい…」
おどろく美神。
「ママかっこいい〜〜〜!」
はしゃぐひのめ。
ここでまた美神たちの攻撃。
「打つわよ!」
四番の美神から。
「おねいちゃん打ってね〜」
ひのめの応援。
しかし150キロのストレートなんて打てるわけ無い。
三振。
次は神父。野球経験者であるがやっぱり三振。
六番の美知恵。
「ママ〜打ってね〜」
「打つわよ!」
美知恵もやる気まんまん。
ピッチャーは美知恵にだい一球を投げた。
コン!
美知恵はなんとセフティーバント。
これはピッチャーも驚き一塁にあわてて投げるが間に合わない。
150をバントできるなんて凄すぎる。
「ママ〜かっこいい〜」
喜ぶひのめ。
「ガルスビがんばってよ!」
次は阪上。
「阪上くんは野球を知ってるのかい?」
「…え〜とたしか初めてあったときは野球のカードを持ってから知ってると思うけど…」
阪上は右ではなく左のバッターボックスに入る。
左バッターは右より少ない。
(え〜と…たしか左のほうが有利なんだよな…)
そんな理由で左で打つみたいだ。
カーン!
カーン!
カーン!
カーン!
カーン!



「阪上…あんたは…」
なぜかおこる美神。
なぜなら阪上は20球連続ファールでその打球はなぜか三塁側のベンチへ行く。
…というより美神のほうへ行く。さっきから避けまくっている。
(…なぜ美神さんは睨みつけてるんだ…?)
そう思う阪上。
カーン!
「っい?!」
また美神のほうへ飛んできた。
「…(プチン!)阪上―――!あんたわざと私のほうへ打ってるんじゃないの―――!」
「…そ…そんなことできるわけないじゃないですか…」
「それじゃ―――こっちに打ってくるな―――!」
「…行くもんはしょうがないんじゃ…」
「ストライクバッターアウト!…アル。」
「え!?」
いつのまにか阪上三振。

 

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