ザ・グレート・展開予測ショー

横っち大阪へ行く(1)


投稿者名:あゆむ
投稿日時:(02/ 8/ 7)

コンコン
別に誰かが咳をしているわけではない。
さらに言えばキツネが鳴いてるわけでもない。
美神令子除霊事務所のドアをノックしている音なのだ。
「開いてるから勝手にどうぞ。」
今声を出したのは美神令子である。
「今日は、近畿剛一です。」
彼はアイドル俳優として大人気活躍中なのである。
「あの横っち・・・いや横島はいますか?」
「横島君?今ちょっとお使いに出してるとこなのよ。
多分、もう少ししたら帰って来ると思うけど。」
「あ、じゃあ待たせてもらいます。」
シロは里帰り中、タマモはどっか出かけた。
おキヌは横島と一緒に厄珍堂に行っている。
破魔札や吸引の札を買いに行っているところなのだ。
「ただいま〜。」
どうやら丁度いいタイミングで横島とおキヌが帰って来たようだ。
「お帰り、あっ横島君、客が来てるわよ。」
「客?俺指名っスか?」
客用のイスに座っている人物に横島は目を移す。
「あっ!銀ちゃん!?」
「久しぶりやな横っち。」
「銀ちゃん、急に来てどないしたん?」
「あんな、明後日大阪にいた時の学校で同窓会があるんやて、小5の時の。」
「で、銀ちゃんは行くんか?」
「ああ、ちょうどスケジュールが開いててな、行こう思てる。」
「開いてるってどれくらいや?」
「そんな事聞くなや。で、横っちどないする?」
「う〜ん(令子を見る)。」
「別に行きたかったら行ってもいいわよ。」
「へ?」
横島は令子が行かせてくれるわけないと思っていた。
だから意外だった。
「ただし、条件があるわ!」
「じょ・・・条件?(ごくり)」
「実は大阪城に出るっていう悪霊退治してくれって頼まれててさ、
ちょうど別の仕事(久々の億単位)が入っててさ、遠いし、行くの
めんどくさかったからさ大阪に行くなら除霊やって来てほしいんだけど。」
「俺一人でですか?」
「あんたのとこの悪霊退治は大した事無いから一人でできると思うから
一人で行って来て。」
「だったらいいっスけど、ちなみにギャラはどのくらいなんスか?」
「億単位よ。」
「お・・・億って本当に俺一人で大丈夫なんスか?」
「大丈夫だって、悪霊の数が多いだけだから。」
「そ・・・そうっスか。」
「で、横っちどないする?」
「そうやな〜行こかな。」
横島の大阪行きが決まったのだった。





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